いつも行くスーパーの前で、花の時期も終わったイヌコモチナデシコの傍にニワゼキショウが咲いていました。
野の花は、いきなりパッと咲くように思います。まるで、暦が定まっているように、その花の「とき」があるのでしょう。
日差しが強いので影が入らないようにと、道端にしゃがみ込んで携帯を構えていたら、顔見知りの方が不審そうに通り過ぎます。もう、恥ずかしいことなんてないようなオバサンなのですが、それでも人目は気になって、そそくさと撮った写真はピントもぼやけてしまいました。
ニワゼキショウは、転校生だった私とよく遊んでくれたジュンちゃんちの庭にいっぱい咲いていて、ジュンちゃんは、ダイヤモンド草と呼んでいました。6弁の整った花は、「ダイヤモンド草」の名にふさわしいように思います。
高さは10~20cm、芝草のような細長い形の葉で、花びらにすじが入っています。
漢字で書くと庭石菖なのでしょうが、明治時代に帰化した北アメリカ原産種のようで、花が白いニワゼキショウのほかにも、草丈の大きい種類や藍色の花が咲く仲間があるようです。