タンポポの季節

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野菜を買いに行くのに、ちょっと遠回りをして、用水脇の道を歩きました。
風にあおられながら旋回しているトンビの羽が傷んでいます、年寄りのトンビなのでしょうか。
お日様に顔を向けて、精いっぱいに咲いているタンポポに見とれていたら、けたたましい鳥の鳴き声がしました。
ケリです。二羽のケリが、先程のトンビに挑みかけています。きっと、ケリの巣があるのでしょう。
数年前、友人に教えてもらうまで、ケリという鳥を知りませんでした。
鳴き声は、はっきりと大きく、日が暮れた後に室内にいても聞き分けられます。餌場なのか、畑によくいるのですが、土の色と見分けにくく、首を伸ばすか、歩き回るかしなくては、気づかないのではないかと思います。でも、翼を広げて飛ぶと、くっきりした白と褐色の縞が目立って、すぐ分かります。
この時期、この辺りにたくさんいるのですが、鳥の図鑑には「ケリ」が載っていないものが、結構多いのです。
「地域限定」なのでしょうね。
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道端の花

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歩道のアスファルトの割れ目で咲いているのをみつけたのは、一週間くらい前でした。
「スミレ?」と思ったのですが、葉の形が違います。
野草の本が欲しくなりました。地元の野草に絞った方がいいのか、初心者向けの解説書にしたほうがいいのか迷いつつ、本を探しました。スミレ専門の本もあり、葉に裂け目のあるのスミレもありました。「日なたに咲くというヒゴスミレかもしれない」と思って、ヒゴスミレが載っている本を選びました。
家に帰って、写真を拡大してよく比べると、花の形も葉の形もヒゴスミレとは違います。
花は、キンポウゲの種類にも似ているようですが、葉の形や花のつき方が違うようです。
外来種なのでしょうか。

アメリカン・コッカー・スパイエル

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オスカーを飼い始めたのは、最後まで家にいた子どもが下宿したのがきっかけでした。
室内で犬と一緒に暮らしすのは初めてだったので、思いがけぬイタズラに驚かされることもしばしばありました。でも、在宅でしていた私の仕事の妨げになるようなことは、一切しませんでした。編み物と同じように、前かがみで取り組んでいても、雰囲気の違いを読み取っていたのでしょう。やはり、賢い子だったと思います。
初めて室内で飼う犬がコッカースパニエルだったのは、娘時代に飼っていたクリスチーヌも、アメリカン・コッカー・スパニエルだったからかもしれません。
クリスチ-ヌは、室内で飼いたかったのに、どうしても許してもらえませんでした。戸をすこし開けておくと、鼻面を入れてきました。そのうち、だんだん頭、体、と入ってきて、でも、片足だけは敷居に引っ掛けて「まだ、外にいる」つもりでした。でも、立ち上がってみると部屋の中にいるので、あわてて飛び出していきました。
雷が大嫌いで、雷のときには、細い敷居に上がって、身体をぴったりガラスにつけて「キュ~ン」とないていました。それでも、室内にいれてあげられなくて、訴えるように見ていたクリスチーヌの目を思い出します。

編み物の本

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古い編み物の本を見ていたら、本の端がかじられているのに気づきました。
これは、オスカーの仕業です。
オスカーは、「編み物をするくらいなら、ボクと遊ぼう」という感じだったので、私も編みかけのセーターをそのまま放置してしまったのだと思うのです。
そういえば、長女が生まれた頃の編み物の本もボロボロです。私の真似だったのですね、まだ、言葉もおぼつかない頃、飽きずに編み物の本のページをめくっていました。
また、編み物をするようになったのは、アールが大人になってからだったからなのか、私が編み物をしている間、アールは邪魔にならないところで静かに寝ていました。
「犬は、アールで極めたから、猫を飼おうか。」って???猫は、毛糸の玉にじゃれ付く生き物でしょう。まぁ、他愛もないことで騒ぐのも悪くないかもしれないけれど・・・
つくづく、アールはいい子だったなぁ、と思います。

その後のチューリップ

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咲き始めたとき、茎がなかったチューリップが、こんなになりました。
日陰に移したからか、まだ、寒い日が続くためか、花びらが開きすぎもせず、小柄な娘、という感じです。
「ちょっと変」は、早まった感想でした。
そっと、静かに待っていると、ときには「ほっ」と和むこともあるものですね。

