秋に苗を植え、冬を越えてから咲く花の時期は長くはないのに、毎年植えたくなる花です。
遠く離れてからも、この花のようなひとと、ひとり心に思っていた友人は、私よりも若いのに3人の娘を残して亡くなってしまいました。気にかかっても、まだお墓参りもできていません。
切るのは惜しいのですが、壷に活けたほうが華やかです。
気がかりなことに苛立って、しわが増えてしまいそうだったので、いつもは殺風景にしているのですが、庭の花を部屋にいっぱい飾りました。
ライラックも一枝切って壷にさしたら、華やかさと香りが広がりました。雲間草も最後の花を思いきって全部切って活けたら、「外の日差しよりも、涼しい室内が好き」とでも言いそうです。
もう、ライラック
月日の流れをさらに早く感じるようになったのか、桜の話題がまだ耳に残っているのに、ライラックが咲き始めています。
街路並木のハナミズキも薄紅色に華やいでいました。
着こんでいた温かい下着を脱ごうかと迷っている間に、汗ばむ陽気になっていました。
でも昨日、雨の止み間に、すっかり花の落ちた山茶花の枝でメジロが必死に鳴いていました。この冬はメジロが少なく、山茶花の辺りも静かでした。メジロだけでなく、ヒヨドリたちもほとんど来なかったので、ナンテンやマンリョウの赤い実がまだ残っています。
やっぱり季節がちょっと変なのでしょうか。
今朝は、雨上がりの冷たい空気にコトリの声が響いていました。
幼稚園に通い始めたお姉ちゃんの付き添いなのか、たどたどしい「お花」という声を聞いて、ここに花を植えてよかったな、と思いました。
まだまだフェアアイルニット
チャコの身代わり?
お隣の美猫チャコちゃんは、昨秋、寒くなり始めるころに、ふらっと出かけたままです。
気まぐれチャコの仕打ちは取り残されたような寂しさで、お隣さんはさんざん探し回り、帰ってくるのを待ってドアの外にも寝床や餌を用意していました。
チャコとよく似た毛色の猫が、道路の真ん中を悠然と歩いていました。チャコは道路の真ん中は歩かず、いつも側溝を通路にしていましたし、ふてぶてしいほどの貫禄もチャコにはありません。
チャコに似ているのを知っているのか、この猫がチャコちゃんのための餌を平らげて、おねだりまでするようになりました。
今日は、チャコの日向ぼっこの場所を占有していました。
毎朝挨拶するようになっても、チャコはカメラを向けた途端に逃げ出したのに、シャッター音に「ニャー」と鳴くだけだったので、たしかにチャコではありません。