選ばれるのは?

友だちに会ったときにフェアアイルのショートケープを着ていたら、「私にも編んでほしい」と言われました。
好みの色の組み合わせを聞くと、「薄紫と白、それにブルーの濃淡とピンクくらい。」とのことでした。
中学生の頃からの気心のしれた仲ですが、身につけるものの好みはまるで違います。私が「これがいい」と思うものは彼女の好みではないかもしれない・・・と思うと、あれこれ配色に迷い、試し編みを繰り返しました。どれが選ばれるのか、このつぎ会うときのお楽しみです。

スヌードの編み方

ハマナカ・ソノモノ、アルパカウール#48(グレーと白の混じり糸)を6玉使いました。
緩めに編む方がしなやかさが出るので、15号針を使いました。
編み始めは別糸の鎖を50目拾います。(裏1目・表6目を7回繰り返し、裏1目で終わる)
4段と12段間隔の6目の縄編みを1目の裏編みを挟んで8段ずらして交互に繰り返します。
145cmを目安に好みの長さまで編みます。
編み始めの作り目の鎖をほどきながら編み針に取り、編み終わりとメリヤスはぎしてでき上がりです。

スヌード(輪になっているマフラー)

スヌードというのは、決して新しい物ではないようですが、今年の流行アイテムとしてファッションショーにも登場していましたし、デパートにも並んでいます。
目新しくて、ファッショナブルなだけでなく輪になっているものを首に掛けるのですから、するりと落ちてしまう心配がないのがいいですね。
マフラーは二重に巻いていたはずなのにハラリとほどけていたり、「おやっ」と思ったら「していたはずのマフラーがない」・・・今きた道を引き返してたどり、運よく見つかったときのほっとした気分は焦って探し回った疲れを忘れさせてくれますよね。
アルパカウールのグレーと白の混じり糸で、アラン編みのスヌードを編みました。
つややかなアルパカウールの、ゆったりとした雰囲気の温かいスヌードになりました。

宿根ロベリア

今朝も、霜で屋根が真っ白でした。咲き続けていたインパチェンスもしおれてしまいました。
夏の暑さにすっかり参ってしまったロベリアは、涼しくなって少し元気を取りもどしてくれました。
ロベリアは好きな花なのですが、宿根草のはずなのにいつも夏の終わりには消えてしまっていました。今年も初夏まではよく咲いていたのに、5株のうち2株は枯れてしまいました。暑さに弱いだけでなく相性が悪いような気がします。ようやく復活した株もかろうじて生き残った感じです。
でも、春よりも葉は大きく色こく、寒さにめげずに今も花をつけています。

フェアアイルのマフラー

カラフルな毛糸を手に入れて、着てみたい色合いに作りたいと、いろいろ試してみました。
色を選ぶのは、とても楽しいのですが、とても難しいと痛感します。
私をフェアアイルの虜にしたのは、風工房さんの本に載っている作品の色合わせの魅力だったのですから、本のとおりに編んでみることにしました。
帽子を編んでみて、色の取り合わせをもっと習いたと思い、挑戦したのがこのマフラーです。
本の写真を見て「いいな」と感じて選んだのですが、一針一針編んでいくとそれぞれの毛糸の色がじっくりとしみこむように感じます。夜は多色刷りの本の色を識別しにくくて、ちょっと間違ってしまったところもあります。でも、習作ながら「いいマフラーができた」と思います。
どこかでどなたかに愛用していただけたらいいなと思います。

輪編み針ケース

輪に編むときだけでなく、少し大きく平らに編むときにも、輪編み針を使うことが多くなりました。
4本の針を持ちかえるのが億劫だったり、長い針はうっとうしく重く感じたりするのです。
愛用するようになって、輪編み針がだんだん増えてきました。初めは、箱に入れていたのですが、竹の針が長いプラスチックのコードでつながっている輪編み針は、勝手気ままな方向を向いてもつれ合います。伝票を分類して保管するためのケースを使ってみたこともあるのですが、紙を整理するためのものと竹の針の相性はしっくりしませんでした。
今、私の輪編み針たちは、しっくりと心地よいケースに納まっています。優しい花柄のリネンのポケットの中で、出番が来て活躍するのを待ってくれているようです。

2-Wayスカート

フェアアイルニットは、5段、10段と編むごとにカラフルな模様ができるので、編んでいてとても楽しいのです。
輪編みにするのが元来の手法ときいて、ぐるぐる回りながらスカートにしようと思いつきました。
室内では、温かいロングスカートでゆっくりくつろぎたいし、流行のブーツを履くには、スカートの丈は短めがよさそうです。
そこで、ウェストにあわせるとロング丈のスカートになり、肩から着ると膝丈になるようにしてみました。
ゴム編み部分を生かして、紐を通すことでウェストにも肩にも対応できるようにしました。左右の脇を開けてボタンをつけ肩から着るときには開いて手を通し、ウェストに合わせるときには閉じます。
紐も太さで感じが変わります。
苦手なミシンを出してニット用の裏地もつけました。
私なりの思い付きを盛り込んで、想い描いていたことを形にしてみたかったのです。
コーディネートも工夫して、着心地を試してみたいと思っています。

また、山茶花の季節です。

いつまでも、うんざりするほど暑い夏でした。
気持ちのいい秋の日をゆっくり楽しむ間がなかったような気がします。それとも、ただ、あわただしく日を過ごしてしまっただけなのでしょうか。
また、山茶花が咲き始めました。今年も一番に咲いたのは、また赤い花でした。さくらが咲き始める頃まで、つぎつぎ花が咲き続けるのですから、山茶花はパワフルです。冬は雪に被われて、木の葉もほとんど落ちてしまう無彩色の札幌に慣れていたので、濃い緑色のつややかな葉と真っ赤な花に目を奪われたのは、もうずっと昔のことです。でも、山茶花が咲くたびに、冬の札幌を思い出します。
山茶花のこずえに止まったジョウビタキに、「逃げないで!またおいで!」と、さえずり声を真似してみました。しばらく、首をかたむけ尾をピッピッと動かして、耳なれない呼びかけに不審気でした。
枝に隠れるようにして、モズも鳴いていました。花がいっぱい咲く頃には、また、メジロがたくさん来てくれるでしょう。

秋の散歩

柔らかな日差しに誘われて、散歩に出ました。
アールを車に乗せて連れて行っていた公園まで、歩いていきました。
アールの写真を撮ったときのように、ジョウビタキやシジュウカラが鳴いていました。
公園のベンチでお茶を飲んでおにぎりを食べたのは初めてでした。