享年10年5ヶ月

img_13216月6日午前8時、アールが永眠いたしました。
5月25日、満10年5ヶ月の日、拡張型心筋症と診断されました。薬が良く効いて、それからの一週間で胸に溜まった水が抜けて体重は3㎏以上減りましたが、足腰もしっかりと歩けるようになりました。
6月に入って、食欲が落ち元気もなくなり、嘔吐するのでポカリスウェットだけでも飲ませたいと思ってもアールは嫌い、6月5日に診察を受けたときには「肺炎」と診断されました。体重は元気なときから10㎏減っていました。病院に連れていき検査を受けるとアールは消耗します。この日も、診察が終わったときには呼吸が苦しそうで、酸素吸入も点滴もしてあげられない家に連れて帰れず、最良の治療を受けさせるために入院させました。
翌6日朝、容態急変の連絡を受けました。
「自分の足で歩き続けなさい」という言葉どおりに、最後まで自分の足で歩きました。

3キログラム減!

一週間分の薬がなくなったので、アールを獣医さんに連れていきました。体重を量ったら、3㎏以上減っていたのでびっくりしました。胸に溜まっていた水が減ったので、体重も減ったそうです。
3㎏の水が胸に溜まっているのを想像してみると、「苦しかっただろうなぁ」と思います。この一週間の間に、アールは自分で立ち上がれるようになりました。薬が効いているのを目の当たりにすると、またもう少し一緒に仲良く暮らせそうな気がしてきました。
mvi_1376

アールの薬が増えました。

散歩の距離も短くなり、調子に乗って歩くと動けなくなってしまうアール。 家の中でも足を踏みしめられずに滑って転び、そのまま立ち上がれなくなることも増えました。
獣医さんに「少し調べてみましょう」と言われ、レントゲンを撮りました。胸に水が溜まっているのがわかり、超音波で調べることになりました。検査の結果、拡張型心筋症といわれました。ドラマの名医が華麗にバチスタ手術をする、あの心臓の病気です。アールには、今までだって十分たくさん薬を飲ませていたのに、またまた薬が増えました。 暑さに気をつけて安静にするように注意を受けました。
散歩の楽しみも減りましたが、アールが滑る玄関周りの床にコルクを張って家の中を少しでも快適に過ごせるようにしました。 コルクの床材をホームセンターで求めたら、ペット用品のカタログの四分の一の価格でできました。

お散歩日和

2009043016501「寒さには強いはず」と獣医さんには言われるのですが、ちょっと気温が低い日が続いた間、アールはお腹をこわし毛布にくるまり、お散歩もパスしていました。
「まだ、歩かないかもしれないな。」と思いながら散歩に連れ出してみたら、久しぶりに公園の一番奥まで足を伸ばしました。 ずいぶん久しぶりのことでした。
アールと歩くとうれしくて、ツツジのピンクがひときわ鮮やかに見えました。 つがいのコゲラも睦まじそうでしたし、リリロ・リリロ・チュリリリと鳴きながら飛んでいたカワラヒワもさわやかな風と戯れているようでした。
一回りしたアールは、つまずいて転んだ石畳の上にそのままごろんと寝てしまって「もう動きたくない。」

八重桜の公園

200904201608_2アールの足腰の衰えが気になり、少しでも歩かせたいのですが、頑固なアールは散歩も一回しか行かない日が増えました。 一昨日、久しぶりに「車で連れて行って」とアピール。 「今日は歩いていく」と言っているのに、意思が伝わっていないと思うのか、何度も「車で…」と頑固モードになったのですが、 「お休みの日は込んでいるからダメ。 アシタね。」と説得しました。
「明日」と言う意味はわからないのでしょうけれど、アールにとって「アシタ」は、「アールの言い分はわかったよ。」ほどの意味として伝わっているのでしょうか。
約束なので、アールを車で公園に散歩に連れて行きました。 ソメイヨシノは小さな葉が出て薄緑色でした。 落ちていたガクがアールの足にいっぱいつきました。
もう、満開の八重桜の花が重そうでした。 ツツジもハナミズキもフジも咲いていました。 お隣の庭には風にも負けずに緋牡丹が咲いています。 桜の後、こんなに一気に花盛りになっていたかしら。 「今年は桜が早い」と騒がしかったにしては、桜満開の入学式だったとは思うのですが…

