ふと気づくと、山茶花の間にツーッと蔓が伸びています。
「5枚に分かれた葉をつけ、ほかの植物を覆うように伸びるつる性の草です。やぶを枯らすほどの勢いで生い茂るということで名づけられました。」と説明されています。ビンボウカズラともアメリカヅタとも呼ばれるようです。
丈夫な地下茎が勢いよく伸び、抜いても抜いても生えてきます。
アガサ・クリスティの本には、、イギリスの田舎がよく描かれています。
古い事件の謎を探ろうとする若い夫婦の安否を気遣うミス・マープルは、古い庭の手入れをするという口実で、若夫婦の家に出入りしますが、「はびこってしまっているつる草」は手に負えないと書いています。
『眠れる森の美女』の古いお城も蔓草に覆われていました。
題名は忘れましたが、ゲームの世界が現実になり、どんどん伸びてくる巨大な蔓草に子どもたちが追われて逃げ惑う映画を見たこともあります。
ヤブカラシだけではなく、ヒルガオやカズラの仲間なども勢いよくはびこる、手に負えない蔓草です。
夏の草は、大きくたくましいく、勢いに圧倒されます。