窓から見える家々の屋根には真っ白に霜が降りていました。 アールは、夜中に少し咳をしていたので、朝一番に、蒸気の吸入です。
吸入器の、人間の喉と鼻に合わせるための部品を取って、曲がるストローを束ねて蒸気をアールの鼻に当てます。 フワフワとアールの鼻に入っていく蒸気はそんなに多くはありませんが、それでも、しっとりと鼻と喉を潤す効果はあるようで、咳も収まります。漏れた蒸気で、私の顔も潤って、すべすべお肌になるかしら。
アールの季節です。
寒くなって、アールの体調も安定しています。
いつの間にか被毛も厚くなって、シャンプーに時間がかかるようになりました。 去年すっかり抜けた後、フワフワに伸びた毛は、全部同じ長さだったのですが、今は、尻尾・太もも・腕・首周りの毛は20cm近くあって、成犬の風情を取り戻しました。
寒いのが好きなはずなのに、霜が真っ白な朝には毛布をかけてやると、ぬくぬくと気持ちよさそうに、いつまでも寝ています。 冬用の厚手のカーペットの柔らかさが気に入ったのか、一日中、堂々とど真ん中を占拠しています。
時々変な咳をするのは、気管支が弱く、乾燥しすぎるのがよくないと聞いて、スチーム吸入器を買ってみました。(我ながら過保護かな、と苦笑。) スチームの効果はありそうですが、上手く吸入させるまでにはいたっていません。
急に寒くなりましたね。
なかなかセーターを着る季節にならない・・・・・・と思っていたら、急に冷え込んで、紅葉もあっという間に散り始めましたね。 空気が冷たくなる季節が好きなはずのアールですが、寒くなり始めたらホットカーペットの上でいつまでも寝ています。 朝の散歩も「行きたくない」と、頑固モードで立ち往生です。 午後の散歩は、気ままにゆっくり、ときには一時間半くらい歩くのですが、以前なら半分の時間で回っていたコースです。
秋ですね。
日曜日なので、ちょっと遅くても登校の列に出会う心配はありません。 最近、すっかり朝寝坊になったアールも、お兄さんが一緒に公園へ行ってくれると分かると、いそいそと車に乗り込みました。
ピリッと冷たく感じるくらい温度が下がると、アールも元気になってきます。 久しぶりに公園の奥まで歩きました。 それだけで、幸せな気分です。
帰り道、左折しようとスピードを落としたら、赤いはっぴ姿の人。 ひょっとして・・・・・・。 お祭りの行列でした。 おみこしと、「ハナ」さんもいました。 「ハナ」とは、天狗のことと、昨日初めて知りました。 しょうまくんの友だちが、「ハナ」にあって凍り付いてしまったのですって。 茶髪のロン毛、現代的な天狗さんでした。
キンモクセイ
どんよりと涼しい朝は、アールもいつまでも寝ていたいのか、カーテンを開けてもびくともせずに寝ていました。
散歩に出ると、風もないうす曇の戸外は、キンモクセイの香りに包まれていました。 のんびり歩くアールに付き合いながら香りのもとをたどってみると、キンモクセイの木は意外にたくさんありました。 花が咲いて初めて、キンモクセイの木だったことに気づくのですね。
天声人語氏は、5日の朝刊にキンモクセイの初香りを知らせています。 奈良の友人は、6日のメールで伝えてくれました。 日本もけっこう広い?
最高のぜいたく
涼しくなって、ブラッシングで抜ける毛も減っています。 また、被毛でふくらむのでしょうか。
洗い立てのアールは、ふわふわです。 ゴロンと横たわっているのを見ると、手にしているものも置いて、一緒にくつろぎたくなってしまいます。 アールは、安らぎと癒しと和みの源で、アールと暮らすことは、私にとって最高のぜいたくです。 バカみたいに、時間も経費もつぎ込んでいます。
「アールに夢中」なのは、アールも分かっているのかもしれません。 台所に来て、歯磨きのあとにしかもらえないトリートが欲しいとアピールします。 まるで、「おかあさんも、ボクがグリーニーを噛むのを見るのが好きなのでしょ。」と言っているように見えます。 おねだりするくらい元気になったのが、嬉しいです。
一番おいしい水
9月になって、朝の風が心地よい日には、アールもすこし歩くようになりました。今朝も、ひと回りしてきたお兄さんを待ち伏せて、桜広場の周りを一緒に歩きました。
歩くとのどが渇きます。 お兄さんの手から飲む水が一番美味しいのです。 蛇口から流れ出る水で顔がぬれるのは嫌なので、手に水を溜めてもらってから飲むのです。 蚊が集まってくるのに、何度も繰り返してもらいました。
アールの抜け毛
集めたアールの抜け毛の一部で、細長いクッションを作りました。 色が変わってしまった古い半襟で袋を作って、アールの毛を詰めました。 膝の下に当てて横になると、腰が楽です。 腰枕には、一回り小さくした方がよさそうです。
ブラシで取ったアールの毛には、皮膚病の薬やごみがついているので、きれいにあらって乾かしました。 まだ、1kgくらい残っています。 ブラッシングのとき下に落ちた毛や、自然に落ちた毛もかなりあるはずですから、春から夏にかけて減った毛の量は、どの位なのでしょう。
残暑
ウィーン、ウィンウィンウィーンと、暑さを誘うような蝉時雨に息が詰まりそうだったのに、いつの間にか、ツクツクホーシが鳴きだしています。
散歩から帰ると、エアコンを求めて家の中に直行していたアールも、しのぎやすい風が吹く朝には、ゆっくりブラシをかけれるようになりました。厚かった毛も落ち着いてきた7月末、抜けた毛は1㎏を超えました。 皮膚病の薬をつけやすくするためにお腹の毛も短くして、ちょっとさっぱりしました。
一年前、餌も食べられず、どんどん弱ってしまったことを思うと、この夏アールは、よく頑張っています。 足も腰もお腹も、ちょっと痛そうだけど、 夏の残りを乗り切れそうです。
エアコンと扇風機
この夏も、恒くんがアールに会いに来てくれました。 恒くんは、電話の度に、「アール、元気?」 「アッくん、今何してる?」 と気にかけてくれていました。 目が覚めている間中元気いっぱいの恒くんは、熱い思いをアールに注いでくれました。 帰ってしまうと、ちょっと寂しいけどほっとする夏の嵐でした。
ジリジリと暑い戸外から逃げるように、アールは家に入ります。 エアコンと扇風機をかけアイスノンで脇を冷やして、なんとか夏を乗り切れそうなアールです。