
春の嵐がおお暴れしたようです。
こちらも、一晩中よろい戸がなっていました。黄沙もひどく、満開のこぶしの並木がかすんでいました。
南風が春を運んだかのように、風から避難させていたヒヤシンスが咲きました。
ヒヤシンスは、水栽培の代表と思い込んでいたのですが、土に植えるほうが元気に色濃く咲いてくれるようです。
ヴィオラと寄せ植えにしてみました。花の色が似ているので地味になってしまいました。寄せ植えにはふさわしいようなので、来年はあわせる花を工夫しましょう。
薄紫のヴィオラと寄せ植えにしたアネモネは、早々と芽を出し、よく茂っているのですが、窮屈すぎるようで、つぼみの気配もありません。色とりどりのアネモネの下に薄紫のヴィオラが咲いたらきれいだろう、と思ったのです。

今年初めて試した、苗と球根の寄せ植えです。来年はもう少しうまくできますように。
雁

今年も、ため池にはたくさんの水鳥が来ています。渡りの中継地なのでしょうか、この季節が一番多いように思います。
畑の空は広いので、カギになって飛んでいく群を見かけます。
むかしから、童謡や童話、和歌などにもうたわれている、「カギになって飛んでいく」のは雁でした。
でも、ため池に多くいるのは鴨や鵜です。
古くから、雁に親しんでいたはずなのに、なぜ、今は身近に雁を見ないのか、ずっと不思議に思っていました。
『マガン』という本を見つけたので、読んでみました。
ツンドラ地方で孵化した雁が、何万羽かは日本に渡り、越冬していると知りました。
猟銃が普及して狩猟の対象となった時期があったり、散弾銃の鉛や農薬などによる汚染の被害があって激減しただけでなく、雁がねぐらや集積地とするにふさわしい沼が減り、体が大きく飛翔力のある雁が十分栄養を取れる餌場が乏しくなっているなど、雁が越冬する環境が悪化していることを知りました。
雁を守ろうという人々がいるのも知りました。
雁と共存していける環境を創っていくことは遠大な夢のように感じました。
恐い看板

近くのため池の土手の上にある看板です。
一緒に歩いていたしょうまくんが、急に立ち止まり「マムシって、なぁに」と聞いたのは、幼稚園に通っていた頃でした。
毒ヘビだと説明して、「茂った草の中に入っていってはいけないのよ。」と教えました。
すると、私の手をしっかり握ってあとずさりし始めました。車の通行も多い道なので「危ないから、道の端を歩こう。」と、マムシは車の走る道路には出てこないこと、まだ寒いから蛇は冬眠していること、看板は「畑の中に入ってこないでください」という意味だということなどを説明しました。
でも、「恐い」という気持ちは薄らがないようでした。たしかに、看板の蛇の目は恐いし、歯もギザギザです。
幼稚園から家までの近道だったのですが、卒園するまで、二度とこの道は歩きませんでした。
「危ない!」という警告として、恐い絵は期待以上の効果があったようです。
ミック
ミックは、アールより1歳若いレッドリバーくんです。
よくしつけられていて、留守番も上手です。
若い頃は、散歩で家の前を通ると、大急ぎでボールをとりに行って「遊ぼう」とアピール。まず、郵便受けのしたから顔を出して、アールと鼻をくっつけてご挨拶、それから、フェンスに身体をすり寄せて走り、フェンスの端でもう一度、お別れに鼻筋をなぜて「またね」と挨拶していました。
お父さんと散歩するときは、誇らしげにわき目も振らずに歩きすぎます。
ミックに、アールが亡くなったことを告げたときには、静かに耳を傾けていました。
散歩中に、立ち話をしているお母さんを待っているミックに会いました。遠くから、うれしそうに尻尾を振って迎えてくれました。近づくと、アールのように背をもたせかけてきて、いっぱい撫ぜさせてくれました。
ホトケノザ

