寒さが緩んで

陽気に誘われた小鳥たちの声が聞こえると、ついそわそわと姿を確かめたくなります。
そっと窓に近づくのですが、ガラス越しではどこから聞こえるのかも分かりにくく、「モズだったはずなのに・・・」と諦めてはまた声に誘われて、「ジョウビタキのメスもきていた」と確認できると、ほっとします。
冬中、陽が射さない家の北側で寒さに耐えていたパンジーも、待ちわびていたように花をつけ始めました。

クリスマスローズの花芽

陽射しが高くなってきたからでしょうか、クリスマスローズの花芽がみずみずしい緑色に光って見えます。
こぼれ種から育った株はたくさんあるのですが、花芽が出ているのは親株だけです。花芽が出るようになるまで何年かかるのかしら。今年の花芽は7つです。
室内にいると、陽射しが高くなってきたこともなかなか感じとれません。
散歩に出たら、目の前の枯れ草にいたジョウビタキを驚かせてしまいました。
カワラヒワにメジロ。・・・何年か前には「スズメよりも小さい小鳥がたくさんいる」と思っただけなのに、今は見分けられるようになりました。スズメにセキレイ、ムクドリにヒヨドリ。ツグミは地面に降りている姿もよく見ますが、声を聞いたことがないような気がします。
寒さも緩んだからか、トリたちに春の気配を感じました。

庭のメジロ

朝の冷え込みはきつくても、日ざしは春。メジロたちの声にも活気があります。
睦まじげなカップルもあれば、騒がしく争うこともあり、蜜を求めるのに夢中の独りものもいます。小鳥は小食の代表なのに、次から次へと花を渡って蜜を吸い続けるのですから、一口の蜜の量はきっととても少ないのでしょうね。
休む間のないメジロの動きを見ているのは飽きないのですが、観察できるのは陰になる方向からだけです。光をさえぎる影が動くとメジロは一気に逃げてしまいます。
写真も、明るい日差しを浴びているメジロを撮るのは無理です。
夢中にお食事中、危うく枝から落ちそうなメジロ君もいました。

日なたのスポット

洗濯物を干しに出たら、足元を猫が走り去りました。
チャコちゃんが帰った後、レオンが独占している日なたのスポットは、なるほど風は当たらないし、外して中途半端に立てかけてある葦簾は温かみを含んで、居心地がいいに違いありません。
レオンは、物置の陰にひそんで洗濯物を干し終わるのを待っています。でも、メジロたちのためには、レオンには退場してもらいます。
しばらく待っていたら、メジロが戻ってきました。人への警戒心はかなり薄れてきているのように感じます。

ベスト製作中

また、フェアアイルを編んでいます。
風工房さんの本から友人が選んだベストは、雰囲気がぴったりで納得感があり、編む楽しさが膨らみます。
フェアアイルは、色を変えるごとに毛糸を切らなくてはならないのですが、前後の身頃をつないで輪に編むだけで、糸を切る回数を半分くらいに減らせます。脇のはぎ代がいらないので、本を参照して編むときにも、身頃の幅を加減して前後の袖ぐり、襟ぐりへと編み進めています。
いつも、自分流に編んでいるのですが、人様の物を編ませていただくと、ちょっと緊張してきちんと考えるので、こんな私でも少し進歩できるように思えます。