2010冬の『毛糸だま』に掲載されているマーガレット・スチュアートさんデザインのベストです。
本の写真では、鮮やかなオレンジ色が目立ち、ちょっと敬遠したい気分でした。編んでみると、写真で見るよりも、地色の緑は黒くなくて、思ったよりも明るくカラフルなベストになりました。
12月に編んだ「アイボリーをベースにした多色使いのベスト」もマーガレット・スチュアートさんのデザインでした。
フェアアイルニットでも、本の同じページに掲載されているドレーン・ブラウンさんの作品とは雰囲気が違います。ブラウンさんの作品には大地のような安定感を感じ、スチュアートさんはヴィヴィットな明るい色を使いこなしているように感じます。
フェアアイルニットの図案と地色配色糸の組み合わせは限りないのですから、もっと、いろいろな作品を編んでみたくなります。
いつか、私の編み物を着てくれる人のことを考えながら、私なりの配色ができるようになりたいものです。
フェアアイルニットのショートケープ
紫色のフェアアイルニット・ベスト
明るい色のフェアアイルニット・ベスト
フェアアイルニットの前開きベスト
フェアアイルニットの男性用ベスト
フェアアイルニットを編みたいときは、まず、『風工房のフェアアイルニット』を開きます。
赤と青でイギリス的な印象に仕上がっているセーターは、私が好きなデザインです。このパターンを緑と青の配色にアレンジして、男性用のベストを編んでみました。
ジェミーソン&スミスの毛糸を使ったので、抑えた感じの色合いの軽くて暖かいベストになりました。気軽に着てくれるといいなと思っています。
ジジが来てからも編み続けていたベストです。一目ずつ編むごとに引き出されていく毛糸の動きは、猫にとって興味の尽きない動きだったのではないかと思うのですが、一度も邪魔されることなく編むことができました。
「さわってはいけない」というメッセージを読み取ることができる賢い猫、と思うのは猫バカかしら。
フェアアイルニットのラグラン袖ジャケット
『風工房のフェアアイルニット』の中で、私が好きなデザインのひとつがマイルドラナで編んだマフラーです。
このデザインを並太のパーセントに置き換えて、ジャケットを編んでみました。
楽に着られる形がいいので、ラグラン袖にしたいと思いました。
先に編んだMr.Rのジャケットの編み方に倣って、身頃と袖をそれぞれ脇下まで編んで、袖付けからは一続きに編みました。
カウチンを一続きで編んだときは、とても重かったのですが、並太毛糸なので苦になりませんでした。
ひと続きに編むと、毛糸を短く切らなくてすみますし、袖と身頃の接ぎがないので、仕上げが楽でした。
衿は別に編んで、気分を変えたり寒暖の調節に対応するのもいいかと思います。
Mr.Rのジャケット
フェアアイルニットのケープのセット
毛糸は、まだ暑苦しいと感じてしまいますが、フェアアイルニットのケープと、レッグウォーマー、アームウォーマーのセットを編みました。
夏の間、すこし休んでいたので、久しぶりに毛糸を手にとるとほっとします。編み物の中でも、フェアアイルの編み込みが一番楽しくて好きです。
『風工房のフェアアイルニット』に載っているカーディガンの図柄を参考にしたケープです。
肩のラインに合わるために、トゥリーの図案を使いました。前立ての部分で模様が崩れないように、目数や模様の配置を工夫しました。
模様が大きいので、レッグウォーマーやアームウォーマーのサイズに合わせた模様の数や配置に苦心しました。
フェアアイルニットに慣れてきて、模様の単位に合わせて目数を調整できるようになってきましたが、模様や配色のデザインまで工夫して楽しむのは、まだ遠い先のことのように思います。
ラリエット
シェットランドレースを編むのには苦労しましたが、ラリエット作りは対照的に楽しい作業です。
素材の糸も、羊の毛そのままのシェットランドウールとは正反対で、さまざまに工夫されたケミカルな糸の特性を生かしたり、素材選びから楽しめます。
パピー・イリオスで編んだ木の葉のラリエットは、ラメのきらめきが生かされたアクセサリーになっているだけでなく、細い針金が入っているのではないかと思うほど張りのある糸なので、編み終わってから指で整えた形がきれいに保持されます。黒い糸で編むとシンプルで使い勝手がよさそうです。ラメ入りの段染め糸でも編んでみました。
立体感のある花が可愛いラリエットは、ベルギー産のリネンのナチュラル感が素朴なハマナカ・フラックスCで編んでみました。衿元には汗のつく季節、ネットに入れればTシャツと一緒に洗えるのが気持ちいいです。ブルーは白いTシャツにさわやかに合いそうですし、何にでも合うグレーは意外に出番が多いかもしれません。

作るのが楽しいのが、ビーズを編みこむラリエットです。オリンパス・エミーグランテの多彩なカラーバリーションから糸を選べますし、4mm勾玉、6mm大玉と制約はありますが、ビーズを選ぶのも楽しい作業です。
ママとお揃いで、一緒のときにつけたいといっているみいちゃんは、ピンクにレインボーパールのビーズ、ママは白にメタルパールのビーズを選ぶのかしら、紺色や薄緑にも目移りしていたみたいでした。一番端の茶色は、この夏カーキ色のワンピースを愛用している娘に送ろうと思っています。







