クリのこと その2

クリは、家族とキャンプに行くのは好きでしたが 車に乗るのは苦手で、車内はクリのガスで汚染されてしまいます。湖で ボートに乗っている家族を見つけたときは、思わず水に飛び込んでいきました。一緒に行きたいというよりも、家族を助けようとしたのかもしれません。初めての水の中の必死のイヌカキでした。

家族についていくために 車には我慢して乗ったのですが、家の中では落ち着けなくて とにかく外に逃げだしてしまいました。 クリにとって家族は、一緒に暮らす人というよりも、番犬として守るべき主人だったのかもしれません。

世間知らずのオスカーが、散歩中よそのお庭を覗いて つながれている犬に吠えられると、「うちの子が何か?」と相手を制す威厳がありました。オスカーが亡くなって 甘やかされていたオスカーの世話を焼く仕事が無くなると、クリは急に老けてしまいました。

アールは、子犬なのに どんどん大きくなって クリが庇わなくてもほかの犬から敬遠さるし、遊び相手になるには体力不足でした。クリ小父さんは 一目置いた「ご隠居さん」でした。

ずっと家族を見守ってくれたクリですが、体が弱ってからは 素直に世話をさせてくれて、日向ぼっこのまま亡くなりました。ありがとう。

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