土ぼこりも気にかけず、耕運機の後を追って、ムクドリたちとセキレイたちが畑でお食事中でした。
荷台にあふれそうに、苗代から稲を運ぶ軽トラックとすれ違いました。
小学校の方から、子どもたちの騒ぐ声が聞こえてきます。
水をはった学校の田んぼで、はだしになって泥遊びをしていました。
「あと一分」という掛け声のあと笛が鳴り、子どもたちは耕運機で耕すのを見学するために、ぐるりと畔に座りました。
アカメガシワ
ため池や用水の傍で、赤い葉が目立ちます。
ポインセチアはクリスマスに真っ赤になるのですから、季節がまるで逆ですが、それでもポインセチアが野生化したのではないかと疑いたくなりました。
こんもりと茂っているこの木の高さは3m位、ため池のほとりには6mくらいに伸びています。
若い葉は、毛で赤く見えるようです。
帰化植物の本には載っていないので、在来種なのですね。
こんなに大きい木ですが、トウダイグサ科なのです。ちなみに、ポインセチアもトウダイグサ科です。
ユーフォルビア‘ダイアモンドフロスト’
花屋さんで選んだ花が、みんな同じような色だったので、雰囲気の違うものもそえたいと思ったとき、勧められた花です。
日当たりがいいところに植えたのがよかったのか、株も大きくなり、よく花をつけています。
ヨトウムシやナメクジに負けてしまいそうな花もあるのですが、華奢な姿ですが地に下ろしても元気に育っています。
花は小さく、花弁のように見えるのは白い総ほうだそうです。
トウダイグサ科と分類されていますが、トウダイグサ科には大小さまざま見かけもかなりかけ離れているものが多くて、トウダイグサとはどんな草か確かめたくなっています。
サルサ
一本の苗から鉢いっぱいに広がって、今、一番キレイに咲いている花です。
求めたときは、サルサという名で売られていました。同じ花だと思うのですが、サフィニアという名がついていたこともあります。そのまえはペチュニアでした。ペチュニアよりもサフィニアのほうが花が小さくなっていたように思います。改良するごとに、新しい名前をつけるのでしょう。
一本の苗なのに単色ではなく、花の色が少しずつ違っていて面白いです。
コメツブウマゴヤシ
イチヂク畑の道ばたに群生しているのですが、他の場所ではあまり見かけません。
コウマゴヤシかもしれないと思ったのですが、コウマゴヤシの果実は尖った金平糖のような形です。
ため池のほとりで見つけたクスダマツメクサよりも花が小さいような気がします。
「コメツブツメクサは、クスダマツメクサよりも花が小さいことで区別できる。」とかかれていいるので、見比べたいと思ったのですが、ため池のほとりは除草剤がまかれクスダマツメクサは跡形もありませんでした。
もう一度イチヂク畑まで行って、果実の形を見てきました。「果実が米粒に似ているのでコメツブウマゴヤシという」という説明に当てはまるように思います。見た目だけでなく、名まえまで紛らわしく、コメツブツメクサでもコメツブウマゴヤシでも、どちらでもいいような気になってしまいます。
青草
今、イネ科の青草が元気です。どれもみな、細い刀のような葉ですが、穂の形ははさまざまです。
スズメノテッポウ、ネコジャラシ、ヒエやムギ、キビ、アワ、カヤの仲間。それぞれに特徴はあるようですが、細かく見分ける意欲もなく、「イネ科の青草」とひとくくりにして、見過ごしてしまっています。
そんななか、銀色に穂が光る青草が目につきます。ため池のほとりでは、70~90cm位に伸びていますが、公園の人に踏まれるところでは、30cmくらいしかありません。
この辺りにはたくさん生えているのですが、手元の本の写真では「銀色に光る穂」はみあたりません。全体的には、ハルガヤに似ているような気もします。(追記:ハルガヤなどの帰化植物ではなく、古くからの野草チガヤ・茅でした。)
青草の種類も多く、ちょうど穂を出す時期。数日前から、くしゃみと鼻水、目も痒くなっています。花粉症の気配です。長らく、花粉症とは無縁に過ごさせてもらっていたのですが、とうとう仲間入りなのかもしれません。
ウシガエルの声
陽気のせいか、朝から小さい羽虫がワンワン顔に当たります。さっと飛んできたツバメは、ビューンと低空飛行。おしゃべりを止めて子育て中のムクドリも、むっくりとよく肥えています。
ゆれる草の穂をついばもうとしているのか、カワラヒワが道端の草と戯れていました。カメラを向けるまもなく、見失ってしまいました。
また、コチドリの声を聞いたような気がして耳を澄ましていたら、急に、ブォッとほら貝の音のような声が足元から響いてきました。姿は見えないのですが、用水にいるウシガエルです。
田んぼでは、クェッ クェッと、アオガエル。そんなに鳴いたら、アオサギに見つかって食べられちゃうよ!
田んぼの畔には、ケリがいました。苗の傍にいる雛鳥を見つけた途端、ケェッと一声親鳥の警戒の声。雛鳥は稲に隠れたつもりか、ピタッと動きを止めました。
キウイ
運動公園からの帰りにいつも通るところに咲いていた花です。
「ここになっていた果物は、何だっただろう?」 ブドウでもないし、柿でもなかった。
この葉と蔓、キウイですよね。
スーパーでは、キャンペンセールをしていましたし、オシャレな俳優さんのCMも目にします。
この花が、実になって熟すのは秋でしょうから、今、売られているのは南半球から来ているということ・・・「ここに花が咲いていて、その実を買って食べている」というのをちょっと面白く思いました。