カードボタン

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少しずつ編んで、ようやく仕上がった夏物のベストです。
ボタンは、グレーの貝ボタンがいいと思い、ボタンホールを5つ作りました。
18mmのボタンは、カードには4個なのではないかな、という気はしたのですが、近くのお店で扱っているのはカードボタンだけです。ボタンをばら売りしているお店まで行くには時間も交通費もかかります。やっぱり、手近なお店で買いました。
案の定、18mmの貝ボタンは4個づつ売られていて、欲しいのは5個だったので、8個買うことになりました。
売る側にとっては、小さなボタンが転がって紛失しないように気を配る手間を省き、商品の形状と価格を画一にできるのですから、とても合理的なのでしょうが、5個欲しいときに8個買わなくてはならないのは、やはり腹立たしく思いました。

ヒヤシンス

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春の嵐がおお暴れしたようです。
こちらも、一晩中よろい戸がなっていました。黄沙もひどく、満開のこぶしの並木がかすんでいました。
南風が春を運んだかのように、風から避難させていたヒヤシンスが咲きました。
ヒヤシンスは、水栽培の代表と思い込んでいたのですが、土に植えるほうが元気に色濃く咲いてくれるようです。
ヴィオラと寄せ植えにしてみました。花の色が似ているので地味になってしまいました。寄せ植えにはふさわしいようなので、来年はあわせる花を工夫しましょう。
薄紫のヴィオラと寄せ植えにしたアネモネは、早々と芽を出し、よく茂っているのですが、窮屈すぎるようで、つぼみの気配もありません。色とりどりのアネモネの下に薄紫のヴィオラが咲いたらきれいだろう、と思ったのです。
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今年初めて試した、苗と球根の寄せ植えです。来年はもう少しうまくできますように。

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今年も、ため池にはたくさんの水鳥が来ています。渡りの中継地なのでしょうか、この季節が一番多いように思います。
畑の空は広いので、カギになって飛んでいく群を見かけます。
むかしから、童謡や童話、和歌などにもうたわれている、「カギになって飛んでいく」のは雁でした。
でも、ため池に多くいるのは鴨や鵜です。
古くから、雁に親しんでいたはずなのに、なぜ、今は身近に雁を見ないのか、ずっと不思議に思っていました。
『マガン』という本を見つけたので、読んでみました。
ツンドラ地方で孵化した雁が、何万羽かは日本に渡り、越冬していると知りました。
猟銃が普及して狩猟の対象となった時期があったり、散弾銃の鉛や農薬などによる汚染の被害があって激減しただけでなく、雁がねぐらや集積地とするにふさわしい沼が減り、体が大きく飛翔力のある雁が十分栄養を取れる餌場が乏しくなっているなど、雁が越冬する環境が悪化していることを知りました。
雁を守ろうという人々がいるのも知りました。
雁と共存していける環境を創っていくことは遠大な夢のように感じました。

恐い看板

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近くのため池の土手の上にある看板です。
一緒に歩いていたしょうまくんが、急に立ち止まり「マムシって、なぁに」と聞いたのは、幼稚園に通っていた頃でした。
毒ヘビだと説明して、「茂った草の中に入っていってはいけないのよ。」と教えました。
すると、私の手をしっかり握ってあとずさりし始めました。車の通行も多い道なので「危ないから、道の端を歩こう。」と、マムシは車の走る道路には出てこないこと、まだ寒いから蛇は冬眠していること、看板は「畑の中に入ってこないでください」という意味だということなどを説明しました。
でも、「恐い」という気持ちは薄らがないようでした。たしかに、看板の蛇の目は恐いし、歯もギザギザです。
幼稚園から家までの近道だったのですが、卒園するまで、二度とこの道は歩きませんでした。
「危ない!」という警告として、恐い絵は期待以上の効果があったようです。

ミック

ミックは、アールより1歳若いレッドリバーくんです。
よくしつけられていて、留守番も上手です。
若い頃は、散歩で家の前を通ると、大急ぎでボールをとりに行って「遊ぼう」とアピール。まず、郵便受けのしたから顔を出して、アールと鼻をくっつけてご挨拶、それから、フェンスに身体をすり寄せて走り、フェンスの端でもう一度、お別れに鼻筋をなぜて「またね」と挨拶していました。
お父さんと散歩するときは、誇らしげにわき目も振らずに歩きすぎます。
ミックに、アールが亡くなったことを告げたときには、静かに耳を傾けていました。
散歩中に、立ち話をしているお母さんを待っているミックに会いました。遠くから、うれしそうに尻尾を振って迎えてくれました。近づくと、アールのように背をもたせかけてきて、いっぱい撫ぜさせてくれました。