また、山茶花の季節です。

いつまでも、うんざりするほど暑い夏でした。
気持ちのいい秋の日をゆっくり楽しむ間がなかったような気がします。それとも、ただ、あわただしく日を過ごしてしまっただけなのでしょうか。
また、山茶花が咲き始めました。今年も一番に咲いたのは、また赤い花でした。さくらが咲き始める頃まで、つぎつぎ花が咲き続けるのですから、山茶花はパワフルです。冬は雪に被われて、木の葉もほとんど落ちてしまう無彩色の札幌に慣れていたので、濃い緑色のつややかな葉と真っ赤な花に目を奪われたのは、もうずっと昔のことです。でも、山茶花が咲くたびに、冬の札幌を思い出します。
山茶花のこずえに止まったジョウビタキに、「逃げないで!またおいで!」と、さえずり声を真似してみました。しばらく、首をかたむけ尾をピッピッと動かして、耳なれない呼びかけに不審気でした。
枝に隠れるようにして、モズも鳴いていました。花がいっぱい咲く頃には、また、メジロがたくさん来てくれるでしょう。

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