編んでみました。

足に合わない靴は、その場で履きすてて裸足になりたくなります。
デザインが気に入っても身体に合わない服は、手を通さずいつまでも新品のままです。
友人に、「着心地がよくて愛用していたジャケット風のカーディガンと同じような物が編めないか」と相談されました。見せていただくと、友人のイメージにぴったりで、着心地がいいというのに納得できました。
手編みのようですが、「編むための手編みではなく、着る人のためのデザイン」という印象を受ける編み方でした。そこが面白くて挑戦してみたくなりました。
毛糸は、なるべく風合いの似た物を選び、編地も同じにしました。ゲージを取り、寸法を測り、目数を割り出しても、どんな風に伸びるのか不安です。「素人くさいな」と思うところは方々あるのですが、優しい友人は気に入ってくださいました。

私の宝。いえオモチャかな。

100色の毛糸です。
この夏、暑い中、ささやかな仕事を頑張った自分へのご褒美に、ほしかった毛糸100色全部そろえました。
多彩な色を組み合わせたフェアアイル・ニットを本のとおりにではなく自分なりにアレンジしたくて、毛糸の色をいっぱい、あるだけ全部集めたくなりました。
編んでみたいものを思い描いていると、どんどんふくらんでいきます。図案を並べて色を選んで、ためし編みをして、また色を変えて・・・手をつけたら止まらなくなりそうです。
今は、まだ、毛糸を眺めて楽しんでいます。用意した箱には、毛糸玉が36個並びました。毛糸玉を一つ一つ小袋に入れて、3個の箱に収めました。
好きなことができる自由っていいですね。

編み込み模様のクッション

編み物の図案集を見ていて、このバラの図案を見つけ、ぜひ編んでみたいと思いました。
編んでみたい図案でも、セーターなどにして着るのにはちょっと合わない感じがします。
そこで、太目の毛糸で編んでクッションにしてみました。
モノトーンにしたらオシャレな感じになり、朱色のバラにしたら温かい感じになりました。ピンク、ブルー、グリーンと作ってみました。
毛糸を触っているだけでもホカホカするのに、編み進んで膝の上に広がると暑いこと!特別暑いこの夏に、「毛糸編とは酔狂な」と思いながらも楽しく編みました。
ちょうど45cmのクッション中綿が入ります。中綿を入れずにダイニングやデスクの椅子においても毛糸の厚みがちょうどいい具合です。

編み物の本

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古い編み物の本を見ていたら、本の端がかじられているのに気づきました。
これは、オスカーの仕業です。
オスカーは、「編み物をするくらいなら、ボクと遊ぼう」という感じだったので、私も編みかけのセーターをそのまま放置してしまったのだと思うのです。
そういえば、長女が生まれた頃の編み物の本もボロボロです。私の真似だったのですね、まだ、言葉もおぼつかない頃、飽きずに編み物の本のページをめくっていました。
また、編み物をするようになったのは、アールが大人になってからだったからなのか、私が編み物をしている間、アールは邪魔にならないところで静かに寝ていました。
「犬は、アールで極めたから、猫を飼おうか。」って???猫は、毛糸の玉にじゃれ付く生き物でしょう。まぁ、他愛もないことで騒ぐのも悪くないかもしれないけれど・・・
つくづく、アールはいい子だったなぁ、と思います。

カードボタン

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少しずつ編んで、ようやく仕上がった夏物のベストです。
ボタンは、グレーの貝ボタンがいいと思い、ボタンホールを5つ作りました。
18mmのボタンは、カードには4個なのではないかな、という気はしたのですが、近くのお店で扱っているのはカードボタンだけです。ボタンをばら売りしているお店まで行くには時間も交通費もかかります。やっぱり、手近なお店で買いました。
案の定、18mmの貝ボタンは4個づつ売られていて、欲しいのは5個だったので、8個買うことになりました。
売る側にとっては、小さなボタンが転がって紛失しないように気を配る手間を省き、商品の形状と価格を画一にできるのですから、とても合理的なのでしょうが、5個欲しいときに8個買わなくてはならないのは、やはり腹立たしく思いました。

