編みかけのセーター

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編み始めたのに途中で放り出してしまったのが、ずっと気になっていました。
途中で諦めないように、糸にもお金をかけたのに完成できなかったセーターです。
紙袋に入れて戸棚の奥に入れてあったのが、ときどき手に触れて「なんだったっけ」とのぞき、「アッ」とまた奥につっこんでいました。

自分のセーターを編みたくなったのは久しぶりです。
紙袋から出してみると、後身頃と前身頃の襟ぐりの途中まで編んでありました。
見ただけでは模様編みの編み方が分かりません。すこし解いてみたのですが、細部に確信が持てません。
本を見ながら編んでいたのは憶えているので、本をさんざん探しました。
やっと見つけたのは、17年前の本でした。17年間も眠らせ続けていたのでした。
たしかに、自分のセーターを編もうという気にはなれなかった17年間だったのかもしれません。
17年前の本には、今見ても「いいな」と思う、色や編み方のセーターがたくさん載っています。同時に、「そう、こんな感じだったのよね。」というファッション。
本のとおりにしないで、袖丈や裾をすこしアレンジして完成させたいと思っています。
一緒に見つけた編みかけのスカーフ、だれのために編んでいたのか・・・。この色合いは、もう歳に合わないでしょうね。

編図

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編み込み模様や模様編みをするときに手放せないのが編図です。
本の写真を見るなどして編み方を選んでから、編図にそってためし編みをしたりゲージをとるなどして準備をします。全体の編図がきちんとできると、編む手順のイメージも固まっていきます。
でも、記号で表しているのに、編図は世界共通ではないのですって。
アメリカでは、編図は普及していなくて、編み方を言葉でつづって説明していると聞いて「それでよく完成させられる!」と驚きました。
編み物の本には、部分を拡大するなど、とても丁寧に編み図を載せ説明しているののも多いですね。
でも、間違っているものも結構あるんですよ。
先日も、娘が電話をかけてきました。うれしいことに、編み物については私を信頼してくれているのです。
電話での編み物相談は難しいので、同じ本を持っています。
丁寧な編図だったのですが、ぐるぐる回って編む縁編なのに、毎段引き返すような矢印が書き込まれていたのです。

目の上の瘤?

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昨日、「立春にしては寒い・・・」とメールに書いたら、夕方、娘から「今日は節分で、立春は明日」という書き出しの返信がありました。
たしかに立春は今日だけど、「まあ、そのくらいいいじゃない。」
「若い」といわれることが最高の賛辞で、老いることと戦い続けたような母を見ていたので、私は「歳相応に老いも受け入れたい」と思っています。だから、ちょっとの言い間違いやぼんやりしている自分を大目に見てしまうようになってきているのかもしれません。
娘の厳しさに、「『曲げられない女』にしても、もうちょっと可愛い気のある言い方にして」と言いたくなるのですが、私はまだまだ、「ビシッ」と突っ込みたくなる目の上の瘤なのでしょうか。

立春の散歩

散歩というと「アールがいてくれれば・・・」と思ってしまいます。
寒い立春ですが、道端にはイヌフグリの青い花が風に揺れ、地面にくっついているタンポポも綿毛を飛ばしていました。
ツグミを見つけると、ツグミも首を伸ばして気配を察知し、「そんなにたくさんいたの」と思うほど、一度にさっと飛び去ってしまいます。ツグミを間近に見るには、アールのようにのっそりゆっくり歩かなくてはならなかったようです。
ムクドリは頓着せずに畑を歩き回っていました。
午後暖かくなったら、アールとよく歩いた公園に梅見に行ってみようと思っています。

模様編み

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寒さは厳しいですが、日差しが明るくなって、チューリップやユリの芽が育ってくると、なんだか明るい色のセーターを着たくなってきます。
桜色の毛糸で花咲く春を想うセーターを編みました。
木の葉編みとポップルのセーターとダイヤ柄の地模様に花の刺繍をしたセーターです。
ダイヤ柄の地模様はシンプルに見えるのに、きれいに模様がつながらなくて、全体の編図をなんども書き直し、ためし編を繰り返しました。増し目をしないことにしてやっと編み上げました。
苦心したものが出来上がると、ほんとにうれしいですね。
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