ユリを3本とも切って、部屋に飾りました。
開いている花が8輪、開きかけが一輪、蕾が4つです。
一気に切ってしまうのは惜しい気もしますが、まとめて壷にさすと豪華です。
このあと、球根が育って来年もまた咲いてほしいものです。
ユリ
ユリが咲きました。
昨秋植えた6個の球根のうち3個は消えてしまいました。残りの2個も出てきた芽を食べられたり、生存競争の厳しい環境だったようです。
無傷で育った一本にはつぼみが8個つきました。
うっとうしい梅雨空に、みずみずしい白い花です。
雨に打たれて、ロベリアやサルサの花が茶色くなって落ちます。花屋さんに相談したら、刈り込むようにとアドバイスされました。
晴れたら、また、いっぱい花をつけてくれるようにと、茎を短く残して切ることにしました。一本一本切るのも、手間がかかります。あと、もう二鉢刈り込まなくてはなりません。
ヤブカラシ
ふと気づくと、山茶花の間にツーッと蔓が伸びています。
「5枚に分かれた葉をつけ、ほかの植物を覆うように伸びるつる性の草です。やぶを枯らすほどの勢いで生い茂るということで名づけられました。」と説明されています。ビンボウカズラともアメリカヅタとも呼ばれるようです。
丈夫な地下茎が勢いよく伸び、抜いても抜いても生えてきます。
アガサ・クリスティの本には、、イギリスの田舎がよく描かれています。
古い事件の謎を探ろうとする若い夫婦の安否を気遣うミス・マープルは、古い庭の手入れをするという口実で、若夫婦の家に出入りしますが、「はびこってしまっているつる草」は手に負えないと書いています。
『眠れる森の美女』の古いお城も蔓草に覆われていました。
題名は忘れましたが、ゲームの世界が現実になり、どんどん伸びてくる巨大な蔓草に子どもたちが追われて逃げ惑う映画を見たこともあります。
ヤブカラシだけではなく、ヒルガオやカズラの仲間なども勢いよくはびこる、手に負えない蔓草です。
夏の草は、大きくたくましいく、勢いに圧倒されます。
アレチハナガサ
梅雨の晴れ間は、つかの間の日差しを喜ぶかのように、小鳥たちが精一杯さえずっています。
高速道路わきの空き地に生えている空色の花の名をさがしました。「全体に剛毛があってざらつく。茎は直立して2mほどになる。関東地方以西の市街地の道端、荒地や河川敷に大きな群落を作っている。」というアレチハナガサの説明とよく合います。
畑の畔の脇に咲いていたのは、ヤナギハナガサ(別名タチバーベナ)に違いありません。こちらも、全体に剛毛があってざらついています。直立する茎はよく分岐して、高さ1.5mほどになるようです。観賞用に栽培もされていると説明されています。
梅雨
今日は一日中雨の予報です。
雨の日に庭に出るときには、いつもアールの背中にバスタオルをかけていました。
ローズマリーの枝に引っかかるとタオルがずれてしまうのですが、アールは背中にタオルを広げるのを待ってくれました。
玄関にバスタオルを用意しておいて、家に入る前に足の肉球の間までていねいに拭いていました。若い頃は、ブルッと水を払って人間がずぶ濡れになりましたが、水を撒き散らすと迷惑するのが分かったのか、拭き終わるまでちゃんと待ってくれるようになっていました。
雨の日も、小降りになるタイミングを見計らって散歩していました。身体に合うレインコートがなかったので、傘に入れてやるのですが、アールは雨などお構いなしに、ガッシガッシと歩きました。
梅雨どきはアールの皮膚病が悪化する時期でした。除湿機もアールのためでした。
暑さに弱いアールに合わせて、室内の温度を調節していたので、いつの間にか26度前後の温度変化には敏感になっていました。
数日前、ふと気づくと室温が28度になっていました。
いつもアールを見ていたのに、手を伸ばしてもアールに触れることができなくなり、アールのまなざしや動きを気にかけることがなくなっていることを寂しく思います。
ヤモリ
ドクダミを抜こうとすると、あわてて逃げ出すヤモリ君に驚かされます。むっくり太ったヤモリ君です。よく鳴き声が聞こえていたので、長年棲みついているヤモリ君だろうと思います。
