自然色のベスト

10年ほど前、『毛糸だま』に載っていたベスト、長く愛用して、その柄のすばらしさを再認識したので、同じ柄を羊の毛色で編んでみました。

お店で買った毛糸なので、羊の毛そのままとは言えないでしょうが、きっと昔の人はこんな風に柄を作って楽しんだに違いない、と思い描きながら編みました。

昔編んだカウチンセーターも、グレーと茶色の濃淡で雷紋やイーグル、トナカイなどの模様を編みこんだのを思い出します。カウチンの紡がれていない太くてラノリンを含んだ毛糸で編むと、編針にも油が付き、編むほどに重くなって、ずっしりと膝に乗りました。

メンズベストと一回り小さめのレディースを編みました。準備を整えたら、iichiに出品したいと思っています。

 

 

いつまでも着ていたいベスト

10年以上着続けているベストです。色合いは地味ですが、何を着ようか迷うとき、このベストに手を通しています。

2010年の『毛糸だま』に掲載されていたドレーン・ブラウンさんの作品です。見るほどに、計算しつくされているような柄に感心します。

柄の魅力を生かしたくて、自然色で編んでみたくなりました。ベージュからこげ茶色、白からダークグレイ、シェットランドの羊の毛色を生かして模様を作った、と聞く伝統を真似てみたくなりました。

彩を変えることで、雰囲気はどう変わるのでしょうか、思い描いたようなベストができるか、楽しみです。

ブルーのベスト2枚

アシュトン模様のブルーのベストを2枚編みました。

伝統的な模様は、人々の手で繰り返し編まれてきただけあって、編んでいて「なるほど」と思うことが多々あります。

成長に従って、サイズを大きくして繰り返し編まれた、というのにも納得できます。一回り大きくしても編み目の数をちょっと調整すれば、きれいに模様をつなぐことができました。

今回、メンズベストと一回り小さいサイズの2枚編んでみました。十分毛糸を用意したつもりだったのに、最後に少し毛糸が足りなくて、追加注文が届くの待ちました。ちょっと太目かなと思う糸は一巻きの長さが短くて足りなくなることがあります。ちょっと太目の糸も細めの糸も手作りの味なのかもしれません。

暑さの峠を超え、涼風にホッとできる頃、出品しようと思っております。

こぎん風模様のチュニック

ナチュラルカラーのこの模様は、着やすくて好みの編地です。

この模様でAラインのチュニックを編むのは3枚目です。

Aラインのチュニックにするには、裾から胸にかけて徐々に幅を狭くしながら編みます。例えば、300目で12目の模様を編み始め、次が8目の模様だとしたら、296目に減らせばきれいに模様がつながります。でも、こぎん風模様は菱形がつながるので、模様を崩さずに目数を減らすことができません。そのため、幅を調節するための編地を両脇に入れて、ラグラン袖にしています。

襟ぐりと、袖丈と、ラグラン袖の減らし目、洋服のように仮縫いで補正、というわけにいかず、編み始める前に計算しなくてはならないのですが、立体的な形を計算だけで作るのは難問です。

 

赤いフェアアイル・ベスト

桜の花だよりも届き、毛糸の手入れをして来シーズンに備える季節ももうすぐですが、赤いベストがやっと編みあがりました。

14色の毛糸を選び、並び替えながらサンプル編みを作りました。気になる色を入れ替えて試行錯誤を繰り返す作業です。

ベストに編み上げてみると、ここの色を変えるとどうなるかな、と思ったりします。次はセーターにしてみようと思っています。

手作り毛布

フェアアイルを編む合間に、余り毛糸を四角く編みました。何を編んだのか記憶にない毛糸も、何かに使えるかも、と思ったお買い得毛糸も全部合わせて80枚になりました。

毛糸のままでは役に立たないから、と数年前にも一枚編みました。一回り大きいものが欲しいとの要望で、80枚つなぎました。あまり毛糸をほとんど全部使い切って、すっきりしました。

ベストを2着出品しました。

ブルー系のベストを2着編んだので、iichiに出品しました。色選びを楽しんだ一着と、伝統柄の定番ベストです。

秋風が立つ頃、暖色系の模様を編みたくなって準備したのですが、必要な毛糸がなかなか揃わなくて、手元の毛糸を編みながら待っています。

毛糸は順番に届いているのですが、欲しい毛糸全部は揃っていません。海が荒れては船便が届かないので、スマホにシェットランドの天気予報を入れて、「今週は無理かな」などと予想しています。

 

ブルーのVネックベスト

昨秋編んだベストとほとんど同じ編地にしました。

輪編みにして模様をきれいに収めるには、図柄の倍数に(小学校時代の算数を思い出して)しなくてはなりません。この編地には22目の模様があるので、他の図柄も考慮しながら、全体の編み目を22の公倍数にすることになります。

昨秋のベストは少し大きめでしたので、胸回りの目数を22目減らしました。店員さんには7号を進められることもあるのですが、9号を着たくなる私に、ちょうどいいサイズになりました。

フェアアイルニットは手を動かすだけでなく、模様やサイズに合わせた計算もあるので、頭の体操になります。

わがままなリストウォーマー

編む予定の毛糸がそろわないので、自分用のリストウォーマーを編みました。

左手に毛糸をかけて編むので、左手用は1㎝短くしました。毛糸がスムーズに通るので、ご機嫌です。

ブルーのサイドスリットのチュニック

3枚目のサイドスリットのチュニックが やっと完成しました。

Marie Wallinさんの本の表紙になっていて、最初にチャレンジしたニットの形です。編み図記号を使わずに説明されている英文と格闘し、なかでも裾のスリットの縁編みには苦戦した思い出の形です。

完成したMarie Wallinさんのニットは評判がよく、友だちの紹介もあって、同じものを5着編みました。ゆったりと着られる形は心地よいので、編地を変えてこの数年愛用しています。

ゆったり目なので編む量が多くなり、ひたすら編むのは楽しいのですが、毛糸の必要量も多くなって、糸が足りなくならないかハラハラします。編地だけでなく、裾のスリットの編み方も自分流に工夫して楽しんでいます。