ティーポット・カバー

IMG_0727秋に編んだ、フェアアイルニットのベストに爽やかなハーブティの雰囲気を感じたので、残り毛糸を活用してティーポット・カバーを編みました。


IMG_0733寒い朝、2杯目の紅茶も熱く美味しくいただきたくて、寒い季節には紅茶の色が染み付いた母が作った古いティーポットカバーが登場します。
IMG_0730和裁をしていた母は、編むよりも縫う方が得意で、刺し子やパッチワークキルトを好んでいました。トップと綴じていた糸が切れたので修復しようとしたら、気ままな糸の運びで復元に苦労しました。リバーシブルの藍染めの方は紅茶の染みも目立たないので、もうしばらく使えそうです。

また、来年

今朝、固くて青かった最後の蕾が、三日ぶりに開きました。
花が開いているのは一週間くらいなのでしょうか、つぎつぎに萎れています。壷に活けるには、このくらいのボリュームがちょうどいいのかもしれません。
花器が足りなくて、心当たりもないのに家中探したら、ひょんなところから壷が出てきました。4トントラックに入りきらない荷物を持ってきた母の物、片付けたのは私だったはずなのに、すっかり忘れていました。
いろいろなことが、風化していくみたいです。
アールのカサブランカ、来年もまた咲きますように。

花器に活ける

カサブランカを切るとき、球根を育てるために、なるべく葉を残したいと思うので、茎を短く切ることになります。
大きな花が7個も8個も付いているのですから、かなりの重さになるので、とても不安定です。
剣山に刺して水盤に活けてみたのですが、花の重さに耐えられなくて茎が割れ、茎を短くすると花びらが水についてしまいます。
意外に納まりがいいのが、大ジョッキでした。深さが適当で、茎が斜めになりすぎません。
一番小ぶりで蕾を6個付けたものの、最後の蕾が開きかけています。
切るときは、まだ、青くて固かった蕾も、水に活けているだけで大きく開花するのが不思議です。

美術館へ

アールの絵を描いてくれた友人が、行動展で受賞しました(おめでとう!)。
友人たちと大阪市立美術館に観にいってきました。
気持ちのいい秋の日の外出、和服を着ることにしました。
母が「自分が親にしてもらったようにはできないけれど・・・」と言いながら持たせてくれた着物です。選びなさいと言われた反物で縫ってくれた大島は、ほとんど手も通していません。着ないまま持っているより、形を変えて活用したいけれど、ほどく前に着ておこうとは、我ながら律儀なことです。・・・長い間そう思いながらも実現できなくて、それでも歳に合わせた小物やぞうりを揃えるように心がけていました。
久しぶりの和装なので前日から用意して、滞りなく気持ちよくいつもと違う一日を楽しんできました。
今朝、玄関のぞうりの鼻緒に何かくっついているので取ろうとしたら、ボロボロと粉がでてきてびっくりしました。
たった一日履いただけなのに、鼻緒の被覆が破れていたのです。何年か前から用意してあったのですが、昨日初めて履き下ろしたぞうりです。履かないまま古くなって劣化したのでしょうか。新しいぞうりを下ろすと、むかしは鼻緒が緩むまできつかったのに、すぐになじんで歩きやすいと思ったのですが、それは、長く履くことを考慮していないからだったのでしょうか。たしかに、和服を着ることは当分なさそうですが。

秋の散歩

家にいるのは好きですが、気持ちのいい秋空に誘われて、おにぎりを持って散歩してきました。
公園の柿の葉は、秋の色に光っていました。
家のお弁当の一番人気は、野沢菜でくるんだ筋子おにぎりです。
鱒でも鮭でも、筋子ならOK。
おにぎりがリュックの中で揺すられて、おにぎりの中の筋子がつつぶれて、つぶれた筋子がご飯にしみこんでも、野沢菜の葉っぱがしっかり包んでくれます。海苔で巻いたのでこうはいきません。ただ、野沢菜の葉っぱのスジの方向をよく見てからかじりつかないと、うまく噛み切れなくて四苦八苦することがあります。
通過したのは稲美町、黄金色の稲田が広がっていました。

