ナデシコの仲間

20100531100357地元の野菜と花が欲しくて、畑の中を歩いていきました。
陽射しの中に、三脚を立ててカメラを構えている人たちが見えました。何を撮ろうとしているのか、興味があったのですが、邪魔になっても悪いのでそのまま通り過ぎました。
人が活動する時間は、小鳥たちも活発です。セキレイは忙しそうに、尾を上下させながら歩き回っていますし、ヒバリは必死にさえずっています。
田植えの終わった水田の傍を通っていると、「ピィ ピィ ピィ」と呼ぶ声が聞こえます。どこから聞こえてくるのかと見回していると、すぐ傍の畔で啼いていました。
近くても携帯では撮れそうにないし、シャッターの音で驚かせたくもありません。
201005311000581「ピィ ピィ ピィ」と呼んでは舞い上がり、すぐ降りてきて、また呼びます。私のことを呼んでいるわけではない、と思いつつも、しばらくついていきました。
家に帰って野鳥の本を並べて確かめました。コチドリでした。
可愛い小鳥に出会えて、幸せです。暑いけれど、日中の散歩もいいですね。
道ばたのスイセンノウ(上と右のしゃしん)もきれいでした。用水のほとりに群咲いていました。
ムシトリナデシコ(下)は、そろそろ花の時期が終わりそうです。ムシトリナデシコ(ハエトリナデシコ)といっても食虫植物ではなく、ただ、茎の節間に粘液を分泌するようです。
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ハタケニラ

f1000006f1000005道ばたといっても、人家の傍でしたので、栽培されているものなのかもしれませんが、手元の本を見ると、北アメリカ原産の帰化植物、ハタケニラのようです。早朝だったからか、まだ花が開ききったいないように見えます。ニラの臭いはせず、地下の茎に特徴があるそうですが、抜いてみていないので確かめていません。

img_1845img_1846帰化植物の本の隣のページに載っている、同じユリ科のハナニラ(イフェイオン)は、まだ寒さの残る頃、街路樹の根元や公園の芝草の間に咲いてイました。明るい水色の花は、遠くからでも目につきました。こちらはニラの臭いがするようです。

マンネングサ

f1000003肌寒い朝で、UVカットのつもりで手袋をしていたのに手指が冷たく、元気に歩いたつもりなのに汗もかきませんでした。
除草剤のあとと、青々と伸びたイネ科の草が目につく中で、地をはうように咲いている黄色い花を見つけました。
「多肉植物で、茎は下部が地表を這い、よく分岐して上部は直立・・・初夏、花茎を伸ばし上部が分岐して直径8mmほどの黄色の5弁花を多数つける。」というメキシコマンネングサの説明にぴったりです。観賞用に栽培されていたものから、本州以西の道端で見られるようになったそうです。
すぐ近くに、花はそっくりなのに、葉や花のつき方が違うものがありました。
f1000002f10000011見たことがあるような気がするのに、帰化植物の本にも園芸の花の事典にもみつかりません。花の事典のマンネングサの説明には「草姿や性質が多彩で、」という記述があるので、これもマンネングサの仲間なのだろうと思います。

カワラナデシコ

img_1923散歩中、庭の片隅を占めているカワラナデシコを見かけます。きっと、根付いて広がり、毎年花を楽しませてくれるのでしょう。
今まで雑草に覆われていた、エビネの傍を整理して、カワラナデシコの苗を植えました。
蕾もどんどん開いているのですが、ときどき茎が根元から倒れています。どうやらネキリムシ(夜盗虫)の仕業のようです。
花屋さんは、「ヨトウムシは土の表面近くにいるから、手で探って摘みだせばいい。」と言います。ネキリムシは、黒いイモムシ、「夜盗」と言われるくらい気色悪い嫌われ者でしょ。手で探るなんて!何匹潜んでいるか分からないのですから、ていねいに探って、しかも、見つけたヨトウムシは始末しなくてはならないわけです。
img_1915スコップの先で、チョコチョコと根元をさわってみたのですが、本気じゃない。
せっかく花が咲いているのに倒されているのを見ると、やっぱり薬で退治したくなってしまいます。

ミシンを買いました。

img_1928ミシン縫いが苦手で、糸がつったりもつれたり、使っていたミシンが調子よく動かなくなって以来、なんでも手で縫うことにしていました。
心境の変化というほどでもないのですが、「ミシンってやっぱり便利かな。一家に一台ミシンがあってもいいよね。」というほどの気分で、ミシンを買ってしまいました。
もちろん、ピカピカの新品でなくてもいいから、なるべくシンプルで分かりやすいものにしました。
コンピューターミシンというのは、ちょっとでも変なところがあると動かないので、正しく安全運転することになる仕組みなのですね。ゆっくり慎重な動きにも、ちゃんとフォローしてくれます。「コンピューター」とつくと使いこなせないのではないかと不安でしたが、意外に優しい道具でした。
まず、三つめのアールのクッションの中袋を縫いました。手縫いでは針がきしむ目のつんだ布も楽に袋縫いにできました。お気に入りの古いティーシャツで作るカバーもジャージ縫いでバッチリ。
楽しみが、またふえました。
(写真はスカビオサ、マツムシソウの仲間です。)

