編み始めたのに途中で放り出してしまったのが、ずっと気になっていました。
途中で諦めないように、糸にもお金をかけたのに完成できなかったセーターです。
紙袋に入れて戸棚の奥に入れてあったのが、ときどき手に触れて「なんだったっけ」とのぞき、「アッ」とまた奥につっこんでいました。
自分のセーターを編みたくなったのは久しぶりです。
紙袋から出してみると、後身頃と前身頃の襟ぐりの途中まで編んでありました。
見ただけでは模様編みの編み方が分かりません。すこし解いてみたのですが、細部に確信が持てません。
本を見ながら編んでいたのは憶えているので、本をさんざん探しました。
やっと見つけたのは、17年前の本でした。17年間も眠らせ続けていたのでした。
たしかに、自分のセーターを編もうという気にはなれなかった17年間だったのかもしれません。
17年前の本には、今見ても「いいな」と思う、色や編み方のセーターがたくさん載っています。同時に、「そう、こんな感じだったのよね。」というファッション。
本のとおりにしないで、袖丈や裾をすこしアレンジして完成させたいと思っています。
一緒に見つけた編みかけのスカーフ、だれのために編んでいたのか・・・。この色合いは、もう歳に合わないでしょうね。