散歩の足取りも軽く

アールが軽やかな足取りで歩くのは、久しぶりです。

元気なく咳も気になって獣医に連れて行ったのは、昨年のクリスマス過ぎでした。血液検査で肝臓がひどく悪く白血球も少なすぎ、レントゲンでは肝臓だけでなく肺にも影がありました。癌検査装置の整った専門医を紹介されました。確実に治してやれるかどうか分からないのに、検査で消耗してしまうことを恐れました。病院や検査を強要するより、 痛いところをそっと撫ぜて 一緒にいる時間を大切にしたいと思いました。

とりあえず、肝臓の薬を飲ませました。三日後に再検査して変えた薬で肝臓の検査値は改善し始めました。でも、餌はちゃんと食べているのにどんどん痩せていきました。寒くなるのにどんどん毛が抜けていきました。

体力を維持させるために何を食べさせたらいいのか、獣医に相談しました。癌と確認されていないのですが、癌細胞は炭水化物を取り込むだけでなく 炭水化物を取り込むときにエネルギーも横取りするので、炭水化物を与えれば与えるほど 痩せてしまうそうです。獣医さんが本を出して 詳しく教えてくれました。たんぱく質よりも脂肪、それも魚の脂がいいことが分かりました。癌の犬用の缶詰もあるそうです。アールが食べる量を考えると、缶詰は現実的ではありません。アールのために魚を料理する毎日になりました。血糖値やコレステロールをチェックしながら、魚だけでなく オリーブオイルやおから、野菜を食べさせてきました。

たしかに癌なのかどうか 分かりません。でも、今 アールは特に痛いところもないようです。

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