フェアアイルニットのジャケット風カーディガン

ベストを編んだときにも配色の妙に感心した風工房さんのデザインです。
ベストは細めの毛糸マイルドラナで編みましたが、これは並太のパーセントでなるべく似た色を選んで編みました。
模様の中で一番多く使われている色は濃い茶色で、ベストの縁取りに使われていましたが、縁編みはグレーとブルーグレーの編み込み二目ゴム編みにしてみました。
ボタンは、縁編みの色に合わせてグレーの貝ボタンにしてみようかと思ったのですが、模様に多く使われている濃い茶色を生かしたウッドボタンが雰囲気を和ませてくれるようです。
手編みニットは、洋服のように仮縫いをして形を補正できないので、完成形を参考に目数を計算して編むことになります。
これも、『風工房のフェアアイルニット』に掲載されていたカーディガンの形にして、袖ぐりだけすこし大きくしてみました。

梅は花盛り

春の嵐の名残の風は花粉もたくさん運んでいるようでしたが、やはり歩こうと梅園に行ってきました。
いつまでも寒くて、梅の開花が遅れていたからか、梅園の梅がいっせいに咲き競っていました。
例年ですと、白梅から順にすこしずつ咲いては枯れていくので、長い期間花を楽しめても華やかさは乏しく感じていました。
梅園がこんなに華やいでいるのは、初めてです。

春の息吹

雨の多い三月です。
むかし母は何のせりふか「春雨じゃ、ぬれてまいろう」と、傘を持つのを嫌って出かけていたのを思い出します。
日本では、三月の雨は四月の花をより美しく咲かせてくれるのでしょうか。
なま暖かく朝霧の濃い中、デルフィニュームの若い葉に露がたまっていました。
「チューリップはやっぱり赤が一番だね」と言って、年末のカレンダー代わりに花屋さんがくれた球根も元気に育っています。

クリスマスローズ

クリスマスローズが咲き始めました。
こぼれ種から育った苗をオリーブの木の下に移植しました。親株よりも大きく育ち、つぼみも早めにつけました。こちらの方が日当たりは悪いのですが風はさえぎられています。ほんのすこしの差なのですが、クリスマスローズはオリーブの木の下の方が好きなのでしょう。気に入る場所がはっきりあるのに、植えられたら移動できなくて、場所が悪いだけで枯れてしまうこともあるのですよね。

ポトス

吹き抜けになっている玄関から、ふと見上げてみました。
ポトスがこんなに伸びているなんて知りませんでした。
しかも、影になる位置で直角に曲がって、まるで土を求めるように根が伸びているのです。痛々しいほどの生命力を感じます。
観葉植物を育てるのは苦手なのですが、ポトスとだけは相性がいいのか、親株は30年を超えています。居間に置いてある親株は冬の間に繁茂して、テレビ画面の邪魔になるほどです。

もう一枚、フェアアイルニットのベスト

昨シーズン、ジェミーソン&スミスの毛糸で編んだフェアアイルニットのベストが気に入ったので、もう一枚ジェミーソン&スミスの毛糸でベストを編みました。
羊の種類で繊維の形状も違うのでしょうか、素人の感触ですがジェミーソン&スミスの毛糸は、堅めの縮毛がざっくり撚られているような空気を含んだ軽さを感じます。
『毛糸だま』2010冬号に掲載されている風工房さんのデザインです。
濃いワインレッドのラインが目立つ全体としては薄茶色のベストという印象を持ちました。
実際には、18色の毛糸で編みこんであります。
色を多く使う場合には、2系統の濃淡のバリエーションにアクセントになる色が入っていることが多いのに、このデザインはピンク、緑、青、黄色、紫と鮮やかでカラフルな模様が重なっていて、とても楽しく編めました。
各模様の単位が、6目だったり、8目だったり、10目だったり、14目だったりして全体の重なりがずれていくので、ちょっと緊張して編みました。

フェアアイルニットを編む

初めて、毛糸を編んだのは10歳の頃だったと思います。
編み物の中でも、毛糸の棒針編みが好きですが、ここ数年フェアアイルニットにはまっています。
なぜ、こんなにフェアアイルニットなのか。
まず、毛糸の色をえらび並べることが楽しい。
そして、幾何学模様の組み合わせを編みこむ、シンプルな対象図形の繰り返しの規則的なリズムが楽しい。・・・ひと目でも間違えると模様が崩れるので、きれいな模様が続いている限りミスなく編めていると安心できるのです。ふふふ、たしかな正解なんて世間では通用しにくいのは分かっているから、編み物の世界にはまるのかなぁ。

『風工房のフェアアイルニット』には細い毛糸(マイルドラナ)でベストが作られているパターンを太い毛糸(パーセント)でジャケットに編むことにしました。
ゲージも形も本とはまるで違うので、編み図から作ります。昔なら方眼紙にパターンを移し書いていたのでしょうが、カラーコピーを活用しました。カラフルに色分けしてあるのは分かりやすい反面、昼の日差しの中でなくては色を見分けられないことがあるので、毛糸の色番を付記しておきます。