雲間草

冬の寄せ植えの彩りに花屋さんが進めてくれたのが雲間草です。
図鑑を調べると夏の野草に分類されていています。この寒い中、可憐に咲いているのに、夏の野草? 雲間に咲く花という命名ならば、高山植物なのかもしれません。・・・やはり、日本の固有種の雲間草は、なかなか見ることのできない高山植物でした。栽培されて花屋さんに出回っているのは、北欧産のセイヨウクモマグサで、夏の暑さには弱く秋から春にかけて咲く花だそうです。

寒中の散歩

そろそろ梅が咲き始めているかもしれないと、散歩の行く先を梅園にしました。
空気はピリッとつめたく、小鳥もほとんど見かけません。
梅園の梅の枝先は赤味がかっているものの、まだ枯れ枝が目立ちました。
いつも、一番に花をつける斜面の上方の木に紅梅が一輪咲いていました。
一本一本木を見て歩くと、膨らんだ蕾がはじけ始めている木は数本あります。やはり、先に咲くのは紅梅かと思っていたら、白梅も一輪見つけました。

フェアアイルニットの帽子

編み込み模様を編むときには、裏を渡す糸の引き加減でゲージが変わってしまいます。
『風工房のフェアアイルニット』には、茶色と深緑で編まれている帽子は出来上がり寸法が大きめに表示されていたのに、編みあがりがちょっときつくなってしまいました。ゲージを調節して、配色をアレンジして編みなおしました。
地色のブルーが鮮やか過ぎるかと思ったのですが、ブルーグレーと合わせると落ち着いた編みあがりになりました。
フェアアイルニットは、迷いながら色を並べるのも楽しい作業ですが、編みあがりの雰囲気を予想しきれないところに、尽きない魅力を感じます。

フェアアイルニットのスヌード

安心して身につけられるからか、くすんだ茶色を着ることが多くなってしまいます。アクセントにマフラーを使うとよいのでしょうが、あまりにも多種多様なものが売られていて、かえって選べなくなってしまいます。
愛読書の『風工房のフェアアイルニット』に掲載されている帽子を編んでいて、スヌードにアレンジしてみようと思いつきました。
帽子は、合細のマイルドラナで編んでありますが、コートの上に使うスヌードなので、毛糸は太くすることにしました。マイルドラナとはすこし色合いが違うパーセントで色を選ぶのも、楽しい作業でした。
編みあがり早々、ちょっと出かけてきました。

メジロの訪れ

この冬一番の冷え込みだった昨日、やっとメジロたちが来てくれました。
「そろそろ来てくれてもいい頃なのに・・・」と心待ちにしていました。
最近、メジロの人気が高まっていると聞いていました。1羽ずつ籠に入れたメジロをすこし離して置いて、啼き交わさせているのを見たこともありました。
メジロの訪れが遅いような気がして、乱獲されているのではないかと心配していました。
昨日、ジュルジュルチッチッチッと賑やかな声が聞こえて、ほっとしました。
メジロが好きな山茶花がきれいに咲くように、ときどき古い花びらを落として待っていました。

冬の池

ヌートリアを見つけた池の流出口には、2羽のバンが仲良く泳いでいました。
バンは、それほど珍しくはないらしいのですが、図鑑で確かめて一度見たいと思っていた水鳥です。光のかげんで嘴の赤色がうまく写りませんでした。

鏡のような池の面で白く光るトリが見えました。岸には近づかず、遠くに何羽かいるのが見えるのですが、姿を追って見ていると、すっと水中にもぐるので見失ってしまいます。写真を拡大してみると、やはり、ミコアイサでした。

静かな池の面でぐるぐると回って波紋の輪を作っているのはハシビロガモたちでした。
嘴を水につけてぐるぐる回る習性があるのは知っていましたが、仲間たちで一緒にぐるぐると回るのは、はじめて見ました。ぐるぐる回るハシビロガモたちは池に渦を作るのでしょうか。魚の群が海中でまわって渦を作り餌を集めるという話を聞いたことがあります。

マガモ、コガモ、カルガモ、鴨たちもたくさんいました。一回り小さい隣の池には、ヒドリガモたちが静かに泳いでいました。

体が重いのか、泳ぐときには水中から首だけ出しているカワウが重そうに飛び立っていきました。

ヌートリア

時雨れそうな寒い日でしたが、一万歩を目指して歩いてきました。
北に向かうか南に行くか・・・車通りの少ない道を選ぶことにしました。
池に着いた途端に目にしたのがヌートリアです。
以前は子育て中の家族などもいて、池でよく見かけたのですが、数年前に害獣と指定されたからか、最近とても少なくなったように思っていました。
カピパラよりも一回り小さくて、大きな野鼠といった風貌です。毛皮を利用するために養殖されていたこともあると聞いたことがあります。
久しぶりに見かけたヌートリア、水から出て全身を見せてくれるまで、そっと待ちました。

冬のキノコ

風もなく穏やかな元旦、初詣ほどの信心もないので、散歩に出かけました。
「ちょっと息切れしてきた。この坂、今日は勾配がきつくなってる?!」
「アールなら、もう動きたくないって、ここに伏せてしまうね。」無駄口が独り言ではないことに感謝。
まだ、梅の蕾は固く、なぜか小鳥の姿もありません。
桜の枝に、キノコがついていました。キノコを見分けるのは草花よりもずっと難しいです。
カイガラタケ(貝殻茸)の仲間なのでしょうか、脆く折れた桜の枝にもいっぱいついていました。
今年もどうぞよろしくお願いします。