どうぞ、お元気で。

いつもはひっそり暮らしておりますのに、この秋は懐かしい人の訪問が続きました。
おおらかな北の大地で「明るい家族」を地で行くように暮らしていた頃、夫の職場で知り合い一緒に仕事をして、好きな本を交換しあって読んだり手編みセーターの話に盛り上がったりした友人です。
ずっと、「会いにいく」「会いに来て」と、いい続けていました。やっと果たした再会です。用意しておこうと思っていたのに間に合わず、おしゃべりしながら仕上げた帽子とリストウォーマーです。
健康診断で癌が見つかり、定年まで勤めるつもりだった仕事を辞めて、治療に専念している合間を縫ってきてくれました。
10時間に及ぶす手術を受けたというのに「私にとって、手術はたいしたことではなかったの。入院中は優等生患者で、2週間で退院したんだよ。」と明るく話してくれました。毎週点滴に通う治療は厳しいと思いますのに、通院中に知り合った先輩患者さんの話をしてくれます。
避けることができないことをあるがままに受け止めて、自分を憐れまずに前向きに笑顔を見せてくれました。気負わずに「今まで、何の苦労もなかったから。」と言う彼女には、誠実に積み上げてきた日々の中で築きあげた家族と友人のゆるぎない絆があるように思えました。

ツワブキ(石蕗)

花暦では12月の花なのだそうです。
大きな葉がフキに似ていて艶があるからこの名になったようです。「春先に伸びてくる太い葉柄はキャラブキにして食べる」と書かれています。・・・佃煮にするほどたくさん芽が出てくるのかしら。
このツワブキは、母が持ってきたものですから、ここに植えてから20年近く経ちます。万年青、ユキノシタ、エビネ、棕櫚竹、観音竹・・・母が草花の手入れをしていた姿は記憶にないのですが、猫の額ほどの庭から石も一緒に移してきました。私があつめるものとは雰囲気が違います。しっくりしなかったのものの、しっかり根づいてなんだか見慣れてしまいました。

プレゼント

昨日、叔母と二人の従妹が来てくれました。
従妹たちは、赤ちゃんのときから知っています。叔母が小学生だった頃からの母との関わりの思い出は、なかなか聞くことのできない話でした。叔母も転勤が多かったのですが、思わぬ土地で一緒に暮らしたことが何度かあるので、叔母とは深い因縁を感じます。
従妹たちに会ったのは、30年ぶりでした。懐かしく、話はつきませんでした。
従妹たちに、ささやかなプレゼントを編みました。大きい物は作れそうもなかったので、あまり使わないかもしれないけれどリストウォーマーにしました。小さいのに、意外に手間がかかりました。

秋桜

道ばたにひと群、白い花びらの先がピンクに染まったコスモスを見つけました。
花びらの先端だけ色が付いているコスモスは、初めてです。
コスモスは秋の花のはずなのに、初夏から咲く早咲きの園芸種が幅をきかせていて、ちょっとガッカリしていたのですが、ここ数年、秋が深まる頃コスモス畑が花盛りになるようになって、ほっとしています。
母との散歩に、コスモス畑を歩きました。写真を撮ろうとすると「なぜか、笑ってしまう」と言います。
待たれていること、頼られていることを負担に感じていましたが、私も元気をもらっていることに、やっと気づいてきました。

金木犀の季節

雨上がりに金木犀が香っています。
金木犀の季節は、空気をもっと冷たく感じていたように思います。
孫の秋休みに合わせて来ていた娘一家が帰っていきました。
団地住まいの転勤族、去年引っ越したところは、ゴミだしのときに顔を合わせても挨拶もしなく、隣近所で言葉を交わすこともないとのこと。今どきありがちなことなのでしょうが、都心までの通勤は厳しく、地方での生活と違って家族で過ごす時間も激減したようです。
娘なりに、自分の生活時間の工夫はしてみても、日常の些細のことで感情が乱れてしまう毎日に落ち込んでしまっていたようです。
そんな中、年休を取って嫁さんの実家に同伴してきた婿殿は天晴れだと思うのです。
三人を送り帰して、ほっとするとともに、ダンナ君の優しさにちょっぴり妬けて、いつもより一杯多い晩酌にほろ酔いの夜でした。