帰り道は麦畑のそばを通りました。ツンと伸びた麦の穂は、「元気いっぱい」という感じがします。
青々とした麦畑が物語りや歌の背景になるのも頷けますよね。
もう、ツバメが来ていました。ヒューンと低空飛行です。ツバメが低く飛ぶと雨になるといいますが、のどかに晴れているのに、天気が崩れるのでしょうか。

菜の花にモンシロチョウ

春の日差しに誘われて、久しぶりに散歩に出ました。2時間以内に帰ってこられることを目標にして歩きました。
アールを車に乗せて連れて行き、桜の写真を撮ったところです。ハシビロガモがたくさんいた池は「溝沢の池」という名だということを初めて知りました。
池の辺には、立派な望遠レンズつきのカメラを構えた人がたくさんいました。目当ては何だったのでしょう。邪魔にならないように、そっと通り過ぎようとしたときに、池の辺の茂みに見慣れない鳥がいるのを見つけました。野鳥の本に照らすと、地面をチョンチョン歩いたり、茂みに隠れたりする様子から、ツグミの仲間のシロハラだったのではないかと思います。
今まで見たことのない鳥を見つけると、とてもいいことがあったような嬉しい気分になれます。
モンシロチョウが菜の花に戯れていて、春らしい散歩でした。

トキワハゼ(常盤爆)

ムラサキサギゴケとよく似た花ですが、小さくて芝草のあいだにいつでも咲いています。
『春の野草』の本には、「常緑で花がほぼ一年中見られるのでトキワ、果実がはぜるのでハゼ」と書かれています。花がお米をはぜさせて作るお菓子に似ているところから「ハゼ」と呼ばれるという説もあるようです。
よく似た形の花ですが、鳥になぞられて「サギ(ムラサキサギゴケ)」とよばれたり、お菓子になぞられると「ハゼ」となる野草の名を面白いと思います。

ムスカリ

花には、好き嫌いとは別に相性があるような気がします。
ムスカリは家になついてくれる花です。花の時期は短いのですが、手入れもしていないのによく増え、群生しています。花壇の縁取りに並べたものも、きれいにそろって空色に染めてくれています。
丈夫に育ってくれると安心して付き合えます。

ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)

しばらく留守にしていたら、庭の草がグーンと伸びていました。
たった5日でこんなに伸びるものかと、春の芽吹きの力を感じます。
ムラサキサギゴケも勢力を拡大中です。可愛い花なのでしばらくこのままにしておきましょう。春の野花は、優しく可憐ですね。

コトリを撮るのは難しい。

昨日の朝、ウグイスの声を聞きました。初鳴きにしては上手で、よくさえずり続けていました。
見に行ったら逃げてしまう、としばらく耳を傾けていたのですが、すぐそばで、ずっと鳴いているので我慢できなくなって、カメラを構えてそっとそっとドアを開けました。
気づかれないはずないですよね。
目の前のツツジの下から飛び去っていきました。驚かすんじゃなかった!「安心してさえずっていられる場所」と思ってくれたら、また、たくさん鳴き声を聞けるかもしれないのに。
今日は、スーパーの帰りに街路樹の枯れ枝でさえずっているコトリを見つけました。スズメよりも小さいけれど、カワラヒワでもメジロでもウグイスでもなく、たった一羽でさえずり続けていました。携帯ではうまく写真を撮れるわけもなく見上げていると、金網越しの草地に下りて、また鳴いていました。
家に帰って、野鳥の本を繰ったのですが、見つかりませんでした。あんなによく鳴いていたのに鳴き声もうまく表現できません。迷った幼鳥だったのでしょうか。

ハコベ

お正月には七草粥の素材として数百円のパックに添えられていますから、食べられる植物だということは知っていても、ハコベを食べようと思ったことはありませんでした。
京都大原の古民家での「手づくり」の暮らしを紹介している「猫のしっぽ、カエルの手」という番組で、ベニシアさんは摘んできたハコベを刻んで、パセリ、スモークサーモンなどと一緒に豆腐と混ぜてディップにしていました。
やわらかくみずみずしいハコベが庭にもたくさん生えてきました。ベニシアさんの真似をしてディップにしてみました。
ハコベの香りは、気づかないほどほのかでした。
春をいただきました。

クリスマスローズ

昨日、芦屋に行きました。
北に六甲山、南は海、春の日差しがほんのり暖かでした。
彼岸桜も咲いていて、クリスマスローズ、きんぎょ草、マーガレットが花盛りでした。
家のクリスマスローズは、まだ咲ききっていません。朝晩の冷え込みが芦屋よりもきついのでしょうね。

ユリの芽

昨春は、食いしん坊の何者かに襲われて、植えたはずのユリの半分以上が犠牲になりました。
秋に掘り起こしてみたら、育っていた球根がほろほろと壊れてしまいました。
球根と新芽を食べた犯人は分からないままです。
ローズマリーはネキリムシを遠ざけると聞いて移植してみたのですが、今回もうまく根付いていないようです。ハーブの匂いで芋などの作物のありかをカモフラージュして被害を防ぐという話を耳にして、だしがらのコーヒーを撒いてみました。効果があったのか、ユリの芽は今のところ無傷です。
ここには、しょうまくんちのチンチラウサギのウサとネズが眠っています。