『毛糸だま』の冬号は、フェアアイル特集でした。
シェットランド・ヤーンを使った、本場のデザイナーさんの作品も載っていました。編んでみたいと思って本の出版社に注文したときには、すでに品切れだったので、取扱店に直接注文しました。
ほしい色の毛糸が製造中だったりして、連絡を取り始めてから一ヵ月半経って、やっと毛糸が届きました。
イギリスから送られたきたのに、簡素な包装です。
でも、注文どおりの品がちゃんと届きました。
編みかけのものを急いで仕上げなくては・・・早く編んでみたのです。
ボレロ風カーディガン
心乱れて
やっと編みあがりました。
風工房さんは、『フェアアイルニット』の本の中で、「シェットランド博物館の展示で一番印象に残ったのは、紺、赤、生成り、黄、茶色などの組み合わせです。」と解説されています。
はじめは見過ごしていたのですが、何度も本を繰るうちに「一度編んでみたい」と思うようになったのが、このセーターです。
「生成り」として白っぽく見えるところも、生成り、薄黄色、クリーム色のグラデーションになっていて、紺も赤も濃淡を使い分けられているから、この深みが出ているように感じます。
肩と模様が合うように、袖口の編みこみ模様が追加されているのには感心しました。
本のとおりに編んだら袖が細めで、「わたしの右手はちょっとごついのかな」と左右の手を見比べてしまいました。
そうそう、所要量38gと書かれていた色が40g巻き一玉では足りなくなりました。編みあがりは、本の表示サイズよりけっして大きくはありません。
フェアアイルニットは、一世紀前にイギリスの皇太子がゴルフウェアに愛用して広まったとのこと、彼とゴルフを楽しむCさんに着てもらうのもいいかしら。
ベスト製作中
変わり糸のスヌード
足元を温かく
風工房さんのベスト
編み物中毒じゃないかなって自覚しています。編む物が手元にないと落ち着かないのです。
暮れからお正月にかけて、合間をぬって編んだのがこのベストです。
風工房さんの色の取り合わせは、習いつくせません。「ここにこんな色を選ぶの?」と思っても、次の色、さらにその次の色と重ねていくと、そこはその色でなくてはならなかったと納得させられます。色は並べてみると、隣の色、さらにその隣の色とかかわりあって趣が変化するのですね。組み合わせる色の配置を見ているだけでは、編みあがったときの全体の雰囲気はまた変わるようにも思います。
持ち合わせの服とは雰囲気が違うのですが、何にでも合わせられる使いやすいベストになりました。
2枚目のケープ
猫のチャコ
年末から、お隣さんにチャコが来ています。
お母さんが旅行するときなどにも、しばらく滞在しているので、この辺りにもすっかり慣れてきたようです。
地続きの家の庭は、彼女のテリトリーになったようで、私と鉢合わせをしても逃げなくなりましたし、窓越しに「チャコちゃん」と声を掛けるとニャーと答えてくれるようにもなりました。
庭に入って騒がしく鳴いている近所の猫に、チャコが「気に入らないわ、アンタ出て行ってよ!」と言わんばかりに、細く高い声で対抗していました。思わずチャコに加勢して、ガラス越しでしたが侵入猫を睨んで追い帰してしまいました。
猫が集まって勢力争いをするときの鳴き声が苦手です。猫は、チャコちゃんがときどき日向ぼっこに来るくらいがちょうどいいのかな。
猫よりも小鳥が集まってくれる方がうれしいです。
メジロがさかんに鳴いていたので、そっと写して拡大してみました。忙しく首を動かして、お食事中だったようです。