編むこと

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また、途中で挫折していた糸をとりだしてきました。
麻と綿と絹とナイロンをより合わせた糸です。よりの強さも変化していて見た目には面白いのですが、編みにくい糸です。
鉤針編みにしていますが、捻るときに不自然に力が入ってしまい、右腕が痛みます。
編む時間を短くして、身体をほぐす体操。
でも、本当は、せっせ・せっせと編みたいのです。
目の前に「すること」があると、それに一生懸命になりたくなる。
そんな生真面目さをもてあますときには、そっと身を寄せてくれるアールの背中が懐かしいです。

あしかけ17年

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編みかけのまま眠らせていたセーターを完成させました。
80%シルクの糸を10玉買ってあったので、セーターを編んだ残りで、べつ衿とマフラーが編めました。
たっぷりのオフタートル、流行のマフラースタイル、涼しく衿なし、と3通りに楽しむことにします。

鈎針いれ

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手作りのペンケースをいただきました。
優しい花柄の布とアクセントのレース、裏地まで吟味されています。
筆記用具を持ち歩くことが、ほとんどなくなってしまっているので、ペンケースにして宝の持ち腐れになってしまうのが惜しくて、鈎針を入れてみました。
大きさもぴったり。
小道具と一緒に箱に入れていた鈎針を全部集めました。
ファスナーを閉めると、掌におさまる感触がとても懐かしく、中の鈎針がカシャカシャ軽い音を立てます。ころころ落ちてもすぐ分かるので、私向きです。
しっかりマチがとってあり、大きく開くように丁寧にファスナーが付いているので、中がよく見え針も選びやすいのです。
細部まで行き届いた手作りの品から、作り手の知恵と温かさが伝わります。

編みかけのセーター

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編み始めたのに途中で放り出してしまったのが、ずっと気になっていました。
途中で諦めないように、糸にもお金をかけたのに完成できなかったセーターです。
紙袋に入れて戸棚の奥に入れてあったのが、ときどき手に触れて「なんだったっけ」とのぞき、「アッ」とまた奥につっこんでいました。

自分のセーターを編みたくなったのは久しぶりです。
紙袋から出してみると、後身頃と前身頃の襟ぐりの途中まで編んでありました。
見ただけでは模様編みの編み方が分かりません。すこし解いてみたのですが、細部に確信が持てません。
本を見ながら編んでいたのは憶えているので、本をさんざん探しました。
やっと見つけたのは、17年前の本でした。17年間も眠らせ続けていたのでした。
たしかに、自分のセーターを編もうという気にはなれなかった17年間だったのかもしれません。
17年前の本には、今見ても「いいな」と思う、色や編み方のセーターがたくさん載っています。同時に、「そう、こんな感じだったのよね。」というファッション。
本のとおりにしないで、袖丈や裾をすこしアレンジして完成させたいと思っています。
一緒に見つけた編みかけのスカーフ、だれのために編んでいたのか・・・。この色合いは、もう歳に合わないでしょうね。

編図

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編み込み模様や模様編みをするときに手放せないのが編図です。
本の写真を見るなどして編み方を選んでから、編図にそってためし編みをしたりゲージをとるなどして準備をします。全体の編図がきちんとできると、編む手順のイメージも固まっていきます。
でも、記号で表しているのに、編図は世界共通ではないのですって。
アメリカでは、編図は普及していなくて、編み方を言葉でつづって説明していると聞いて「それでよく完成させられる!」と驚きました。
編み物の本には、部分を拡大するなど、とても丁寧に編み図を載せ説明しているののも多いですね。
でも、間違っているものも結構あるんですよ。
先日も、娘が電話をかけてきました。うれしいことに、編み物については私を信頼してくれているのです。
電話での編み物相談は難しいので、同じ本を持っています。
丁寧な編図だったのですが、ぐるぐる回って編む縁編なのに、毎段引き返すような矢印が書き込まれていたのです。