「私は、10年くらいしか生きられません。だから・・・・・・」

短編詩「犬の十戒」の一節ですね。

この詩に初めてであったのは、動物病院の待合室でした。 映画「犬と私の 10 の約束」のポスターでした。

「観にいこうかな」とちょっと思ったのですが、映画館で2時間半座っているよりも、アールと一緒に散歩したり、ブラシをかけたり、アールが痒がるところに薬を塗る時間の方が、私には大切です。

9歳の誕生日を迎えるまで、ほんとうに大変でした。 「10年くらいしか・・・・・・」 心の隅に重くある、切ない掟です。

また、来年。

「水辺の里」を通り抜けて、ため池に出ると、見なれない鴨が群れていました。

足音が聞こえるのか、近づくとスーッと岸辺から離れます。 用心深いトリのようです。

アールだって、何を撮ろうとしているのか、ちょっと確かめたかったのでしょうが、カメラマンとの距離をいつもより大きくして、待機しました。

写真を図鑑と見比べました。 嘴を水につけて回っていたし、きっと、ハシビロガモです。

そろそろ旅立ちのときですね。

柳の芽吹き

急に暖かくなったり、また、冷たい風に首を縮めたり、春の訪れは気まぐれですね。 でも、季節は確実に春へと移っているようです。

なかなか暖かくならなくて、寂しかった梅園も、土曜日の午後は梅見の人で賑わっていることでしょう。 いつもの公園は遠慮して、アールが気ままに歩けるようにと、ちょっと足を伸ばしました。

水辺の自然に親しめるように工夫されている公園でした。 洗い立てのアールが、飛び石で足を踏み外して澱んだ水にはまって汚れると嫌なので、木道の方を歩かせました。 洗ったばかりのアールは、白くてふわふわ、一緒に歩くのもちょっとリッチな気分です。

柳が芽吹いて、サンシュユの黄色い花も咲いていました。


こんなに毛が増えました。

半年前にアールを見て、「もう あかん」と思ったといわれました。

でも、「また ふさふさアールに戻ってほしい」と願いました。 ほんとに、シャンプーするごとに毛が増えているのを感じます。

今では、毛が抜けて、とても寒そうだったのが嘘のようです。 子犬の頃から思い起こしても、今一番毛が多くなっているのではないでしょうか。 油断すると、股や腕の付け根が蒸れて赤くなります。 これから暖かくなっていくと、皮膚病が心配です。 夏までに、この毛は抜けて少なくなるのかしら。 抜け毛の量もまた、恐ろしいことになりそうです。

毛が伸び始めて4ヶ月、カラーの毛は密生しているものの、大人のグレートピレニーズにしては まだ短いので、なんとなく子犬の雰囲気です。

集まったサギ

畑にサギの大群が降りているのに驚きました。

西側の土手に上って、もっとよく見ようと移動していたら、急に、ワッサワッサと飛び立ちました。

アールが驚かしたわけではありません。 鍬を持った人が畑に入っていったのです。

畑が耕されたので、土の中の虫たちも起こされて、サギが集まったに違いありません。 それにしても、すごい数。 耕耘機が入ったら、ご馳走に与れると分かっているのでしょうか。 サギたちは飛び立つときも、池のほうに行くもの、また畑に舞い降りるもの、遠くへ飛び去るもの、と勝手気ままに散っていきました。 ご馳走をみつけたからと、仲間を呼びそうには見受けられません。 こんなにたくさんのサギが、それぞれに、ご馳走にありつけると集まってきたのでしょうか。

白熊みたい!

最近、よく「あっ 白くまだ」といわれます。

アールがふわふわになっただけでなく、最近テレビに白熊が登場することが多いようです。

「ライラの冒険」とかいう映画のPRは、白熊に乗って走る映像です。

自動車のアイドリングストップを呼びかけるのにも、白熊が登場していました。

アイドリングを止めるだけで、ほんとうに地球温暖化を防止できると思っているのかしら。

たしかに、アイドリングを止めれば、少しはガソリンを節約できるでしょう。でも、平気で自動車を走らせ続けて、アイドリングだけを止めるなどという生易しいことで、ほんとうに地球の温暖化を防止できると思っているのでしょうか。 アイドリング・ストップは、白熊にかこつけたガソリン高対策に過ぎないように思えます。

自動車を走らせることが、地球温暖化に加担することならば、自動車を走らせることを極力減らさなくてはならないはずです。 ガソリンがもっと高くなったら、人間はもっと真剣に、自動車の使用を控えて、ガソリンを節約するのでしょう。 経済的な痛みに直接結びつかなくては、環境対策は、実行されないような気がします。

ツグミも撮りました。

散歩中に、よくツグミを見かけるようになりました。 毎年、5月の末くらいまで、畑や公園で見ることができます。 大陸から渡ってくるというだけあって、敏捷で精悍な感じです。

鳥を見つけて写真を撮ろうと立ち止まると、5mくらい離れて、アールは待っていてくれます。 結構辛抱強く待ってくれるのには感心します。 でも、タイムリミットがあるようで、突然ズカズカと近づき、あとちょっと、というところでシャッターチャンスを逃してしまうこともあります。