アールの誕生日

今日は、アールの8歳の誕生日でした。アールが生まれて、アールとめぐり合えて、うちの子になってくれた喜びをこめて バースデイプレゼントにはブリトロを奮発しました。夕方の散歩は みんなで公園に行きました。

オスカーの思い出

オスカーは、アールがうちに来る半年前に亡くなった アメリカンコッカー・スパニエルの男の子です。コッカースパニエルにしてはおっとりしている方だったと思うのですが、散歩に出たらいつもクリ小父さんに守られていた 内弁慶でした。4年余りでなくなったのですが、いろいろな武勇伝を残しました。

活発に遊んでもらうのが好きで、いくつもゴムのボールを買い換えました。夕食後は一緒に遊ぶ時間でした。階段を転がり落ちるボールを追いかけるのが 好きで、ボールをくわえて階段を駆け上がってくる足音が耳に残っています。遊び疲れて満足するまで 付き合わなくてはなりませんでした。

体の大きいアールは 落ち着いたものです。夕食後には相手になってほしいのは同じですが、一緒にくつろいで 撫ぜられていれば落ち着いています。たまに おもちゃを持ってきても すこし遊んだだけで飽きてしまいます。もっとも アールが はしゃいで跳びついてきたら、私はすっ飛んでしまうでしょう。

畑の中の散歩

寒い朝は アールはなかなか起きてこなくて、散歩にでるのは9時過ぎになります。風もなく霜も解けて ぽかぽかと日のあたる畑の中を歩くうちに、厚い手袋を脱ぎ ネックウォーマーも外したくなります。ゆっくりゆっくり歩くアール。「こんなに遠くまで来るなら もっと早く歩いてよ」と思いながらも、アールと過ごす ぜいたくな時間です。

ヒバリがさえずり、トンビがゆるやかに弧を描いていました。 空を見上げて 気を許しすぎました。アッとリードを引いたのですが アールはセンダン草の中に突っ込んでいました。1センチあまりの針状の種の端はかぎ状になっていて 毛に絡み、針はチクチク突き刺さるのです。

家に帰ってから ブラッシングです。肉球の間にはオナモミも入っていました。散歩とブラッシングと皮膚病の薬塗りで 午前の時間は過ぎてしまいました。

犬との時間

先週の「鉄腕ダッシュ」(日曜日の夜のテレビ)は犬の特集でした。

一度ではとても覚えられない カタカナ名前の珍しい犬が、 ドッグカフェやドッグランなど 都会のペットのデラックス・ライフを紹介していました。畑の中をぶらりぶらりと散歩するアールの世界とは ずいぶん違います。
アメリカでは、服役中の受刑者が犬の訓練をしていました。虐待を受けて心を閉ざした犬が 一瞬で信頼を寄せるのには 感動しました。「じっくり時間をかけて 犬と向き合う」ことが 犬にも人にも大きな力になっているのですね。

「テレビの犬ばかり見てないで」と、アールが鼻先を触れてきました。アールの皮膚病も根気よく 朝晩ていねいに薬をつけ続けなくては 治してやれないようです。

毛糸の手ざわり

編み物をしているとき 竹の針をすべる毛糸の感触が好きです。アルパカのように滑りすぎると手が疲れます。アクリル糸は、軽すぎてギスギスするので苦手です。毛糸のしっとりした重みが ほくほくした温かさにつながっているように感じます。

単調な手の動きは苛立ちを鎮め ゆっくりと考える時間が流れます。アガサ・クリスティのミス・マープルが好きなのも、揺り椅子で編み物をしている光景が心にストンと落ちてくるからなのかもしれません。

一日中雑用に追われて 編み針を持つ時間がない日は落ち着きません。きっと 私は編み物中毒です。

アールの気まぐれ

アールは 今 食欲も充分。最近の餌は寒のサバとブリのカマがメインです。野菜を食べやすくするために 冷凍のラムの細切れ肉少々と一緒に炒めて 加えているのですが、ラムだけ残すようになりました。

ドライフードのときからラム肉ベースのものを使っていました。下痢が続いたとき「生肉を食べさせたら 一度で治る」という おじいさん獣医の言葉で食べさせたのも、生のラムでした。このときは、マグロの刺身は一切受け付けず、お腹が治ったら 生のラムの肉も一口も食べませんでした。アールはいつものドライフードだけが自分の餌だと思っていて、体に必要だと感じ取って生肉を食べたのだろうか、と感心したものでした。

一年前に 餌を魚に切り替えたときには、「やっぱり 魚が体にいいのが分かるんだ」と思ったものです。今、ラム肉を残したからといって、「肉より魚のほうが体にいいのが分かるんだ」なんて思うのは、犬バカすぎますね。きっと冷凍肉の口当たりが気に入らないのでしょう。残すのに与える必要はないので、ラム肉は止めて 野菜は魚の脂に混ぜています。食べ物の嗜好は 気まぐれですよね。

ご近所のピレ

ジョリーお姉さんとは 子犬の頃からのお知り合いで、おうちのそばを通るときにはいつも声をかけてくれます。モモちゃんの家はちょっと離れているのですが、ときどき散歩で出会います。とても恥ずかしがり屋の年下の女の子です。公園の近くのピレ君は、夏にはとても弱っていました。ご近所のピレさんがだんだん少なくなってきています。

昨日の朝 初めて出会ったピレ君は、8歳で家から5分ほどのところに住んでいました。アールも もうすぐ8歳なのですから、8年近くご近所にいながら 知らずにいたのです。じつは もっとたくさんピレさんがいるのかもしれませんね。

用水を間に挟んで大声で立ち話したあと 散歩を続けたら、アールは何度もピレ君を振り返っていました。友だちになりたかったのでしょうか。

毛糸の帽子

毛糸の小物の中で 一番ポピュラーなのが帽子ですが、顔や髪型と同じように 自分のこだわりがはっきりあるのが帽子です。顔に髪がかかるのがいやな私は、帽子もぴったり頭にフィットするものが好きでが、たっぷりした帽子を目深に被るのが 今どきのモードのようですね。自由に自分にあった被り方ができるように工夫したのが 冬の華シリーズの帽子です。

手編みは手洗いで

糸を買ったけれど 急な事情で編めなくなった、と譲り受けた毛糸です。年上で個性豊かな方が選んだ糸はシルク混じりの地味な色、思いっきり手の込んだ模様編みにしました。襟を工夫してボリュームを補いました。私の会心作です。見た人の記憶に残らないような地味なセーターですが、スカーフやベスト、派手なアクセサリー、と着こなせるので、出番が多いセーターです。かけた手間を思うと洗濯機には放り込めなくて、手洗いを続けて20年間。いまだに現役です。「もういいわ」と愛着が薄れて手入れの手間を省くときが セーターの寿命なのでしょうね。

処分できないセーター

本に載っていたセーターは 黒地につぼみのバラが散っていたのを 地色を薄紫色に変えて編みました。 地色が変わると、刺繍のバラの色も変えなくてはなりません。刺繍用の毛糸を必要な色数の倍くらい買ってきて セーターの上に並べて色を決めました。 明るくてきれいなセーターになりました。 白いスカートと組み合わせて「お出かけ用」にしていたのですが、古くなったし 家の中でこそ明るい色を身に着けようと普段着にして頻繁に洗うようになりました。 初めのうちは 手洗いしていたのに、いつか洗濯機の弱洗いに放り込むようになると、一気に縮んでしまいました。もう着られないのですが、タンスの底で眠っています。