モモちゃん

モモちゃんに初めて会ったのは、15年位前です。
まだ子犬だったオスカーは、原っぱでモモちゃんと走り回ってオナモミだらけになりました。興奮していつまでも走り続けているオスカーを誘導して連れ戻してくれたのがモモちゃんでした。以来、モモちゃんとオスカーは仲良しで、散歩で家の前を通ると、いつもフェンス越しに親しく挨拶していました。
オスカーが亡くなり、私が連れていたのがアールだったのが心外だったのか、大きすぎる奴は気に入らなかったのか、アールには素気ないモモちゃんでした。
3匹の仲間と一緒に飼われていたモモちゃんですが、今は一匹だけになり、緑内障で目も見えません。鳴き声も細く、キャンと頼りなげです。
「モモちゃん、いい子ね。」「元気にがんばってね。」
いっぱいエールを送ってきました。
犬に話しかける、変なおばさんでした。

編むこと

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また、途中で挫折していた糸をとりだしてきました。
麻と綿と絹とナイロンをより合わせた糸です。よりの強さも変化していて見た目には面白いのですが、編みにくい糸です。
鉤針編みにしていますが、捻るときに不自然に力が入ってしまい、右腕が痛みます。
編む時間を短くして、身体をほぐす体操。
でも、本当は、せっせ・せっせと編みたいのです。
目の前に「すること」があると、それに一生懸命になりたくなる。
そんな生真面目さをもてあますときには、そっと身を寄せてくれるアールの背中が懐かしいです。

ホー、キョッキョッ

目が覚めても、うつらうつらと休んでいると、スズメ?ヒバリ?小鳥の声がかたまりになって聞こえてきます。
ツピ・ツピ・ツピ、ジュン・ジュン、ピィー、ときどき混じってくるのは、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリの声のようです。
今朝は、ウグイスの初啼きを聞きました。澄んでいるけど頼りなげな、ホーッ、ちょっと間をおいて、キョッキョッ。もう一度・・・・・・すこし上手になったかな。・・・・・・いってしまったのかな。もう、帰ってこないみたい・・・・・・。
寝床を抜け出すのが、また遅くなってしまいました。
アールがいたときは、目が覚めるとすぐ、アールに挨拶していました。小鳥の声を聞くのは、散歩中でした。
のんびりと、寝床で小鳥の声を聞くのも、ちょっとした贅沢ですよね。

花を食べていたオスカー

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ユリの葉が、さらにまた食べられています。
かなりの量を一度に食べていくのは、どんな生き物なのでしょう。昨夜、おねだりするような猫の大きな声が聞こえていました。猫がユリの葉を食べる?
そういえば、オスカーは庭の花を食べていました。
オスカーは、アールが生まれる4ヵ月半前に、4歳で病死したアメリカン・コッカー・スパニエルです。
コッカースパニエルにしては、おっとり系だったのでしょうが、アールのように受身ではなく、アクティブで遊び好きでした。手が空いていると見ると、おもちゃを持ってきて気が済むまで、相手することをせがまれました。
花を食べるのも、ちょっとしたいたずら気分だったのか、パクッとくわえて、チラッと人の顔を見て走り回っていました。
「ボクは、ママの寵児」と自負しているような子でした。

ユリの芽

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昨日まで、無傷で伸びていたユリなのに、こんなに葉が痛んでいます。
秋に6球植えた球根ですが、しっかり伸びているのはこの一つだけで、もう一つは芽を出したのにちっとも伸びず、残りの4球は跡形もありません。
球根を植えた辺りが掘られている跡をなんども見つけました。
ユリネの味をしめたネズミの仕業かと、「特別のご馳走」を仕掛けたのに、それはちっとも減っていません。
根や芽だけでなく、葉も食べたのは、やっぱりネズミなのでしょうか。
アールがいなくなったことは、こんな被害にもつながっていました。
ただ、いてくれることがとても大きいことでした。

歩いてます。

イソシギさあ、万歩計をかばんに入れて、出発。
今日は、北に向かいます。
飛びたたったイソシギについて、用水にそって曲がりました。水中には大きな魚、コガモもいました。水の流れは自然を感じさせてくれます。
畑の中の用水に沿った道は、柔らかい草の感触です。どこまで行っても、元気だったアールと一緒に歩いたことのある道です。
大きなシラサギ、ゴイサギ、ツグミ、ヒヨドリ、ケリ、シメ、ジョウビタキ、メジロ、もちろんハトやスズメもたくさんにました。なにやら長いものをくわえていたカラスは、葉を落とした木の枝の間に巣を作っているところでした。
午前中の方がトリが多いのか、それとも、さらに一歩春に近づいているのでしょうか。
『沈黙の春』じゃないよね、と言いたいほど、たくさんのトリに会えました。

愛しくおもうこと

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アールの写真の中で、最近ほほえましく思うのが、この写真です。
一生懸命こっちにくるけど、「前が見えないでしょ。」
子犬の頃だけでなく、大きくなっても無頓着にワッサカワッサカ進むアールでした。散歩のときには、汚いもの危ないものを踏みつけないように足元に気を配り、前後からくる車、すれ違う人も気にかけていました。
犬と暮らすことを懐かしく思っても、もう、アールのようには付き合えないと思うのです。

観梅

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節分の日は、昼を過ぎても気温が上がらなかったので、観梅は一週間伸ばしました。
やっと、2~3分咲き、今日にしてよかった。
携帯を新しくして、万歩計が復活したので「5000歩になるまで進もう」と歩き始めました。
センダンソウの実がアールにくっつかないか心配したり、立ち止まるアールを待つこともありません。アールを連れてくるときは車を使ったのですが、公園の奥まで歩いても、まだ4000歩でした。
気ままに梅園を巡って出口で5200歩、すこし遠回りをして帰ってきても、一万歩には届きませんでした。
残念だったのは、冠毛をちょこんと載せたヒバリをカメラに収めたかったのに、間に合わなかったことと、枯れ草の空き地でチッチッと澄んだ声でさえずる小鳥の姿を、どうしても見つけられなかったことです。
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モズの声?

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朝の冷え込みはきつかったけれど、雲ひとつなく晴れ渡っています。
ジョン、ジョン、としきりに鳴く声。電柱の上に伸びる金属棒の先端で啼いていました。
たしかに縄張りを主張するような啼き方、目を凝らして見上げると、ずんぐりした体型、きっとモズです。
お日様の暖かさを賛美するかのように、小鳥たちがさえずっています。
家の中はシンと静かな休日の朝、パソコンのマウスを操作する手を冷たく感じます。
今年、右手にしもやけができました。何十年ぶりのことか・・・
パソコンの前に座ると、いつもアールが傍にいました。ときどきアールのお腹をなぜながら、「左側に来てくれるとマウスが使いやすいのに。」なんて思っていました。
アールのおかげでしもやけにならなかった、と納得してしまいました。

立春の散歩

散歩というと「アールがいてくれれば・・・」と思ってしまいます。
寒い立春ですが、道端にはイヌフグリの青い花が風に揺れ、地面にくっついているタンポポも綿毛を飛ばしていました。
ツグミを見つけると、ツグミも首を伸ばして気配を察知し、「そんなにたくさんいたの」と思うほど、一度にさっと飛び去ってしまいます。ツグミを間近に見るには、アールのようにのっそりゆっくり歩かなくてはならなかったようです。
ムクドリは頓着せずに畑を歩き回っていました。
午後暖かくなったら、アールとよく歩いた公園に梅見に行ってみようと思っています。