虫嫌いなのに、『ファーブル昆虫記』にはまるなんて、我ながら驚いています。
いわゆる学習図書の少年少女文庫と趣を異にした、子ども向けの『ファーブル昆虫記』をツネくんに贈ったあと、同じ本を読んで共通の話題ができるといいな、とも思いました。
友だちから勧められてもいたのですが、全10巻・各上下、全部で20冊の本を本気で買うのか、本屋さんで手に取って迷ったすえ、一巻ずつ買い足すことにしました。
一番初めのフンコロガシの話は有名ですが、一つ一つの疑問をじっくりと納得行くまで、繰り返し試して観察する、ファーブルさんの謎解きの過程に引き込まれました。
ファーブルさんにとっては、重要な観察地点でも、普通の人にとっては「何にもないところ」で一日中じっとしているのですから、どう見ても変人で、なんども不審尋問されたでしょうが、それにもめげずやり通してこその偉人、と感心します。
それでもちゃんと家族がいて、息子から信頼されている父親でもあるらしい、やはり最後まで読み通すしかない本です。