アールの体調管理

img_13461その時の体調で、食欲も散歩の意欲も変わるので、アールの様子を見てアールに合わせているのですが、「わがまま」と感じるほど、言葉も使わないのにさまざまな意志を伝えてくるアールです。 家の外に出たいけど散歩には行きたくない、「今してほしいのはブラッシングだ」と、ゴロンと横たわる場所と体型で表現。 そろそろ換毛期なのですね、いつもの3倍くらい毛が抜けました。
他の薬を与えた30分後に飲ませなくてはならないお腹の薬は、つい忘れてしまいます。 でも、アールはちゃんと要求するのです。 「アッ、忘れてた」と気付かせる独特の動きをしてみせます。
微妙なバランスで体調を維持しているアールですが、寒さに敏感で薬を忘れず、寝る前の吸入の習慣を守る「アールの自己管理」の賜物です。

久しぶりの散歩

寒い日が続いていますが、アールはだいぶ元気になってきました。 一時は弱って、自分では立ち上がれなくなってしまったのですが、腰を支えると立つようになりました。 一日中同じ場所で、ゴロンと寝ていたのですが、元気を取り戻すとともに、人間に合わせて、場所を移動するようになりました。
慢性気管支炎には、冷たくて乾いた空気がよくない、と聞いたので、お昼の一番暖かい時間に散歩に連れ出してみました。 ちょっとだけ歩いてくるつもりだったのに、なじみの公園まで行くと頑固に進み続けました。 躓いたり、座り込んで休んだりしながらも、無事にひと回りしました。 戸外の散歩は20日ぶりでした。
「いつまでも元気に、自分の足で歩き続けなさい。」アールに言い聞かせた、私の願いです。
2009011313322

2009年もよろしく。

秋から初冬にかけてお腹の調子もよく、私の好きな畑の中の神社までの散歩道を歩くようになっていました。 でも、暖かい時間なのに、頑固モードで散歩を拒否する日が数日続いたあと、朝から嘔吐が続きました。 子犬の頃から、朝起きぬけに胃液を吐くことはよくあったのですが、一日中嘔吐が止まらないので、病院に連れていって点滴を受けました。 3年前、体調を崩して病院通いが始まったのと同じ、12月27日でした。
一段落すると、嘔吐は激しく咳き込んだためと分かりましたが、食欲も落ち、体力も消耗してきました。
咳が気になって、スチーム吸入を始めていたのですが、慢性気管支炎は進行していたようです。
アールは、お腹も弱いので、これ以上内服薬を増やしたくないと、吸入薬で治療することになりました。 アールの口に合う吸入器はないので、病院に通って吸入することを勧められました。 でも、半日病院に預けると、アールは消耗してしまうので、吸入の効果はあっても体力が不安です。 そこで、家でも吸入できるように、オリジナル吸入器を工夫して作りました。
心配しましたが、アールは少しずつ元気を取り戻してくれています。 お腹の調子も崩してしまったので、むかし老獣医さんに「生肉が一番」と言われたのを思い出して、マグロの切り落としなどを食べさせています。
お正月、遊びにきたしょうまくんは、吸入の先輩です。 アールをそっとそっと撫ぜるしょうまくんの手が止まるまで、大人たちは小さな手の動きの優しさに見とれていました。

大事にしてます

窓から見える家々の屋根には真っ白に霜が降りていました。 アールは、夜中に少し咳をしていたので、朝一番に、蒸気の吸入です。
吸入器の、人間の喉と鼻に合わせるための部品を取って、曲がるストローを束ねて蒸気をアールの鼻に当てます。 フワフワとアールの鼻に入っていく蒸気はそんなに多くはありませんが、それでも、しっとりと鼻と喉を潤す効果はあるようで、咳も収まります。漏れた蒸気で、私の顔も潤って、すべすべお肌になるかしら。

アールの季節です。

寒くなって、アールの体調も安定しています。
いつの間にか被毛も厚くなって、シャンプーに時間がかかるようになりました。 去年すっかり抜けた後、フワフワに伸びた毛は、全部同じ長さだったのですが、今は、尻尾・太もも・腕・首周りの毛は20cm近くあって、成犬の風情を取り戻しました。
寒いのが好きなはずなのに、霜が真っ白な朝には毛布をかけてやると、ぬくぬくと気持ちよさそうに、いつまでも寝ています。 冬用の厚手のカーペットの柔らかさが気に入ったのか、一日中、堂々とど真ん中を占拠しています。
時々変な咳をするのは、気管支が弱く、乾燥しすぎるのがよくないと聞いて、スチーム吸入器を買ってみました。(我ながら過保護かな、と苦笑。) スチームの効果はありそうですが、上手く吸入させるまでにはいたっていません。