フェアアイルニットは軽くて暖かいので、ロングコートを編もうと思いました。
カラフルでは着にくいけれど、フェアアイルニットらしさを活かしたいと考え、一つ一つの模様の配色でグラデーションを使うのではなく、コート全体で暗い色から明るい色へと変化させてみようと思い立ちました。
図案は、『風工房のお気に入り 色遊び277 「CILORS」』のno33を選びました。
地色はカーボンブラックからダークグレイ、模様はエンジから赤に変えることにしました。
編み始めてしばらくして、ちょっと単調でつまらなくなったので、模様の区切りに気ままに色を一本入れることにしました。
きちんとした計画を立てないまま編みはじめ、毛糸が足りなくなりそうになって予定より早く色を変えたり、もう一模様このままの色の方がいいかな、と考えたりしながら楽しく編みました。
同じグレーなのに、模様に入れる赤を変えると色が変わって見え、予想とはちょっと違う雰囲気になりました。
脇下まで編んだ身頃と袖を合わせて、ラグラン袖の減らし目をしました。
前立てのスティークスを切り開いて、オープンファスナーを縫い付けました。
ボートネックのベスト
フェアイルニットのジャケット
チュニック丈のフェアアイルニット
フェアアイルニットのカーディガン
『毛糸だま』No163掲載の風工房さんデザインのセーターをカーディガンにしました。
ジェミーソンズの毛糸を3号針で輪編みにして、前立てと袖ぐりはスティークスを切り開いて編み出しました。
フェアアイルニットは、輪編みにすれば表からだけ模様を見ていればいいので、模様の目数を迷わずに編めますが、段の変わり目で模様がズレてしまいます。
カーディガンにして、前立てのスティークスを切り開くと、この段の変わり目のズレを解消できて仕上がりがきれいになります。
前立てを編み出したり、ボタンホールを作る必要のないセーターを編む方が好きだったのですが、フェアアイルニットはセーターよりもカーディガンの方が好きになりそうです。
それに、カーディガンなら暖か過ぎたら簡単に脱げるのも重宝します。
風工房さんのデザインは、いつも配色の妙に酔いながら楽しく編むのですが、今回は、あと少しで完成、というところで緑色の毛糸が足りなくなってしまい、仕上げまでに時間がかかってしまいました。
ノルディック模様を取り入れたフェアアイルニットセーター
カラフルなフェアアイルニットを編んでいるうちに、ナチュラルな羊の色の毛糸で編んでみたくなりました。
どんな図柄にするか『「COLORS」風工房のお気に入り色遊び277』を開きました。
目に留めたのが、ノルディックのno123です。
思い切り複雑な模様にしたくなったのです。
雑念を振り払って、編むことに集中したくて選んだ図柄です。
シェトランドブラックからグレーの濃淡に、ベージュの濃淡で模様を入れました。アクセントにパシフィックブルーとエンジも入れてあります。
模様の幅は91目なので、セーターの前後に一列ずつ模様を入れて、脇と袖はシンプルな編みこみ模様でサイズを調整することにしました。
目数が多いので、方眼の編み図を作るのにも苦労しました。
ジェミーソンズのシェトランド スピンドリフトを4号針で輪編みにしました。
フェアアイルニットのロングコート
フェアアイルニット作品集
新しく「フェアアイルニット作品集」のページを設けました。
毛糸を編むのが大好きで、いつも、手元には編むものがあります。
その中でもフェアアイルニットを編む楽しさは格別で、本の通りに編むことから始め、自分なりに工夫するようになりました。
まだまだ未熟ですが、私なりに工夫した作品の写真を集めたページを作ってみました。
掲載したい写真はたくさんあるので、すこしずつ手を加えていきたいと思っています。
帆船の模様のベスト
チュニック丈のワンピース
ジェミーソンズの毛糸で編んだフェアアイルニットです。
ナチュラルな羊の毛色を活かしたいと思っていたら、温かそうなアースカラーになりました。
私にとって着心地のいいフェアアイルニットは、チュニック丈のワンピースです。
腰と肩を暖かく包み、組み合わせで寒暖に対応できて、腕と手が自由に動くところが好きです。
模様を編み進み、段ごとに色を変えるので、横縞模様になりがちなフェアアイルニットですが、風工房さんの『COLORS』にひし形を連ねている模様を見つけ、横縞の印象の薄いフェアアイルニットになると思いました。
『COLORS』のno.19の図案に私好みの色を加えてみました。
ワンピースの裾幅をすこし広げるために、脇に単調な模様を組み込むことにしました。編んでいるうちに、袖もこの模様にしてみようと思いつきました。
暑さに向かうこの時期ですが、フェアアイルニットを編む楽しさからは離れられそうにありません。