子どもの頃、花束にしようと摘むと、じきに花びらが落ちてしまうので、がっかりしたからか、名前とその意味を聞いて敬遠したくなってしまったのか、道端の花として見捨ててしまっていたような気がします。
空色の花が、春の日差しに光って群生していました。シンプルな花もこんなに可愛いのに、もう少しいい名をつけてもらいたかったのではないかしら。
身近で親しいからこそ、こんな名がついたのかもしれませんね。


手編みとグレート・ピレニーズと黒猫と
子どもの頃、花束にしようと摘むと、じきに花びらが落ちてしまうので、がっかりしたからか、名前とその意味を聞いて敬遠したくなってしまったのか、道端の花として見捨ててしまっていたような気がします。
空色の花が、春の日差しに光って群生していました。シンプルな花もこんなに可愛いのに、もう少しいい名をつけてもらいたかったのではないかしら。
身近で親しいからこそ、こんな名がついたのかもしれませんね。


この数年、裏口や物置の影に広がるようになった野草です。
すみの方の、ごみごみしたところを隠してくれるのですが、どこまでも伸びてくるので、ときには抜きます。
私には目新しかったのですが、「田のあぜなど、湿ったところによく見られる」ようです。
「地をはう茎を四方に伸ばして広がる姿をコケになぞらえて、この名になった」そうです。「ゴマノハグサ科・多年草」と書かれていました。
よく似た花の「トキワハゼ」は、一年草で、乾いたところが好みらしく、芝草の間に咲いているのをよく見ます。



庭のすみに生えるようになった、とても小さい花です。
忘れな草を植えた後、翌年も咲かないかな、と心待ちにしていたのに、そのまま消えてしまった後だったので、「忘れな草が小さく変身したの?」言いたくなるような風情なのですが、2mmもないほどの小さい花です。
野草の本に、「葉をもむと、キュウリに似た香りがします」と書いてあります。ちょっとつまんだくらいでは、よく分からなかったのですが、しっかりもみつぶしたら、ちゃんとキュウリの香りがしました。
名前が分かると、ちょっとお近づきになった気分です。

春の野の花は、気づかないほど小さくやさしく咲いています。よく見ると可愛い花なのに、名前を知らないものがとても多いです。
シャガは、子どもの頃から名前を知っている花です。
通学路のひんやりした道端にも咲いていた、なじみぶかい花です。
もう少し暖かい頃、咲いていたような気がするのですが、水辺の木陰で見つけました。


春というと桜で、桜が咲くと花見をしなくてはならないような気分になってしまうのはなぜかな、と思いながらも、桜を背景にアールの写真を撮った公園に行きました。
肌寒くて人も少ないせいか、若い桜のアーチはきれいなのに、しーんと静かでした。
水辺の柳の新芽は風にゆれていました。
クヌギも芽吹きのときでした。細くたれている、淡い黄色は花芽なのでしょうか。クヌギの実は、大きいのにドングリよりもずっと早く落ちるのは、きっと、ドングリよりの早く花を咲かせるからなのでしょうね。

菜の花の黄色は淡く、景色は春色にそまります。
母にとっては、桜の枝を見上げるよりも、菜の花の方が視野に入りやすいようです。
「春らしい色ね。」などと話していると、「なのはーなばたけぇに・・・・・・」と歌い始めました。私の記憶とは、すこし外れるところもあったのですが、2番まで歌いとおしました。

ときどき、「母の世界」はどんななのだろう、と思います。
若かった頃のことの方がより明らかな記憶になっているのはたしかですが、「若い頃の記憶は確か」とも言えません。印象が強かったことが、それぞれ断片になっていて、それを繋ぐ流れは途切れているように見えます。
瞬間瞬間の感覚に狂いはないのですが、いい終わった言葉も瞬時に消え去ってしまうので、訳が分からなくなってしまうのではないかと思います。
最近、母が「だれもいなかった」と繰り返して言うのは、「とても仲良くしてくださった友だちがいなくなった」ということを言いたかったのだと、やっと分かりました。母にとって「いてほしい」のは、一人の友だちだけで、名前も思い出せないその方がいらっしゃらないのは「だれもいない」ことなのでしょう。


白い花が一面に咲いていました。
よく見ると、麦畑でした。
野草の本には「稲の種もみを水につける時期に、花を咲かせるため、この名がついたといわれる」と書いてありました。
一週間前には、見かけなかったのに、どこにでも咲いていました。


昨年咲いたクリスマスローズから落ちた種から芽生えた苗です。
親株の周りにいっぱいあって、つい、雑草と一緒に抜いてしまいそうになります。このままでは密生しすぎるので、大きく育てるには植え替えなくてはなりません。
花を咲かせるのは、4年後くらいでしょうか。西日の射さないところがいいと聞いています。4年後のクリスマスローズの群生地はどこがいいのか、あちこち試しているのですが、このまま無計画に植え続けそうです。
こぼれ種が落ちて、そのまま育つ花を花壇の中に定着させるのは、とても手間がかかります。以前、「カーペット・オブ・スノウ」とよばれるアリッサムを植えたら、とてもキレイだったのですが、こぼれ種から芽生えた苗が多くて、必死に間引いたのに予定外のところにまで広がってしまいました。「間引く」ということも好きではないので、種が落ちで育つものは敬遠していたのを思い出しました。


野菜を買いに行くのに、ちょっと遠回りをして、用水脇の道を歩きました。
風にあおられながら旋回しているトンビの羽が傷んでいます、年寄りのトンビなのでしょうか。
お日様に顔を向けて、精いっぱいに咲いているタンポポに見とれていたら、けたたましい鳥の鳴き声がしました。
ケリです。二羽のケリが、先程のトンビに挑みかけています。きっと、ケリの巣があるのでしょう。
数年前、友人に教えてもらうまで、ケリという鳥を知りませんでした。
鳴き声は、はっきりと大きく、日が暮れた後に室内にいても聞き分けられます。餌場なのか、畑によくいるのですが、土の色と見分けにくく、首を伸ばすか、歩き回るかしなくては、気づかないのではないかと思います。でも、翼を広げて飛ぶと、くっきりした白と褐色の縞が目立って、すぐ分かります。
この時期、この辺りにたくさんいるのですが、鳥の図鑑には「ケリ」が載っていないものが、結構多いのです。
「地域限定」なのでしょうね。



歩道のアスファルトの割れ目で咲いているのをみつけたのは、一週間くらい前でした。
「スミレ?」と思ったのですが、葉の形が違います。
野草の本が欲しくなりました。地元の野草に絞った方がいいのか、初心者向けの解説書にしたほうがいいのか迷いつつ、本を探しました。スミレ専門の本もあり、葉に裂け目のあるのスミレもありました。「日なたに咲くというヒゴスミレかもしれない」と思って、ヒゴスミレが載っている本を選びました。
家に帰って、写真を拡大してよく比べると、花の形も葉の形もヒゴスミレとは違います。
花は、キンポウゲの種類にも似ているようですが、葉の形や花のつき方が違うようです。
外来種なのでしょうか。