残暑

ウィーン、ウィンウィンウィーンと、暑さを誘うような蝉時雨に息が詰まりそうだったのに、いつの間にか、ツクツクホーシが鳴きだしています。

散歩から帰ると、エアコンを求めて家の中に直行していたアールも、しのぎやすい風が吹く朝には、ゆっくりブラシをかけれるようになりました。厚かった毛も落ち着いてきた7月末、抜けた毛は1㎏を超えました。 皮膚病の薬をつけやすくするためにお腹の毛も短くして、ちょっとさっぱりしました。

一年前、餌も食べられず、どんどん弱ってしまったことを思うと、この夏アールは、よく頑張っています。 足も腰もお腹も、ちょっと痛そうだけど、  夏の残りを乗り切れそうです。

エアコンと扇風機

この夏も、恒くんがアールに会いに来てくれました。 恒くんは、電話の度に、「アール、元気?」 「アッくん、今何してる?」 と気にかけてくれていました。 目が覚めている間中元気いっぱいの恒くんは、熱い思いをアールに注いでくれました。 帰ってしまうと、ちょっと寂しいけどほっとする夏の嵐でした。

ジリジリと暑い戸外から逃げるように、アールは家に入ります。 エアコンと扇風機をかけアイスノンで脇を冷やして、なんとか夏を乗り切れそうなアールです。

中途半端に抜けてます。

綿菓子のようにフワフワになったアール、毛皮を着たまま夏になったら暑くてかわいそうなので、毛を切ったほうがいいかと悩んでいる間に、どんどん抜け始めました。 平均的に抜けるのではなく、なぜか部分的にゴソッと抜けています。 抜けても、ちゃんと新しい毛が生えてきています。 全身きれいに抜けかわったらいいのですが、なんだか中途半端に残りそうです。 腰周りはすっきりしているのに、お尻にはボソッと毛があります。

毎朝、散歩の後はブラシです。

どんな顔してるのかな。

朝の散歩の後はブラッシングです。 アールなりのこだわりで場所を選んで「ごろん」。 足から始めて、腰、お腹、胸までくる頃には汗にアールの毛が付くし、白い毛ばかり見ている目にチラチラ星が飛び始めます。 横たわったまま身を任せきっているアールは、眠っているわけではなさそうです。 どんな顔をしているのか、一度見てみたいと思っていました。

アールと一緒

珍しく朝早くアールが起きてきました。 今日は時間にゆとりもあるので、朝の散歩をゆっくり楽しむつもりで出かけました。 でも、児童公園まできたら、いつものようにアールは座ってしまいました。 しかたがないので写真を撮ろうと携帯を構えて腰を落とすと、アールは寄ってきて背中をくっつけて座りなおすのです。 ア−ルの顔を写すには自分も画面に入ってしまいます。 雨上がりの朝、小鳥がさえずる中でいつの間にか木の影が短くなっていました。

ラベンダーの咲く富良野がいいかな

そろそろ梅雨のようです。 梅雨が明けたら暑い夏! アールの苦手な季節が続きます。

シャンプーとブラッシングを頑張っているのに、じわじわ攻めてくる蒸し暑さには敵わなくて、アールの皮膚は炎症をおこしてきました。 毛を刈ってしまえば手入れも楽になるし、何よりも暑さをしのぎやすくなってアールが楽になるかもしれません。 ふわふわアールが好きなんだ・・・・・・なんてこだわっていないで、毛の短いアールにオシャレなセーターを編んで楽しむのもいいかもしれません。

心を決めて獣医さんに相談しました。  昨秋、すっかり毛が抜けてしまってからここまで快復したアール、今続けている薬を変えるのは怖いので、皮膚炎の薬を飲ませたくないのです。 獣医さんは、すぐに毛を刈るとは言わず、ひとまず塗り薬を使うことになりました。 長い毛をより分けて赤く炎症を起こしている部分を探しだすのも結構大変です。 薬も一回で一本使ってしまいます。 アールは大きいのです。

高温多湿の苦手なアール、きびしい夏になりませんように。 できることなら暑い夏から逃げ出したいです。

やっぱり綿菓子

暑くなって抜け毛が増えてくる頃には、アールの皮膚は感染症をおこしやすくなります。

「薬用シャンプーで洗うのは治療」と思って毎週洗っています。 でも、これはかなり大変なことです。 獣医さんがアールに出してくれる薬用シャンプーの値段は、私が使うシャンプーの10倍位します。 私のシャンプーは二ヶ月もつのに、アールは一回で使い切ってしまいます。 リンスもシャンプー並み。 そしてなによりも、乾かすのに苦労しています。 湿っていると細菌の温床になるそうですから、2本のドライヤーで二人がかりで乾かします。 なかなか乾かないので、ドライヤーもランクアップしました。

そんなわけで、最近アールはいつも真っ白フワフワです。 手入れのよさをお褒めいただき、「綿菓子みたい」という感想がとても多いのです。 アールの毛先は細く、するっとした直毛ではなく微かなウェーブがあるから、フワフワ感が綿菓子のようになるのでしょうか。

朝の散歩

さわやかな朝、5月らしい青い空が広がっていました。

ちょっと歩きそうな気配だったのに、アールは立ち止まってしまいました。 「やっぱり、歩かないのね。」いつの間にか座り込んで、空気をかぎ耳を澄ましています。 必死に囀るひばりの声が聞こえていました。

今日の散歩は、お休み。

朝、雨が降っているのを確認したら、アールは一日寝て過ごす気分なのか、ケージの中で寝息を立てています。

「ちっとも歩こうとしないんです」と獣医さんにこぼしたら、「これからの時期、散歩中に熱中症にでもなったら、それこそ大変ですからね。」 と言われ、寝坊助アールを「ほら、散歩!」と、毎朝、引っ張り起こしています。

昨日の朝も、すぐ近くの児童公園にたどり着いたら、そのままじっと、たたずんでいました。 足腰が衰えないように歩かせたいのですが、朝の空気を吸うだけでもいいよね、と妥協しています。

トトロの尻尾

子どもたちに「トトロの尻尾」と言われて、『となりのトトロ』の絵を確かめてみました。 たしかに・・・・・・

まるで、ねずみの尻尾のようになってしまっていたのは、半年前です。 アールの尻尾は直径3cm位で、あとは毛です。 半年でこんなにフワフワになったのですから、すごい! でも、このボリュームのファーは、いかにも暑そうです。

みすぼらしいほど毛が抜けてほしくはないけれど、アンダーコートを減らすブラッシングを頑張っています。 気を抜くと皮膚病が広がります。 暑い上に痒いのでは、たまりませんよね。