サンダーバードの尾羽まで

アールのカウチンセーターのサンダーバードが半分まで姿を現しています。編み図を見ながら、それがセーターの模様として 少しずづ出来ていくのは、途中で止められない楽しさです。ましてアールのセーターです。とても幸せに編んでいます。

オスカーの写真です。

古い写真に手を加えたら、懐かしい表情が甦ってきました。
オスカーがいた4年間は、家族が大きく変わる時期でした。

家族の入退院が数回あり、結婚式が2回ありました。オスカーが ひとりで留守番しているときに、見たこともない人が「ただいま」と家に上がり込んで パニックになったこともありました。

オスカーは「ぼくが ママの子なんだ」と言いたかったのか、私が持ち帰ったスーパーの袋さえ誰にも触らせないような子でした。「ぬいぐるみ みたい」と言ってくださっても 噛まないかヒヤヒヤもので、こどもには近づかないように散歩していました。

アールは、一日のリズムで居場所を少しずつ変えることまで 見守られています。 おっとりと穏やかなのも当然ですね。

ちっぷさん、はじめまして。

静かなちっぷは、たいせつにされている深窓のお嬢さんです。信頼と愛情の中で素直に ちっぷらしく暮らしていました。

セーターを着せられて 注目され、「困ったわ、なんか緊張しちゃう」といった風情でした。

駅までセーターを着て送ってくれたときには、着心地は上々 夕方の冷たい風の中を歩くのは
けっこう快適そうに見えましたよ。

ちっぷ のカウチンセーター

でえるさんの家の ちっぷ に試着してもらうセーターができました。

胴回りも着丈も チワワさんの倍くらいなので、サンダーバードも大きく、雷紋も上下に入れることができました。

ちっぷ には まだ会ったことがないので、お座りしている写真を見て 胸から首の形を考えました。ちっぷ に着心地を聞きに行かなくてはなりません。

アールのカウチンセーター

アールにカウチンセーターを編むことにしました。twodashとおそろいのサンダーバード柄にします。古い編み図を出して パソコンに図柄を移して手直ししました。

カウチン糸は高いので、純毛極太の2本どりにします。14号針でゲージを取り、目数を計算し模様の配置も決めました。すその一目ゴムの編み出しから始めました。

ご希望に沿ったサイズのカウチンセーターを作れるようにしようと思っていますので、どうぞよろしく。

クリのこと その2

クリは、家族とキャンプに行くのは好きでしたが 車に乗るのは苦手で、車内はクリのガスで汚染されてしまいます。湖で ボートに乗っている家族を見つけたときは、思わず水に飛び込んでいきました。一緒に行きたいというよりも、家族を助けようとしたのかもしれません。初めての水の中の必死のイヌカキでした。

家族についていくために 車には我慢して乗ったのですが、家の中では落ち着けなくて とにかく外に逃げだしてしまいました。 クリにとって家族は、一緒に暮らす人というよりも、番犬として守るべき主人だったのかもしれません。

世間知らずのオスカーが、散歩中よそのお庭を覗いて つながれている犬に吠えられると、「うちの子が何か?」と相手を制す威厳がありました。オスカーが亡くなって 甘やかされていたオスカーの世話を焼く仕事が無くなると、クリは急に老けてしまいました。

アールは、子犬なのに どんどん大きくなって クリが庇わなくてもほかの犬から敬遠さるし、遊び相手になるには体力不足でした。クリ小父さんは 一目置いた「ご隠居さん」でした。

ずっと家族を見守ってくれたクリですが、体が弱ってからは 素直に世話をさせてくれて、日向ぼっこのまま亡くなりました。ありがとう。

クリのこと  その1

クリは17年間 私たちと生きてくれました。

クリは、兄弟全員毛色が違う 土着の雑種です。クリーム色なので「クリ」と呼ばれていたのが そのまま名前になりました。家族会議で決めた名前よりも「クリ」のほうがクリらしかったのでしょう。クリは、狐に「飼いならされてはいけないんだ」と囁かれたことがあったのかもしれません。若い頃は よく脱走しました。クリを見つけたら、パン(ちくわや煮干ではなく)を見せると追ってくるので そこを捕まえていました。犬小屋の中の敷き藁を引っ張り出して、雪の上に丸くなって鼻を尻尾に埋めて寝るので、雪にくぼみができました。

ときには自転車で引かれて走り回った故郷を離れたのは、クリが4歳になるときでした。可愛がってくださった お向かいのおじさんに別れを告げて、小樽から敦賀までのフェリーの旅を経験しました。

クリにも生まれた土地を離れた苦労をさせてしまいました。でも、フィラリアにもパルボにも負けずに天寿を全うしてくれました。

アールの誕生日

今日は、アールの8歳の誕生日でした。アールが生まれて、アールとめぐり合えて、うちの子になってくれた喜びをこめて バースデイプレゼントにはブリトロを奮発しました。夕方の散歩は みんなで公園に行きました。

オスカーの思い出

オスカーは、アールがうちに来る半年前に亡くなった アメリカンコッカー・スパニエルの男の子です。コッカースパニエルにしてはおっとりしている方だったと思うのですが、散歩に出たらいつもクリ小父さんに守られていた 内弁慶でした。4年余りでなくなったのですが、いろいろな武勇伝を残しました。

活発に遊んでもらうのが好きで、いくつもゴムのボールを買い換えました。夕食後は一緒に遊ぶ時間でした。階段を転がり落ちるボールを追いかけるのが 好きで、ボールをくわえて階段を駆け上がってくる足音が耳に残っています。遊び疲れて満足するまで 付き合わなくてはなりませんでした。

体の大きいアールは 落ち着いたものです。夕食後には相手になってほしいのは同じですが、一緒にくつろいで 撫ぜられていれば落ち着いています。たまに おもちゃを持ってきても すこし遊んだだけで飽きてしまいます。もっとも アールが はしゃいで跳びついてきたら、私はすっ飛んでしまうでしょう。