アールは 今 食欲も充分。最近の餌は寒のサバとブリのカマがメインです。野菜を食べやすくするために 冷凍のラムの細切れ肉少々と一緒に炒めて 加えているのですが、ラムだけ残すようになりました。
ドライフードのときからラム肉ベースのものを使っていました。下痢が続いたとき「生肉を食べさせたら 一度で治る」という おじいさん獣医の言葉で食べさせたのも、生のラムでした。このときは、マグロの刺身は一切受け付けず、お腹が治ったら 生のラムの肉も一口も食べませんでした。アールはいつものドライフードだけが自分の餌だと思っていて、体に必要だと感じ取って生肉を食べたのだろうか、と感心したものでした。
一年前に 餌を魚に切り替えたときには、「やっぱり 魚が体にいいのが分かるんだ」と思ったものです。今、ラム肉を残したからといって、「肉より魚のほうが体にいいのが分かるんだ」なんて思うのは、犬バカすぎますね。きっと冷凍肉の口当たりが気に入らないのでしょう。残すのに与える必要はないので、ラム肉は止めて 野菜は魚の脂に混ぜています。食べ物の嗜好は 気まぐれですよね。


昨日の朝 初めて出会ったピレ君は、8歳で家から5分ほどのところに住んでいました。アールも もうすぐ8歳なのですから、8年近くご近所にいながら 知らずにいたのです。じつは もっとたくさんピレさんがいるのかもしれませんね。
毛糸の小物の中で 一番ポピュラーなのが帽子ですが、顔や髪型と同じように 自分のこだわりがはっきりあるのが帽子です。顔に髪がかかるのがいやな私は、帽子もぴったり頭にフィットするものが好きでが、たっぷりした帽子を目深に被るのが 今どきのモードのようですね。自由に自分にあった被り方ができるように工夫したのが 冬の華シリーズの帽子です。
糸を買ったけれど 急な事情で編めなくなった、と譲り受けた毛糸です。年上で個性豊かな方が選んだ糸はシルク混じりの地味な色、思いっきり手の込んだ模様編みにしました。襟を工夫してボリュームを補いました。私の会心作です。見た人の記憶に残らないような地味なセーターですが、スカーフやベスト、派手なアクセサリー、と着こなせるので、出番が多いセーターです。かけた手間を思うと洗濯機には放り込めなくて、手洗いを続けて20年間。いまだに現役です。「もういいわ」と愛着が薄れて手入れの手間を省くときが セーターの寿命なのでしょうね。
本に載っていたセーターは 黒地につぼみのバラが散っていたのを 地色を薄紫色に変えて編みました。 地色が変わると、刺繍のバラの色も変えなくてはなりません。刺繍用の毛糸を必要な色数の倍くらい買ってきて セーターの上に並べて色を決めました。 明るくてきれいなセーターになりました。 白いスカートと組み合わせて「お出かけ用」にしていたのですが、古くなったし 家の中でこそ明るい色を身に着けようと普段着にして頻繁に洗うようになりました。 初めのうちは 手洗いしていたのに、いつか洗濯機の弱洗いに放り込むようになると、一気に縮んでしまいました。もう着られないのですが、タンスの底で眠っています。
アールができるのは、「おすわり」と「ふせ」と「まて」だけです。「おて」もできません。特技といっても 教えた芸ではありません。
日曜日の朝、吹き荒れる風に雪も混じる中、初めてセーターを着せて散歩に出かけました。「また モデルかな。」嫌がらずに着てくれたものの、ちょっと戸惑い勝ち。ゆっくり歩く足取りが 気取っているようにも見えます。
毛糸は、極太の純毛を選びました。カウチン・ヤーンの半分か三分の一の太さですが、よりの甘い糸なので、カウチンセーターの雰囲気は充分出ます。図柄はサンダーバード、雷紋はシンプルにしてチワワの背中に収まるように考えました。雷紋は連続している幾何学模様のことです。
カウチンセーターの定番の図柄、サンダーバードをtwodashが方眼紙に描いたものを編みこみました。
太くてよりの甘い糸を固く編むと 厚地のフェルト地のようになり、カナディアンロッキーの厳しい寒さの中から生まれた手編みだと実感できます。 このずっしりと重い糸を二本からませながら 前後の身頃を続けて編んだので、編み進むほどに針にかかる重さが増しました。編み進んで編んだ物の重さを膝で支えられるようになって ほっとしました。体力を消耗した力作です。