エノコログサ

20100621102131梅雨に入って、野原の様子もまた変化してきました。
穂の形もさまざまに生い茂っていたイネ科の青草が枯れ始めています。花粉症(ヘイ・フィーバー)の季節も終わりのようです。
代わって、目立ち始めたのがエノコログサ(ネコジャラシ)です。レンゲの頃のスズメノテッポウとともに、ままごと遊びの頃からお馴染みの雑草です。
エノコログサは、アメリカにとって「進出してきた帰化植物」なのだそうです。中国の食用キビに付随して1930年頃アメリカに帰化したそうです。アメリカの風土がエノコログサの生育に適していたようで、除草剤の効きにくいタイプができたり、草丈が3mにもなるようになったりして、ダイズやトウモロコシ畑の代表的な雑草になっているそうです。
そんな「アメリカ育ちのエノコログサ」の種が、アメリカから輸入する飼料穀物に大量に混入しているのだそうです。飼料に混入しているエノコログサの種を育てると、草型も花穂も大きいのだそうです。
帰化植物図鑑に「帰ってきたウルトラ雑草」として解説されていました。
異国の地で、トウモロコシに負けないように頑張った「外国育ち」は、帰ってきた後どうなるのでしょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です