ちっぷ のカウチンセーター

でえるさんの家の ちっぷ に試着してもらうセーターができました。

胴回りも着丈も チワワさんの倍くらいなので、サンダーバードも大きく、雷紋も上下に入れることができました。

ちっぷ には まだ会ったことがないので、お座りしている写真を見て 胸から首の形を考えました。ちっぷ に着心地を聞きに行かなくてはなりません。

アールのカウチンセーター

アールにカウチンセーターを編むことにしました。twodashとおそろいのサンダーバード柄にします。古い編み図を出して パソコンに図柄を移して手直ししました。

カウチン糸は高いので、純毛極太の2本どりにします。14号針でゲージを取り、目数を計算し模様の配置も決めました。すその一目ゴムの編み出しから始めました。

ご希望に沿ったサイズのカウチンセーターを作れるようにしようと思っていますので、どうぞよろしく。

クリのこと その2

クリは、家族とキャンプに行くのは好きでしたが 車に乗るのは苦手で、車内はクリのガスで汚染されてしまいます。湖で ボートに乗っている家族を見つけたときは、思わず水に飛び込んでいきました。一緒に行きたいというよりも、家族を助けようとしたのかもしれません。初めての水の中の必死のイヌカキでした。

家族についていくために 車には我慢して乗ったのですが、家の中では落ち着けなくて とにかく外に逃げだしてしまいました。 クリにとって家族は、一緒に暮らす人というよりも、番犬として守るべき主人だったのかもしれません。

世間知らずのオスカーが、散歩中よそのお庭を覗いて つながれている犬に吠えられると、「うちの子が何か?」と相手を制す威厳がありました。オスカーが亡くなって 甘やかされていたオスカーの世話を焼く仕事が無くなると、クリは急に老けてしまいました。

アールは、子犬なのに どんどん大きくなって クリが庇わなくてもほかの犬から敬遠さるし、遊び相手になるには体力不足でした。クリ小父さんは 一目置いた「ご隠居さん」でした。

ずっと家族を見守ってくれたクリですが、体が弱ってからは 素直に世話をさせてくれて、日向ぼっこのまま亡くなりました。ありがとう。

クリのこと  その1

クリは17年間 私たちと生きてくれました。

クリは、兄弟全員毛色が違う 土着の雑種です。クリーム色なので「クリ」と呼ばれていたのが そのまま名前になりました。家族会議で決めた名前よりも「クリ」のほうがクリらしかったのでしょう。クリは、狐に「飼いならされてはいけないんだ」と囁かれたことがあったのかもしれません。若い頃は よく脱走しました。クリを見つけたら、パン(ちくわや煮干ではなく)を見せると追ってくるので そこを捕まえていました。犬小屋の中の敷き藁を引っ張り出して、雪の上に丸くなって鼻を尻尾に埋めて寝るので、雪にくぼみができました。

ときには自転車で引かれて走り回った故郷を離れたのは、クリが4歳になるときでした。可愛がってくださった お向かいのおじさんに別れを告げて、小樽から敦賀までのフェリーの旅を経験しました。

クリにも生まれた土地を離れた苦労をさせてしまいました。でも、フィラリアにもパルボにも負けずに天寿を全うしてくれました。

アールの誕生日

今日は、アールの8歳の誕生日でした。アールが生まれて、アールとめぐり合えて、うちの子になってくれた喜びをこめて バースデイプレゼントにはブリトロを奮発しました。夕方の散歩は みんなで公園に行きました。

オスカーの思い出

オスカーは、アールがうちに来る半年前に亡くなった アメリカンコッカー・スパニエルの男の子です。コッカースパニエルにしてはおっとりしている方だったと思うのですが、散歩に出たらいつもクリ小父さんに守られていた 内弁慶でした。4年余りでなくなったのですが、いろいろな武勇伝を残しました。

活発に遊んでもらうのが好きで、いくつもゴムのボールを買い換えました。夕食後は一緒に遊ぶ時間でした。階段を転がり落ちるボールを追いかけるのが 好きで、ボールをくわえて階段を駆け上がってくる足音が耳に残っています。遊び疲れて満足するまで 付き合わなくてはなりませんでした。

体の大きいアールは 落ち着いたものです。夕食後には相手になってほしいのは同じですが、一緒にくつろいで 撫ぜられていれば落ち着いています。たまに おもちゃを持ってきても すこし遊んだだけで飽きてしまいます。もっとも アールが はしゃいで跳びついてきたら、私はすっ飛んでしまうでしょう。

畑の中の散歩

寒い朝は アールはなかなか起きてこなくて、散歩にでるのは9時過ぎになります。風もなく霜も解けて ぽかぽかと日のあたる畑の中を歩くうちに、厚い手袋を脱ぎ ネックウォーマーも外したくなります。ゆっくりゆっくり歩くアール。「こんなに遠くまで来るなら もっと早く歩いてよ」と思いながらも、アールと過ごす ぜいたくな時間です。

ヒバリがさえずり、トンビがゆるやかに弧を描いていました。 空を見上げて 気を許しすぎました。アッとリードを引いたのですが アールはセンダン草の中に突っ込んでいました。1センチあまりの針状の種の端はかぎ状になっていて 毛に絡み、針はチクチク突き刺さるのです。

家に帰ってから ブラッシングです。肉球の間にはオナモミも入っていました。散歩とブラッシングと皮膚病の薬塗りで 午前の時間は過ぎてしまいました。

犬との時間

先週の「鉄腕ダッシュ」(日曜日の夜のテレビ)は犬の特集でした。

一度ではとても覚えられない カタカナ名前の珍しい犬が、 ドッグカフェやドッグランなど 都会のペットのデラックス・ライフを紹介していました。畑の中をぶらりぶらりと散歩するアールの世界とは ずいぶん違います。
アメリカでは、服役中の受刑者が犬の訓練をしていました。虐待を受けて心を閉ざした犬が 一瞬で信頼を寄せるのには 感動しました。「じっくり時間をかけて 犬と向き合う」ことが 犬にも人にも大きな力になっているのですね。

「テレビの犬ばかり見てないで」と、アールが鼻先を触れてきました。アールの皮膚病も根気よく 朝晩ていねいに薬をつけ続けなくては 治してやれないようです。

毛糸の手ざわり

編み物をしているとき 竹の針をすべる毛糸の感触が好きです。アルパカのように滑りすぎると手が疲れます。アクリル糸は、軽すぎてギスギスするので苦手です。毛糸のしっとりした重みが ほくほくした温かさにつながっているように感じます。

単調な手の動きは苛立ちを鎮め ゆっくりと考える時間が流れます。アガサ・クリスティのミス・マープルが好きなのも、揺り椅子で編み物をしている光景が心にストンと落ちてくるからなのかもしれません。

一日中雑用に追われて 編み針を持つ時間がない日は落ち着きません。きっと 私は編み物中毒です。