イベリス

img_1873-11今、家で一番目立っている花です。10年以上前から、毎年咲いてくれています。
名前を憶えられなくて、通り過ぎる人に尋ねられても、ゴメンナサイでした。
花の図鑑を探すと、「花がむくむくと盛り上がった砂糖菓子のようなので、英名をキャンディタフト」と説明されていました。意味の分からないカタカナ名まえは苦手ですが、これなら憶えられそうです。
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説明はさらに「4花弁のうち、内側の2弁が小さく、外側の2弁が大きくてアンバランスな花形から、和名をマガリバナといいます。」と続いています。これなら分かりやすくて、大丈夫です。
「いつまでも寒い」と思っていたのですが、もう5月、一面にタネツケバナが咲いていた畑には、麦が育ち、青々とした穂がツンと伸びていました。
いつの間に伸びたのか、イネ科の草は腰の丈ほどもあり、穂をたれています。水田にも水が入りはじめました。
この時期の散歩は「要注意」でした。黄色く枯れていれば、もう大丈夫ですが、青々とした草には、除草剤がかかっているかもしれないので、道端の草には近づかないようにしなくてはなりませんでした。
草刈機の音はうるさいけれど、刈り込まれた草の匂いには安心しました。
暖かくなる頃に小さな花を開く、春の野草とも、そろそろお別れです。

イヌコモチナデシコ

img_1883いつも行くスーパーの前の歩道と車道の境の植え込みに咲いています。他の場所ではあまり見かけないのですが、年々、少しずつ増えてきているような気がします。
ずっと名まえが分からなかったのですが、新しく手に入れた図鑑に載っていました。
イヌー犬、コモチー子持ち、ナデシコー撫子、長い名まえですが、分解すると憶えられそうです。ヨーロッパ原産で、関東以西で見られる帰化植物のようです。img_1881

ひなげし

虞美人草ともよばれるので、中国原産かと思っていたら、ヒナゲシの原産地はヨーロッパで、世界中に帰化しているようです。「日本には、江戸時代以降に観賞用に渡来し、それから野生化しているので、花の色や大きさには変化が多い。」と説明されています。
20100419103255この辺りでよく見かけるのは、ナガミヒナゲシという種類のようです。果実がヒナゲシより細長いから、ナガミヒナゲシなのだそうです。
img_1901-1こちらは、地中海原産で、アメリカやアジアに帰化しているそうです。「近年では、各地で道端や市街地に帰化している」と解説されていますが、「1961年に東京で見出され」とあるので、ヒナゲシよりもずっと後から渡来したもののようです。

キンセンカ

20100419095337-21朱色がかった花は、遠くからも目を引きます。
敷地の一角に咲いているだけでなく、野川のほとりや道端にも群生しています。20100419095242-1
「ギリシャ・ローマ時代から栽培され、中世のヨーロッパでは葉を野菜に、花びらを料理の色づけや薬用に利用したそうです。」と説明されています。観賞用に品種改良されていて、さまざまな名まえ(カレンデュラ)でよばれているようです。

オランダフウロ

img_1766一月ほど前、道端のアスファルトの割れ目に咲いているのを見つけた花です。
その後も、畑の畔に咲いているのを見つけましたが、名まえが分かりませんでした。
道ばたの花を見ながら歩いていると、「名前がわからない花」が増えていきます。とうとう、もう一冊本を買いました。まだ、よく読んでいないのですが、パラパラと写真を見ていたら、あの、「道端の花」を見つけました。
オランダフウロでした。img_1767
観賞用に栽培もされている花のようです。ヨーロッパから西アジアにかけての原産で、江戸末期に観賞用として輸入されたそうです。その後「帰化状態になり、現在では北海道から九州まで道端や畑の周辺に散発的に生じる。」と解説されています。

ラベンダー

img_1872-11このラベンダーは、植えてから数年で一度消えてしまい、しばらくしてから小さな芽が出てきて、最近花が咲くようになりました。気ままに伸びてくるので、枝を切っては室内の香りとして使っています。
切ったラベンダーは、あまり水を吸い上げず腐りやすいので、ドライにしています。
でも、このラベンダーはつつましいのか、あまり香りません。ラベンダーも、いろいろな種類があるようです。
札幌で育てていたラベンダーは、勢いがあり、毎年いっぱい花が咲きました。切って束ねて、乾かす場所に困るほどで、たくさんポプリができました。気候の合うところでこそ、ラベンダーもラベンダーらしく咲くのでしょうね。

バス停のすみれ

20100423132201バスを待っていて、ふと足元を見るとスミレが咲いていました。
歩道の縁石の隙間に生えていました。葉が細長いので、この前見つけたタチツボスミレとは違うようです。201004231321351
「日本の代表的なスミレで、濃い紫色の花と、細長い葉が特徴的です。」と説明のある、「スミレ」だと思います。「スミレ」という呼び名は、スミレ属の総称にも使われるので、区別してこのスミレをマンジュリカと呼ぶこともあるそうです。
スミレの仲間は、日本に60種類以上あると書いてありました。

ローズマリー

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ローズマリーの新芽が伸びてきました。
葉先をつまんで、ポケットやバッグに入れて香りを楽しんだり、料理の香りづけにも活躍してくれる香草です。
家にあるのは、クリープタイプだそうで、しゃっきり立たずに枝がくねくね伸び、地に着いたところから根が生えてどんどん広がり通路がせばまります。
ちょうど、アールのわき腹をこする高さでした。わざわざローズマリーに身体をこすり付けて、香りを運び込んでくれました。「アール、いい匂いね。」というのを知っていて、喜ばせてくれていたのだと思うのです。

カラスノエンドウ

img_1825 「カラス」とつくのは、熟した実が真っ黒になるからだそうですが、若い実をサヤエンドウに見立てて、ままごとのご馳走として親しんだ草です。
花や草の実を集めて崩して、葉っぱや花びらの器にもりつけました。花も葉っぱも、食材にも器にも調度品にもなっていました。「ままごと」ですから、なるべく「本物そっくり」を目指していました。お赤飯になるイヌタデ(アカマンマ)と、小さい「サヤエンドウ」は特別の食材でした。
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レンゲソウ

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むかしから、春の花として親しまれてきた「タンポポ、スミレ、レンゲソウ」。
その中で、タンポポばかりが目立つのは、黄色いからだけでなく、セイヨウタンポポの旺盛な活力によるのでしょうね。
やっと、れんげ畑を見つけました。
「春の花」の代表といわれるだけある、華やかな花です。
「れんげの根には、根粒バクテリアがついて、空中窒素を固定するから、畑の肥料になる」と学校で習ったのを憶えています。過食の時代、窒素肥料は余っていて、わざわざレンゲソウを植える手間などかけないのかしら。img_1875
ミツバチも蜜を集めにくるような、ゲンゲの畑が広がればいいのになぁ、と思います。
こぬか雨にもめげず、ヒバリがさえずっていました。
レンゲソウには、ヒバリが似合います。