シェットランドレース

本に載っていた、シェットランドの1プライレース糸で編んだショールは、ひと刷けのすじ雲のように軽やかで豪華でした。
こんなに細い毛糸で、こんなにも軽やかな編みものができるのに驚き、毛糸を触りたい一心で、毛糸を注文しました。
ジェミーソン&スミスの1プライレース糸は、いかにも「羊からもらった毛糸をつむいだ」という感じで、消え入りそうに細くなりながらもずっとつながっています。
ショールよりもポンチョにしてみたいと思って、模様や編み目の数を計算しました。
10cmくらい編んだところで、「これが大きなポンチョに出来上がったら、ボタンやバックルやファスナーに引っかかって、街中を着て歩くのは無理」とおもい、断念しました。
細い毛糸は、掛けたつもりなのに、するっと落ちていたり、思いもかけないところの糸が針先に引っ掛かったりします。目数が合わなくて間違い探しをしても、どこで間違えたのか、なかなか見極められません。
先に2プライレース糸で編んだ、ショール風ベストと同じ模様で編んだのですが、針先に神経を集中させて編んでいると、すぐに疲れて模様が混乱してしまいました。
少しずつ編んでは休んで、なんとかスヌードにしました。

また、来年

今朝、固くて青かった最後の蕾が、三日ぶりに開きました。
花が開いているのは一週間くらいなのでしょうか、つぎつぎに萎れています。壷に活けるには、このくらいのボリュームがちょうどいいのかもしれません。
花器が足りなくて、心当たりもないのに家中探したら、ひょんなところから壷が出てきました。4トントラックに入りきらない荷物を持ってきた母の物、片付けたのは私だったはずなのに、すっかり忘れていました。
いろいろなことが、風化していくみたいです。
アールのカサブランカ、来年もまた咲きますように。

カサブランカの花39

今朝、39個目の蕾が開きました。
閉じていた花びらが離れると、押し込められていた雌しべがグーンと伸びをします。
残る蕾はあと5個ですが、初めに開いた花が傷み始めたので、これがマックスだと思います。

花器に活ける

カサブランカを切るとき、球根を育てるために、なるべく葉を残したいと思うので、茎を短く切ることになります。
大きな花が7個も8個も付いているのですから、かなりの重さになるので、とても不安定です。
剣山に刺して水盤に活けてみたのですが、花の重さに耐えられなくて茎が割れ、茎を短くすると花びらが水についてしまいます。
意外に納まりがいいのが、大ジョッキでした。深さが適当で、茎が斜めになりすぎません。
一番小ぶりで蕾を6個付けたものの、最後の蕾が開きかけています。
切るときは、まだ、青くて固かった蕾も、水に活けているだけで大きく開花するのが不思議です。

カサブランカの花盛り

44個の蕾のうち、今28個開いています。
6本のカサブランカを全部切りました。
部屋に入れるのを待っていたかのように、つぎつぎに開花しています。
まるで、アールが「この部屋が好きなんだ。」と微笑んでいるようです。

3年目のカサブランカ

待っていたカサブランカの開花です。
3年前、予想以上に大きく立派な花を咲かせてくれたアールのカサブランカ、球根も大きく育ったものの、翌年も発芽して花をつけるのか不安で、球根を一つ買い足しました。
2年目の球根からは3本芽が伸びて、去年は2つの鉢に4本のカサブランカが育ちました。
家で育てた球根でも、ちゃんと花が咲くので、昨秋は球根を買い足しませんでした。今年は、3つに分かれたアールのカサブランカの球根と2年目の球根、合わせて4つのカサブランカの鉢ができました。
2年目のカサブランカからは、芽が2つ育ち、アールのカサブランカのうちの一つからも2つ芽が出たので、あわせて6本育っています。病菌に犯され育ちの遅い球根もあったのですが、回復して8個も蕾をつけ、つぼみは全部で44個あります。
強い風にあおられそうなので、開花した3本をさっそく切って部屋に飾りました。蕾が開くごとに、香りが漂うのが楽しみです。