ファーブル昆虫記

img_1946虫嫌いなのに、『ファーブル昆虫記』にはまるなんて、我ながら驚いています。
いわゆる学習図書の少年少女文庫と趣を異にした、子ども向けの『ファーブル昆虫記』をツネくんに贈ったあと、同じ本を読んで共通の話題ができるといいな、とも思いました。
友だちから勧められてもいたのですが、全10巻・各上下、全部で20冊の本を本気で買うのか、本屋さんで手に取って迷ったすえ、一巻ずつ買い足すことにしました。
一番初めのフンコロガシの話は有名ですが、一つ一つの疑問をじっくりと納得行くまで、繰り返し試して観察する、ファーブルさんの謎解きの過程に引き込まれました。
ファーブルさんにとっては、重要な観察地点でも、普通の人にとっては「何にもないところ」で一日中じっとしているのですから、どう見ても変人で、なんども不審尋問されたでしょうが、それにもめげずやり通してこその偉人、と感心します。
それでもちゃんと家族がいて、息子から信頼されている父親でもあるらしい、やはり最後まで読み通すしかない本です。

パセリ

img_1945こんなに美味しそうなパセリなのですが、食べずに育ちすぎた葉を切り捨てています。
カサブランカを育てている鉢に芽を出したパセリです。
カサブランカにアブラムシが付かないように、2週間ごとにオルトランを使うようにという花屋さんのアドバイスに従っているので、青虫君も遠慮しているパセリです。
食べられないパセリのことを話したら、ツネくんは「テントウムシを探してくるといいのに。」と言いました。幼虫の方がアブラムシをたくさん食べるし、飛んで逃げる心配もない、とのお勧めです。
でも、テントウムシの幼虫を見つけるなんて、とても難しくてできないし、そもそも虫は苦手なのです。
『沈黙の春』は心に響く本ですが、花を育てるには、ナメクジもネキリムシもアブラムシも遠慮して欲しくて、薬を使ってしまいます。

木いちご

img_1944-1通りがかりに、庭の手入れをしていた方から、木いちごの苗を分けていただいたのは、5~6年前のことです。
「きっと、引き抜いた苗の処分に困って、分けてくださったに違いない」と思うほど、いたるところから芽を出す勢いは他の植物の脅威となり、「たくさん実がなったら、ジャムを作ろう」という夢を捨てて、退陣してもらうことにしました。
でも、残っている根から芽が出て、まだ育ち続けています。
img_1941-12イチゴと同じ白い花が咲いた後、小さい褐色の実がふくらんで、だんだん色が薄くなり、赤みが薄らいでオレンジ色になると甘く食べ頃です。
むかし、幼稚園までの道ばたに木いちごの藪があって、ほろほろとこぼれる柔らかい実をそっとつまんで食べていました。

ランタナ

img_0991咲き進むに連れて、花の色が変化するカラフルのもの(カマラ種)もあるようです。
初めて手に入れたランタナは、紫がかったピンクで、木なのに吊鉢に仕立てられた花がきれいでした。枝や葉に触れると、独特の香りがします。
露地に移しても元気に育ち、花もよく咲くので、白い花のものも欲しくなりました。コデマリよりもおとなしい感じですが、長い間花を咲かせ続けてくれます。
そういえば、イベリスもコデマリもランタナも、小さい白い花が集まって手まり状に咲いて、よく似ています。
なんとなく、似たような花を集めてしまうのですね。

ユウゲショウではない?

201005101011531一週間ほど前、ため池の土手の上で見つけた花です。
図鑑に載っているユウゲショウの写真にそっくりです。茎も葉も花のつき方も、全体の印象もぴったりだと思うのですが、ユウゲショウは「花は夜咲き。」と書かれています。
小雨の降る日でしたが、午前10時頃に撮った写真です。
「小雨の日だったから、しぼんでいなかったのかもしれない」と思い、晴れた日の昼にもう一度見にいってみたのですが、元気に咲いていました。
20100510101114その後も、畑の畔に咲いているのを見かけます。ナデシコ(マンテマ)の仲間にも雰囲気が似ているのですが、花弁が4枚しかありません。
ユウゲショウは、ヒルザキツキミソウと同じアカバナ科で、図鑑にも隣り合わせに載っています。「花は夜咲き」ということは、昼間はしぼんでいるということですよね。
ユウゲショウにそっくりなのに、昼間咲いているこの花の名は?
夕化粧、艶かしいこの名を使いたくなります。