いつもはひっそり暮らしておりますのに、この秋は懐かしい人の訪問が続きました。
おおらかな北の大地で「明るい家族」を地で行くように暮らしていた頃、夫の職場で知り合い一緒に仕事をして、好きな本を交換しあって読んだり手編みセーターの話に盛り上がったりした友人です。
ずっと、「会いにいく」「会いに来て」と、いい続けていました。やっと果たした再会です。用意しておこうと思っていたのに間に合わず、おしゃべりしながら仕上げた帽子とリストウォーマーです。
健康診断で癌が見つかり、定年まで勤めるつもりだった仕事を辞めて、治療に専念している合間を縫ってきてくれました。
10時間に及ぶす手術を受けたというのに「私にとって、手術はたいしたことではなかったの。入院中は優等生患者で、2週間で退院したんだよ。」と明るく話してくれました。毎週点滴に通う治療は厳しいと思いますのに、通院中に知り合った先輩患者さんの話をしてくれます。
避けることができないことをあるがままに受け止めて、自分を憐れまずに前向きに笑顔を見せてくれました。気負わずに「今まで、何の苦労もなかったから。」と言う彼女には、誠実に積み上げてきた日々の中で築きあげた家族と友人のゆるぎない絆があるように思えました。
プレゼント
試し編み
フェアアイルのショートケープ完成
編んでみました。
足に合わない靴は、その場で履きすてて裸足になりたくなります。
デザインが気に入っても身体に合わない服は、手を通さずいつまでも新品のままです。
友人に、「着心地がよくて愛用していたジャケット風のカーディガンと同じような物が編めないか」と相談されました。見せていただくと、友人のイメージにぴったりで、着心地がいいというのに納得できました。
手編みのようですが、「編むための手編みではなく、着る人のためのデザイン」という印象を受ける編み方でした。そこが面白くて挑戦してみたくなりました。
毛糸は、なるべく風合いの似た物を選び、編地も同じにしました。ゲージを取り、寸法を測り、目数を割り出しても、どんな風に伸びるのか不安です。「素人くさいな」と思うところは方々あるのですが、優しい友人は気に入ってくださいました。
私の宝。いえオモチャかな。
100色の毛糸です。
この夏、暑い中、ささやかな仕事を頑張った自分へのご褒美に、ほしかった毛糸100色全部そろえました。
多彩な色を組み合わせたフェアアイル・ニットを本のとおりにではなく自分なりにアレンジしたくて、毛糸の色をいっぱい、あるだけ全部集めたくなりました。
編んでみたいものを思い描いていると、どんどんふくらんでいきます。図案を並べて色を選んで、ためし編みをして、また色を変えて・・・手をつけたら止まらなくなりそうです。
今は、まだ、毛糸を眺めて楽しんでいます。用意した箱には、毛糸玉が36個並びました。毛糸玉を一つ一つ小袋に入れて、3個の箱に収めました。
好きなことができる自由っていいですね。

編み込み模様のクッション
編み物の図案集を見ていて、このバラの図案を見つけ、ぜひ編んでみたいと思いました。
編んでみたい図案でも、セーターなどにして着るのにはちょっと合わない感じがします。
そこで、太目の毛糸で編んでクッションにしてみました。
モノトーンにしたらオシャレな感じになり、朱色のバラにしたら温かい感じになりました。ピンク、ブルー、グリーンと作ってみました。
毛糸を触っているだけでもホカホカするのに、編み進んで膝の上に広がると暑いこと!特別暑いこの夏に、「毛糸編とは酔狂な」と思いながらも楽しく編みました。
ちょうど45cmのクッション中綿が入ります。中綿を入れずにダイニングやデスクの椅子においても毛糸の厚みがちょうどいい具合です。
編み物の本

古い編み物の本を見ていたら、本の端がかじられているのに気づきました。
これは、オスカーの仕業です。
オスカーは、「編み物をするくらいなら、ボクと遊ぼう」という感じだったので、私も編みかけのセーターをそのまま放置してしまったのだと思うのです。
そういえば、長女が生まれた頃の編み物の本もボロボロです。私の真似だったのですね、まだ、言葉もおぼつかない頃、飽きずに編み物の本のページをめくっていました。
また、編み物をするようになったのは、アールが大人になってからだったからなのか、私が編み物をしている間、アールは邪魔にならないところで静かに寝ていました。
「犬は、アールで極めたから、猫を飼おうか。」って???猫は、毛糸の玉にじゃれ付く生き物でしょう。まぁ、他愛もないことで騒ぐのも悪くないかもしれないけれど・・・
つくづく、アールはいい子だったなぁ、と思います。
カードボタン

少しずつ編んで、ようやく仕上がった夏物のベストです。
ボタンは、グレーの貝ボタンがいいと思い、ボタンホールを5つ作りました。
18mmのボタンは、カードには4個なのではないかな、という気はしたのですが、近くのお店で扱っているのはカードボタンだけです。ボタンをばら売りしているお店まで行くには時間も交通費もかかります。やっぱり、手近なお店で買いました。
案の定、18mmの貝ボタンは4個づつ売られていて、欲しいのは5個だったので、8個買うことになりました。
売る側にとっては、小さなボタンが転がって紛失しないように気を配る手間を省き、商品の形状と価格を画一にできるのですから、とても合理的なのでしょうが、5個欲しいときに8個買わなくてはならないのは、やはり腹立たしく思いました。
編むこと

また、途中で挫折していた糸をとりだしてきました。
麻と綿と絹とナイロンをより合わせた糸です。よりの強さも変化していて見た目には面白いのですが、編みにくい糸です。
鉤針編みにしていますが、捻るときに不自然に力が入ってしまい、右腕が痛みます。
編む時間を短くして、身体をほぐす体操。
でも、本当は、せっせ・せっせと編みたいのです。
目の前に「すること」があると、それに一生懸命になりたくなる。
そんな生真面目さをもてあますときには、そっと身を寄せてくれるアールの背中が懐かしいです。