驚いてパニックになっているのは、ヤモリ君かもしれませんが、トカゲもカナヘビももちろん蛇もお目にかかりたくない苦手な生き物です。
カエルも、ピョンと跳ねたらびっくりして一歩引くと思います。でも、家の白いカエル君はとても静かなので、元気にしているのか気になって探します。春先、エアコンの室外機の下で眠たそうな白いカエル君を見つけましたが、その後の消息は不明です。
写真の花は、20年位前から庭のすみにあります。一緒に植えられていたユキヤナギはいつの間にか消えてしまいました。しばらく花を見ない時期もあったのですが、今年はよく咲いています。「山や丘の林の中に生える」というコアジサイ(別名シバアジサイ)のような気がします。
ドクダミ
お隣から顔を出しているドクダミです。
根っこは家のとつながっているのかもしれません。
ドクダミの太い根っこは、抜こうと思っても途中で切れて土の中に残ります。そして、いつまでも次々に新しい芽を出してきます。思わず抜くと、独特の臭いが手について、一日中気になってしまいます。
お隣さんは、ドクダミを薬草として高くかっておられます。「生薬の臭いはたまらないけれど、よく効く。大きなできものも痕を残さずにすぐ治る。」懐かしい、昭和の人間の言葉です。
野草図鑑を見ると、ドクダミ科という分類になっていて、「白い花びらのようなものは総ホウで、真ん中の黄色く突き出した部分が小さな花の集まりです。」と説明されています。
キキョウソウ
スーパーの前の植え込みの間に咲いていました。
人目が気になるので、朝早く写真を撮りに行ったのですが、ピントは背景のシャリンバイ(春、花びらが5枚の、白い梅のような花が咲きます。車道と歩道の間のヘッジになっています。)の葉にあっている写真になってしまいました。撮りなおしたいと思っていたのですが、その後、シャリンバイの間に生えている草まで、きれいに刈り込まれていました。
ヒナキキョウより、すこし草丈が高く(60cm位)なるようです。葉はヒナキキョウよりもまるみのある心臓形で、葉柄がなく互生しています。紫色の5弁の花が数個、葉腋についています。「東北南部以南に広く分布し、道ばた、芝草などに普通に生える。別名、ダンダンキキョウ。」と説明されていました。
ヒナキキョウソウ
いつも手入れが行き届いている公園なのですが、芝草がすこし伸びていました。その中に小さい青紫色の花が咲いていました。
「茎は直立してあまり分岐せず、高さ40cmほどになる。葉は卵形で低い鋸歯がある。春から夏にかけて直径5mmほどの紫色の星形の花を一つずつつける。・・・北アメリカ原産で、関東地方以西の市街地の道端などで散発的に見られる。」と説明されているヒナキキョウソウ(別名ヒメダンダンギキョウ)のようです。
よく晴れて風もない水辺の公園はさわやかでした。母も気持ちよいのかご機嫌で、ハイテンション。むかしばなしをしていると「ニューヨークにも行って、学校で英語の勉強をしていたから、話もちゃんとできたのよ。」と得意気にしゃべります。「いえいえ、ニューヨークには行っていないし、あなたが勉強したのは和裁でしょ。」と切り返したくなります。
「かくあれかし」と願った夢を温め続けている、と微笑ましく受け入れられるようになるのはいつのことでしょう。まだまだ、調子のいい作り話にイラッとしてしまいます。
メヒシバ
むかし、小穂を一本ずつそっと引いて、ブラブラ垂れ下がるようにしてかんざしに見立てて遊んでいました。オヒシバ(チカラグサ)の方が太くて角ばった感じで、小穂の引っ張りがいがありました。
いろいろな青草があるのに、メヒシバもオヒシバもなかなか見かけません。
この辺りには以前、牛乳の工場もあって、今でも牛舎が残っています。そのせいで、牧草や飼料についてくる外来植物が多いのでしょうか。
でも、この辺りでよく見る銀色の穂のイネ科の草は、帰化植物ではなく、野草図鑑に載っていました。
「花の集まり(小穂)に長い毛があり、尻尾のようなフワフワとした穂を作ります。河原や土手などに多く見られ、高さは30~80cmになります。根茎は漢方薬に使われます。」と説明されている、チガヤ(茅)でした。