オオジシバリ

img_1895日差しが強くなって目立つようになったブタナ(タンポポモドキ)の仲間かと思ったのですが、ひとまわり小さく、花の形も違います。見るからにたくましいブタナよりは可憐に感じます。
似ている花は多いのですが、どうやらオオジシバリのようです。ジシバリは、「細長い茎が地面をはって伸び、その途中から根を出して増える様子が、地面をしばるように見える、というのが名の由来」だそうです。
img_1897-1オオジシバリは、「全体にジシバリよりすこし大きめで、高さ20cmほど。やや湿った場所や田の近くなどで普通に見られます。葉はへらのような細長い形です。」と説明されています。
ジシバリもオオジシバリも帰化植物図鑑には載っていませんでした。昔からの日本の野草なのですね。
目につく花のほとんどが帰化植物なので、この花の名前を知りたくて帰化植物図鑑の写真と見比べました。キク科の帰化植物だけで90ページもありました。キクやタンポポに似た花の名まえを調べるのは、もうやめたくなりました。

アメリカフウロ

img_1898まだ刈り込まれていない土手で、ハイアオイの傍に広く生えていました。
急に暑く感じられる日差しの中で、ぽつぽつと目立たない花をつけていました。
オランダフウロのピンクの花は、草の陰でも目を引くのに比べると、同じフウロソウ科の帰化植物でも、こちらは観賞用にはなりそうもありません。
フウロソウ(風露草)とは、「むかしから下痢などの薬として使われ、飲めばすぐ効くということから、『現の証拠』と名づけられた」というゲンノショウコのことのようです。
img_1899北アメリカ原産のアメリカフウロ、ヨーロッパ原産のオランダフウロ、、地中海沿岸原産のジャコウオランダフウロ(観賞用に栽培もされている)、薬用に利用されているのは、むかしから日本で使われているゲンノショウコだけなのでしょうか。
アメリカフウロは、「太平洋諸島やアジアに帰化している。・・・昭和になってから日本に帰化し、現在では、東北地方以南に広く発生するようになった。」と解説されています。土手の上のかなり広い範囲に生えていたので、丈夫な草なのでしょう。

ハイアオイ

img_1903-1冬の間は丈は高くはないのですが、青々とした元気な葉が冬枯れの野に目立ちました。
日差しが強くなるとともに、ぐっと伸びてきて、小さい花をつけています。
葵の仲間なのは分かるのですが、花が小さく観賞用にはならない葵だけで、ウサギアオイ、フユアオイ、ハイアオイ、と手もとの本には3種もあります。
フユアオイは、「江戸時代に野菜として導入され、・・・葉にしわのよったものをオカノリと呼んで食用に栽培することがある」と説明されています。この葉は、美味しく食べらるようには見えないので、フユアオイではなさそうです。img_1904
葉の形や花のつき方は、ウサギアオイとよく似ていますが、「全体に粗い毛がまばらにある」ので、ハイアオイと判断しました。「花弁はガク片とほぼ同長」という特徴もあてはまります。
ハイアオイは「ヨーロッパ原産で南北アメリカやオーストラリアに帰化している越年生または多年生草本。」と解説されています。「本州中部以南の沿海地に帰化している。」ようです。

ウキツリボク

img_1868-1つる性なので、あんどん仕立ての鉢植えにされています。露地植えにしたらよく育ち、根は一本なのですが、フェンスに絡まったつるは5~6mあり、お隣との間の生垣のようになりました。
img_1886手に負えないよど枝が伸びてしまったのを、去年思いきって刈り込んでもらったら、今年はよく花が咲いています。
アブロチンという名の花の種類のようですが、これも憶えにくい名前です。ウキツリボクなら、釣りで使うウキを連想させるので、分かりやすい呼びかたです。