冬の間は丈は高くはないのですが、青々とした元気な葉が冬枯れの野に目立ちました。
日差しが強くなるとともに、ぐっと伸びてきて、小さい花をつけています。
葵の仲間なのは分かるのですが、花が小さく観賞用にはならない葵だけで、ウサギアオイ、フユアオイ、ハイアオイ、と手もとの本には3種もあります。
フユアオイは、「江戸時代に野菜として導入され、・・・葉にしわのよったものをオカノリと呼んで食用に栽培することがある」と説明されています。この葉は、美味しく食べらるようには見えないので、フユアオイではなさそうです。
葉の形や花のつき方は、ウサギアオイとよく似ていますが、「全体に粗い毛がまばらにある」ので、ハイアオイと判断しました。「花弁はガク片とほぼ同長」という特徴もあてはまります。
ハイアオイは「ヨーロッパ原産で南北アメリカやオーストラリアに帰化している越年生または多年生草本。」と解説されています。「本州中部以南の沿海地に帰化している。」ようです。