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今年も、ため池にはたくさんの水鳥が来ています。渡りの中継地なのでしょうか、この季節が一番多いように思います。
畑の空は広いので、カギになって飛んでいく群を見かけます。
むかしから、童謡や童話、和歌などにもうたわれている、「カギになって飛んでいく」のは雁でした。
でも、ため池に多くいるのは鴨や鵜です。
古くから、雁に親しんでいたはずなのに、なぜ、今は身近に雁を見ないのか、ずっと不思議に思っていました。
『マガン』という本を見つけたので、読んでみました。
ツンドラ地方で孵化した雁が、何万羽かは日本に渡り、越冬していると知りました。
猟銃が普及して狩猟の対象となった時期があったり、散弾銃の鉛や農薬などによる汚染の被害があって激減しただけでなく、雁がねぐらや集積地とするにふさわしい沼が減り、体が大きく飛翔力のある雁が十分栄養を取れる餌場が乏しくなっているなど、雁が越冬する環境が悪化していることを知りました。
雁を守ろうという人々がいるのも知りました。
雁と共存していける環境を創っていくことは遠大な夢のように感じました。

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