バジル

去年は、前年のバジルの種から芽が出たのですが、今年は苗を2本買って植えました。
コーヒー、紅茶その他の茶殻を肥料にしたら、葉も大きく立派に育っています。コーヒーや茶殻なら、生ゴミでもなんとなく清潔のような気がしたのですが、ちょっと根元を掘ると、土はホカホカでミミズや小虫がいっぱいです。
トマトソースのパスタや、モツァレラチーズのサラダにたくさん使いたいので、周囲のハーブを避けるのですが、すぐにオレガノやスペアミントに被われそうになります。
大雨は各地に被害をもたらしますが、庭の植物は勢いよく伸びています。
芝生のキノコも、刈られても元気に復活しています。成長した傘の模様をみると、やっぱりシバフタケのようです。キクラゲは、強い日差しに萎れるというよりは、寿命が短くて、すぐしぼみ、根元に萎れた古い傘を残しながら次の傘を開くようです。

シェットランドウールのレース糸

フェアアイル・ニットを編んでいて出会った、シェットランドの毛糸の素朴な風合いの虜になりました。
『毛糸だま』の春号を見て、シェットランドウールのレース糸もあることを知り、とにかく手に入れてみました。
注文した色が品切れで、少し濃いめの色ならあるとのことでした。ウェブ画面での色の確認は、ちょっと心もとなかったのですが、手にした毛糸の手触りに、思わず笑みがほころびました。

細くても、手と針によく馴染んで、透かし模様を棒針で編むのが苦になりませんでした。

テレビの旅番組で見たシェットランド島は、樹木がなく、自然の厳しさが偲ばれました。
ひと針ひと針編み込む込むこまやかな伝統の模様の暖かいセーターを育んできた人たちの知恵の深さが思われます。レース糸で編むショールも、ショットランド島の生活に密着しているのかもしれません。
シェットランドの羊からもらった毛糸は、細い繊維の一本までいとおしく思えます。

今回は、ショールに手を通すための穴を開けた形にして、アームホールにも縁編みをしてみました。
シェットランドのレース編みは、ガーター編みを基本にした透かし模様で、一つ一つ部分を編んで綴じ合わせるのではなく、順番に編み続けていくのが特長のようでしたので、裾の縁編みから衿の縁編みまで、一続きに編みつないでみました。

キクラゲ(木耳)

年々ぐんぐん伸びて、枝が電線や電話線にあたり、植木屋さんに葉払いを頼まなくてはならない厄介者の樫の木に、キクラゲがついていました。
昨日の雨と湿気で、キクラゲらしいゼラチン質の触感を取り戻しています。日差しの強い日には小さく干からびてしまいます。
キクラゲの食感は好きで、炒め物や酢の物によく使うのですが、庭の木に生えてくるとは予想外です。もしも、たくさん繁殖したら、収穫して食べるでしょうか。なんだか見ているだけのような気がします。

マルちゃん

家出してしまったお隣のチャコの身代わりは、マルと名づけられて、餌をもらって寛ぎにきます。
古い犬小屋の屋根の上がマルの場所です。
家の人の気配を感じると、勝手口に座って「ニャー」と鳴いて、餌をねだります。はっきりと大きな声の「ニャー」で、何故か餌がほしいと言う意思が伝わるのです。
ドジなのか、恐い物知らずなのか、堂々としているわりには怪我も多い、つわものです。
昨日の朝は、庭に水を撒いたのですが、ちょうどマルちゃんが餌を食べ終って帰ろうとしたときに、洗濯物を広げに出た私の顔を見て「ニャー、ニャー」と抗議の声。「何故、水なんて撒いたのよ。私は足がぬれるのは嫌いよ。」「水を撒いたのは、あなたの仕業でしょ。」ちゃんと、そう聞こえる「ニャー」でした。