シェットランド・ヤーンのフェアアイルベスト

イギリスから送られてきたシェットランド・ヤーンは、くすんだ色合いで、スコッチ・ヤーンらしい手触りでした。すこし毛羽立っているので、ほつれにくく、配色ごとに糸を切っても糸端の始末も軽くすませそうですが、力を入れて引っ張るとちぎれるもろさもありました。
編んだのは、シェットランド・カレッジのドレーン・ブラウンさんがデザインしたベストです。
暖かくなってきたので、今シーズンの出番はなさそうだと思うと、編み針のテンポも鈍ってしまいました。

デルフィニウム

花掃除に夢中になると、つい隣の鉢のことを忘れて、アッと思ったときにはあとの祭り。
ブルーのデルフィニウムは好きな花です。大切に育てていたのに、みずみずしい茎を折ってしまいました。「無かったことにしたい」と願っても、折れた茎が目の前にありました。
骨折したら、副木を当てておくと治るのですから、そっとテープで巻いておきました。
無傷の白いデルフィニウムに比べると、中心の茎は伸びていませんが、それでもキレイに花は咲いてくれました。
目立たないように、透明のテープを巻いたのですが、家族は気づいていないのか、茎を折ったことはまだ内緒です。

蕾をつけつづけたカーネーション

母の日に届くカーネーションの鉢、花が終ると日当たりのいい地面に下ろしたりするのですが、いつもいつの間にか消えてしまいました。
去年のカーネーションは、固い蕾をたくさんつけていました。開いている花は少なくて、出荷にあわせて無理に咲かせたような印象を受けました。咲いている花が枯れたあと、つぼみが開くのを待ちました。いっせいに花盛りになるわけではなく、ぽつぽつ咲いては蕾を持ち続けました。
カーネーションが咲く季節を過ぎ、冬の間もずっと蕾がつきました。さすがに花はかさかさになったり、開ききれない蕾もありました。
枯れ木のようになっていた茎に、柔らかな新芽がつき始めています。
花芽もしっかりついています。今年もまた、蕾をつけ続けるつもりかしら。

カサブランカの芽

去年大きく育ったカサブランカは、秋には根も大きくなっていました。
ヴィオラの鉢の真ん中に植えておいたら、一つの固まりだった根から、大きな芽が三つも出てきました。三つとも去年育ったものと遜色のない大きさです。このまま三本並んで大きなカサブランカが伸びたら、葉が重なり合ったり互いに邪魔しあわないか、ちょっと心配ですが、今さらどうすることもできそうにありません。
「アールのカサブランカ」と思っているので、立派に育ち続けてくれるのはうれしいです。

蜂の固まり

散歩の途中で、かすかな羽音と虫が飛び交う影に見上げえると、クルミの木の幹に30cmくらいの固まりがありました。ミツバチの固まりのようでした。
「あの固まりはどうなったかな」と、見に行ってみました。固まりの大きさは4日前と変らず、同じように蜂が群れていました。
ミツバチの群が大きくなりすぎると、女王蜂は新しい巣を作るために飛び立つと聞いていますが、それが始まるところなのでしょうか。
胡桃の葉が茂ったら隠れてしまうでしょうけれど、また、見に行ってみようと思います。

レンゲ、タンポポ、スミレ

去年は、クローバーとザゼンソウが目立っていたところが、レンゲ畑になっていました。
嬉しくなってカメラを向けたら、畔にはスミレとタンポポも咲いていて、春の野花の代表格が勢ぞろいです。
スミレはいつどこで見つけても、うれしくなります。
スミレの種類は多いので、葉の形までよく見ておきました。
薄紫の花の色から、「人家周辺から山地まで、いたるところで見られる最も普通のスミレ。」と紹介されているタチツボスミレだろうと思ったのですが、葉の形は「数あるスミレの中の代表」マンジュリカとも呼ばれるスミレの典型的な細長い形なのです。
タチツボスミレの仲間には「ナガバノタチツボスミレは葉が先に行くほど細長くなり、」と紹介されているものもありました。
「花びらに濃いすじがある」という特長に着目すると、ノジスミレ(野路菫)にあてはまりそうです。名まえもいいですし、ノジスミレの「道ばたや野原などの日当たりのよいところに生えるのでこの名がある。花は紫色だが、花びらに濃いすじが何本もあるので、かすれた感じに見える。固体により花の色に濃淡があるが、スミレ(マンジュリカ)と比べると、明らかに花の色はい淡い。」という説明はよく合います。ただ、「全体に白くて細かい毛が生えている」というところがちょっと違うようにも思います。

帰り道は麦畑のそばを通りました。ツンと伸びた麦の穂は、「元気いっぱい」という感じがします。
青々とした麦畑が物語りや歌の背景になるのも頷けますよね。
もう、ツバメが来ていました。ヒューンと低空飛行です。ツバメが低く飛ぶと雨になるといいますが、のどかに晴れているのに、天気が崩れるのでしょうか。

菜の花にモンシロチョウ

春の日差しに誘われて、久しぶりに散歩に出ました。2時間以内に帰ってこられることを目標にして歩きました。
アールを車に乗せて連れて行き、桜の写真を撮ったところです。ハシビロガモがたくさんいた池は「溝沢の池」という名だということを初めて知りました。
池の辺には、立派な望遠レンズつきのカメラを構えた人がたくさんいました。目当ては何だったのでしょう。邪魔にならないように、そっと通り過ぎようとしたときに、池の辺の茂みに見慣れない鳥がいるのを見つけました。野鳥の本に照らすと、地面をチョンチョン歩いたり、茂みに隠れたりする様子から、ツグミの仲間のシロハラだったのではないかと思います。
今まで見たことのない鳥を見つけると、とてもいいことがあったような嬉しい気分になれます。
モンシロチョウが菜の花に戯れていて、春らしい散歩でした。

冬の普段着

軽くて肩がこらなくて温かいこと・・・最近の冬の普段着にはふんわり軽い毛糸でラグランスリーブのセーターを編んでいます。
何を編むつもりで買ったのかも忘れてしまったモヘアの混じり毛糸をみつけたので定番のセーターを編みました。毛糸が少なめだったので、袖は短めににしました。この方が編み物をするにも水仕事をするにも便利です。変りゴム編みは緩やかに伸びるところが気に入っています。
この毛糸が押入れの中で忘れ去られたまま眠っているあいだに、さまざまなことが過ぎ去っていったことを思いながら編みました。