「れんげ畑かしら」と思ったのですが、よく見るとホトケノザでした。全体の色も、レンゲよりすこし暗い感じです。
今日も、いろいろな鳥たちを見ましたが、「婚活成立」の印象です。
ジョウビタキのカップルは、生垣の間を追いつ追われつ睦ましげでした。
カワラヒワのペアも、畑の畝から畝へと仲良く飛び移りながら、啼き交わしていました。

道端の水仙

運動公園に行くときは、ちょっと遠回りでもこの細い道を歩きます。
雨が降る前だったからか、スイセンが強く香っていました。
敷地内でもない道端に並んで咲いているスイセンに、地についた、つつましい豊かさを感じます。辺りの景色全体が和むようです。
帰途には思わず二束、花を買ってしまいました。
一週間前の花もまだ元気なので、スイセン、フリージャー、キンギョソウと家の中は花いっぱいになりました。
白いムスカリ

青いムスカリとは、長いお付き合いです。
鈴なりの青い花が可愛いく、葉はよく茂り、小さい球根からも育って花が咲き、元気に増え続けてくれます。
「白いムスカリも可愛いよ。」と勧められ、青一色のままでもいいのだけれど、と思いながら少し植えてみました。
青いムスカリの葉が長く伸びているのに、並べて植えたはずの白いムスカリは芽も出ていないかのようでした。
ハコベやナズナが急に伸びてきたので雑草を抜いていたら、白い花が見えました。青いムスカリとは葉の形がまるで違うので、もう少しで抜いてしまうところでした。
木瓜

木瓜の花が咲き始めました。
母は寛容とは言いがたい人でした。
「頭がいい」というのが価値の高い賛辞で、「ボケている」と言うときには、蔑むひびきがありました。
ボケることを嫌い、俳句も文章教室もコーラスもパッチワークも、「ボケ防止」と励んでいました。
それなのに、認知症が進行していきました。
受け入れがたく、苦しかったのでしょう、対応する側も困らされました。
それ以来、この花も「ボケ」とよびにくくて、きれいに咲いても歓迎の度合いも低調です。
木瓜は、中国原産で、漢名「もっか」から転じた呼び名だそうです。
木瓜のことは、モッカと呼ぶことにしようかな。
草いじり

葉牡丹のとうが立ってきたので、寄せ植えにしていた鉢から取り、ミニシクラメンや春蘭もそれぞれ植え替えました。
ロベリアにはまだ早いだろうけれど、花屋さんに行ってみました。お客さんは少なかったので、消えたユリのこと、植えそびれたデルフォニュームのことなど、のんびりおしゃべりをしてきました。
これから咲いて、切花にもできるというキンギョソウの苗とプリムラの苗を勧められました。葉の色もすこし褐色がかっているこのプリムラは、見慣れている桜草とはすこし違って、花の時期が長く宿根で、こぼれ種から増えるというのです。
くぎ煮
2月末から3月初めが、いかなごの時季です。
昼過ぎには、いかなごを炊く特有の匂いがただよってきます。
スーパーでは、入荷時刻が表示されて、1kgずつパックされて店頭に並べられるのを行列を作って待ちます。30分もない待ち時間ですが、見ず知らずのもの同士の情報交換の場で、人により炊き方は面白いほどさまざまです。
レジでは、いかなごを入れた籠に前後はさまれた人が、友だちらしいレジの人に、いかなごを炊かない言い訳をしていました。
運良く、前日より300円安くなった日に買うことができました。日を追って、いかなごは大きくなり、値段も下がるのですが、今年は急なこの寒さのせいか、また、400円も値上がりしていました。
去年は、不漁で価格が2倍になったので、くぎ煮は作りませんでした。暖冬の影響だったようです。
限られたこの時期だけに獲れるイカナゴ、気候(海水温?)にとても敏感に左右されるようです。旬だからこそ、手ごろに美味しくいただけるのだと痛感します。
いつまでも、この季節の風物詩を味わい続けたいと願います。

