このラベンダーは、植えてから数年で一度消えてしまい、しばらくしてから小さな芽が出てきて、最近花が咲くようになりました。気ままに伸びてくるので、枝を切っては室内の香りとして使っています。
切ったラベンダーは、あまり水を吸い上げず腐りやすいので、ドライにしています。
でも、このラベンダーはつつましいのか、あまり香りません。ラベンダーも、いろいろな種類があるようです。
札幌で育てていたラベンダーは、勢いがあり、毎年いっぱい花が咲きました。切って束ねて、乾かす場所に困るほどで、たくさんポプリができました。気候の合うところでこそ、ラベンダーもラベンダーらしく咲くのでしょうね。
バス停のすみれ
バスを待っていて、ふと足元を見るとスミレが咲いていました。
歩道の縁石の隙間に生えていました。葉が細長いので、この前見つけたタチツボスミレとは違うようです。
「日本の代表的なスミレで、濃い紫色の花と、細長い葉が特徴的です。」と説明のある、「スミレ」だと思います。「スミレ」という呼び名は、スミレ属の総称にも使われるので、区別してこのスミレをマンジュリカと呼ぶこともあるそうです。
スミレの仲間は、日本に60種類以上あると書いてありました。
ローズマリー


ローズマリーの新芽が伸びてきました。
葉先をつまんで、ポケットやバッグに入れて香りを楽しんだり、料理の香りづけにも活躍してくれる香草です。
家にあるのは、クリープタイプだそうで、しゃっきり立たずに枝がくねくね伸び、地に着いたところから根が生えてどんどん広がり通路がせばまります。
ちょうど、アールのわき腹をこする高さでした。わざわざローズマリーに身体をこすり付けて、香りを運び込んでくれました。「アール、いい匂いね。」というのを知っていて、喜ばせてくれていたのだと思うのです。
カラスノエンドウ
「カラス」とつくのは、熟した実が真っ黒になるからだそうですが、若い実をサヤエンドウに見立てて、ままごとのご馳走として親しんだ草です。
花や草の実を集めて崩して、葉っぱや花びらの器にもりつけました。花も葉っぱも、食材にも器にも調度品にもなっていました。「ままごと」ですから、なるべく「本物そっくり」を目指していました。お赤飯になるイヌタデ(アカマンマ)と、小さい「サヤエンドウ」は特別の食材でした。

レンゲソウ

むかしから、春の花として親しまれてきた「タンポポ、スミレ、レンゲソウ」。
その中で、タンポポばかりが目立つのは、黄色いからだけでなく、セイヨウタンポポの旺盛な活力によるのでしょうね。
やっと、れんげ畑を見つけました。
「春の花」の代表といわれるだけある、華やかな花です。
「れんげの根には、根粒バクテリアがついて、空中窒素を固定するから、畑の肥料になる」と学校で習ったのを憶えています。過食の時代、窒素肥料は余っていて、わざわざレンゲソウを植える手間などかけないのかしら。
ミツバチも蜜を集めにくるような、ゲンゲの畑が広がればいいのになぁ、と思います。
こぬか雨にもめげず、ヒバリがさえずっていました。
レンゲソウには、ヒバリが似合います。
すみれ

「すみれ」だけで一冊の本になるほど、種類も多く、また、愛されているのですね。
道ばたに、スミレがたくさん咲いていました。思いがけないプレゼントのように、うれしくなりました。
やはり、スミレは優しく、「なんとなく日本人に安らぎを与える」という解説にもうなづけます。
スミレ科スミレもあるようですが、私が出会ったのは、「人里から山の中まで、全国各地でもっとも普通に見かける」という、タチツボスミレのようです。

桜

はからずも、今年は、、いろいろな桜を観ました。
父母の郷里の桜は、話はよく聞いていたのですが、観るのは初めてでした。ちょうど満開で、川の両岸をそぞろ歩く人々が、桜を楽しむ風情に和みました。
公園の並木も、グランドの周囲の桜も、川岸の桜も、ほとんどみんなソメイヨシノですね。
北山植物園の枝垂桜は、はんなりと趣がありました。「お花見」という言葉の意味が膨らんだように感じます。
桜にもいろいろな品種があるのですね。
あでやかな色の花は「兼六園熊谷」とかいう銘木、また、「手弱女」という名には、時の流れを感じました。
アールを留守番させるのは心残りで、「ポケットに入れて、連れて歩けたらいいのに」と思っていました。
今は、小さなアルバムをバッグに入れて、ずっと一緒に歩いています。
カタバミ

家紋としてもポピュラーな、なじみぶかい草ですね。
芝草の間に生えると、とても抜きにくい草です。丈夫な茎がどんどん伸びて広がるので、茎をたどって根元から抜くと、「やった!」と達成感があります。
カタバミは、オクラのような形の実がはぜて、種をまき散らします。
幼い頃、カタバミの実がはぜたときに、小さいアオガエルが飛び跳ねたのを見ました。大人に笑われても、カタバミの実からはアオガエルが飛び出すと信じ込んでいました。
タチイヌノフグリ?


芝草の間に生えていました。目を凝らさないと分からないほどの、小さい花です。
「オオイヌノフグリの仲間ですが、花はずっと小さく、葉やがくなどに埋もれるように咲くので目立ちません。茎がまっすぐ上に伸びるため、『タチ(立)』の名があります。高さは10~30cm、道ばたや畑などに生えるヨーロッパ原産の帰化植物。」と図鑑に解説されています。高さは10cmに満たないのですが、その他の説明には当てはまりそうです。
長い間、高層住宅に住んでいた友人が、庭のある家に移った春には、「草の花が可愛いから、抜かずに眺めている」と言っていました。でも、今では、生い茂る草の勢いと、茂った草に潜む生き物とに閉口しているようです。
降っても照っても伸びる雑草、抜くのは一仕事です。雨上がりで土が柔らかいうちに、大きくなってかさばる前に・・・・・・
サンシュユ

木に付けられた名札を見て、「これが、サンシュユの木の花ですって」というと、「庭のサンシュユの~木~ぃい・・・」と、母の十八番の歌が始まりました。これって、黒田節?黒田節は「酒は飲め飲め、飲むならば・・・」ですね。聞いている方も混乱気味です。
歌が出るのは、気持ちがいいからでしょう。
この花が、秋には真っ赤な実になります。つやつやした、キレイな実ですが、種が硬くて大きいそうです。


